引越しのとき、前日に冷蔵庫の電源を切るのが基本です。その後、引越し先で冷蔵庫の電源を入れますが、冷えるまでに最低でも4時間ほどかかります。

このようなときドレッシングやマヨネーズなど冷蔵庫に保管する調味料を「引越しのとき処分すべきか、持っていくべきか」と悩む人は多いです。また持っていくにしても、「油などの液体をこぼれないように梱包できるか」を考えることも心配の1つです。

これら調味料・油については適切な引越し方法があります。そこで、事前に運び方や捨て方を理解しなければなりません。

そこで今回は「引越しのときの調味料の梱包方法と運び方」、「調味料を処分する場合の注意点」について解説します。

調味料を捨てるか、梱包するかを考える

冷蔵庫の中に未開封の調味料や、一度使ったがしばらく使っていない調味料があるかもしれません。そこで引越しのときは、以下の基準に照らし合わせ、「捨てるか、持っていくか」を検討します。

【処分の基準】

  • 少ししか残っていない
  • 賞味期限が近い
  • 好みでなく、ほとんど使っていない
  • 容器が汚れている
  • 常温に耐えられない

上記に当てはまるものを処分した上で、持っていく調味料を決定します。なお処分がもったいないなら、喜んで使ってくれそうな人に譲ります。そうすることで随分、整理が進みます。

このように引越しの荷造りでは、初めに「捨てるものと持っていくもの」を判別してから作業に取り掛かるとスムーズです。

引越しの季節と移動距離を考え、調味料の運び方を決める

持っていく調味料が決まったら「引越し業者のトラックに積むか、自力で持っていくか」運び方を考えます。このとき、引越しの季節と移動距離を考えます。

冬場はトラックの荷台も冷蔵庫並みに冷えます。逆に夏場は、トラックの荷台の気温が50度以上になることもあります。

ちなみにほとんどの調味料はスーパーで常温に売られています。厚生労働省によると常温とは「外気温を超えない温度」と定義されています。日本工業規格では、具体的に5~35℃としています。

したがって真夏の引越しでは、トラック内の温度は常温を軽く越えることになります。常温保存の商品は一時的に室温が高い状態になったからといって腐ることはありませんが、高温状態が続くと、商品の風味が落ちるなど劣化の恐れがあります。

このため基本的に夏場は開封したものは処分して、未開封のものだけを運搬するといいです。

長距離の場合は、冷蔵できるクール便を検討する

高温で調味料が傷んだり、液漏れをして他の荷物を汚してしまったりするリスクを考えると、使いかけの調味料は自分で運ぶといいです。開封されているかどうかで運搬方法を変えるのです。

ただ、ここまで述べたことは短距離に限ります。真夏であれば、未開封でもトラックに入れないほうが無難です。

そこで自力で運搬するにしても、飛行機や電車による移動では重量もかさむため、調味料の運搬を自ら行うのは難しいです。その場合はクール便を検討してみると良いです。通常の料金にクール便を加えた料金で配送してくれます。例えば、SAGAWAの飛脚クール便の値段は以下の通りです

【条件】

  • 関東から関西への引越し
  • 3辺の外寸合計が100cmのダンボール
  • 10kg以内

【料金】

  • 宅配便代:1,360円(税別)
  • クール便代:400円(税別)
  • 合計:1,760円(税別)

ちなみにクール便には冷凍と冷蔵の2種類がありますが、調味料は冷蔵の選択でいいです。冷蔵の場合、0〜10℃に保って配達してくれます。荷物を預けると、すぐに冷蔵庫に保管されるので安心です。

ただしクール便は温度を保って輸送することが目的なため、あらかじめ冷やした状態にして持ち込むことが大事です。

窓口で中身を伝えると、「天地無用」「割れもの」などのシールをダンボールに貼ってくれます。そのため調味料の口が開かないようにテープなどでしっかり梱包すれば、天地がひっくり返って液漏れするなどの心配はありません。

ビンに入った調味料は、きちんと気泡緩衝材で包んでおく必要があります。業者も割れるリスクを避けるため、受付の際に梱包について尋ねてきます。このため梱包は、しっかり自分で行うようにしましょう。

ちなみにこのような宅配便を利用する場合は、店頭に持ち込むと100円引きになります。

ただ、クール便で送ることになるので輸送料金がどうしてもプラスされます。そのため、調味料の数によっては「クール便で送るよりも、事前に捨てておいて引越し先で買いなおしたほうがいい」こともあります。これについては人によって事情が異なるため、値段との兼ね合いで決めるといいです。

油などの調味料の捨て方

それでは、運搬するのではなく廃棄処分する調味料についてはどのようにすればいいのでしょうか。正しい捨て方はあるのでしょうか。

調味料を処分するとき、そのまま排水口に流して捨てないようにしましょう。特に油処理は気を付ける必要があります。ごみ処理の方法は各自治体で違いますが、私の住む地域の処分方法は以下の通りです。

  • 布などに染み込ませるか、凝固剤で固める

  • 廃油をペットボトルに詰めて、リサイクルに出すことが可能。ただし動物性油脂(バター、ラードなど)と鉱物油(エンジンオイル)は回収していない
  • 油で汚れたプラスチック容器は「燃やせるゴミ(燃えるゴミ)」、缶は「燃やせないゴミ(燃えないゴミ、埋め立てゴミ)」へ出す

チューブに入った調味料:マヨネーズ、ケチャップ、わさびなど】

  • 中身は新聞紙に出して、燃えるゴミとして出す
  • 容器は洗って、プラスチックゴミへ出す。汚れがある場合は、燃やせるゴミとして出す

液体の調味料:醤油、ソース、ドレッシングなど】

  • 新聞紙や布に染み込ませて、容器は分別する
  • 汚れているプラッスチック容器は燃やせるゴミとして出す
  • ビンや缶は、中身をすすぎ月1回の指定日に出す
  • プラスチック製のフタは、プラスチックゴミとして出す

基本的に液体は紙や布に吸わせ、その他の調味料は新聞紙に包んで燃やせるゴミとして出します。その後、殻になった容器は自治体のルールにしたがって分別します。

このように使いかけ調味料の処分には手間がかかるため、余った調味料は親しい人に使ってもらうのも良い方法です。また引越し時期を目処に使い切り、引越し前は大きな容器の調味料を買わないなど工夫することも大事です。

なお味噌、醤油、酒、みりんなどの発酵食品は、使いかけでも常温では腐らないです。タッパーに移したり、ペットボトルに入れたりなど中身が出ないように工夫して運ぶと良いです。

ただしこうした発酵食品でも、真夏のトラックに詰め込むのは風味を損なう恐れがあるため、控えるようにしましょう。

そのほか、引越し前には微妙に食材が冷蔵庫に残ることもあります。

こうした食材についても、冬の引越しなら庫内に残しておいても短距離であれば問題ないですし、夏場なら自分で運搬するといいです。ただ、長距離になると事前に捨てたほうがいいです。

ちなみに、引越しにより冷蔵庫を傾けて運ぶことがあるため、冷蔵庫内の冷媒やオイルは偏っています。そのため、冷蔵庫の電源は引越し完了後の1~2時間後に入れることになります。

さらに電源を入れてから冷えるまでには、前述の通りおよそ4時間程度かかります。夏場になると冷えるのに1日以上かかることもあるため、注意が必要です。

これについては、以下のように電機メーカーでも記しています。

このように冷蔵庫はすぐに使えないことも理解した上で、調味料を持っていくかを考えましょう。余った食材についても、同じです。

ちなみに我が家の引越しは夏ではなく移動時間が30分程度だったこともあり、調味料は食材と共にすべてダンボールに詰めて自家用車で運びました。

このときは家中の調味料をかき集めて、普通サイズのダンボール1個分に収めることができました。また、同時に以下のような保冷パックを利用することにしました。

そうして運搬しましたが、人によってはクーラーボックスや発泡スチロールの箱を保有していることもあるため、持っている場合はそうしたアイテムを積極的に活用しましょう。

調味料の運搬は季節や移動時間に加えて、冷蔵庫の復旧時間を考慮した上で「持っていくか、処分するか」を判断するといいです。このとき少しでも調味料が傷むのが気になるのであれば、思い切って処分するか他の人に使ってもらうようにしましょう。

ダンボールに調味料を詰めて荷造りする

なお調味料を引越し先へ持って行くときは、通常はダンボールに調味料を詰める必要があります。

このとき業者に運搬してもらう場合、ダンボールに「調味料が入っていること」や「天地無用」であることを必ず記載しておきます。移動中に液漏れを起こし、ほかの荷物を汚すのを防ぐためです。

特に引越し業者を利用すれば、専用のダンボールを用意してくれます。そこで、以下のようなダンボールを活用して調味料が入っていることを記すようにしましょう。

このとき調味料のキャップをしっかりと閉めて、さらにガムテープなどで固定します。

なおダンボールは重量が重くなるのを防ぐため、小さめのものがおすすめです。引越し業者からは大きいダンボールと小さいダンボールをもらいます。重量のあるもの(調味料や本など)を大きいダンボールに入れると、重さによって底が抜ける危険性があります。そのため、小さいダンボールを活用するのです。

さらに、ぎっしりと詰めることで液体の転倒防止になります。隙間があるときは、新聞紙などで埋めておきましょう。

開封済みの粉類や砂糖などの詰め方

また液体以外で気になるものに、小麦粉など粉類や砂糖、塩など粒子系の調味料があります。砂糖や塩などは、タッパーやペットボトルに移し替えて口が開かないようにするといいです。

小麦粉なども、できればタッパーか、もしくは袋に入れて口をガムテープなどでしっかりと塞ぎます。さらにビニール袋に入れておくと安心です。

これらの調味料は気温の変化や移動距離の影響を受けないため、梱包さえしっかりしておけばトラックで運搬できます。

ただし詰め込んだダンボールに、必ず入れたものを明記するといいです。引越し先ではダンボールだらけになるため、区別がつかないと開封のとき時間がかかります。特に調味料はすぐに使うものなので、よく分かるようにしておきましょう。

以下のように、ダンボールに記すことで中身が分かるようにしておきます。

こうした手間を加えることで、引越し後すぐに調味料を取り出して冷蔵庫へ戻せるようになります。

「処分するか、持っていくか」を考えて、調味料の荷造り準備をする

引越しは荷物を整理整頓する良い機会です。調味料についても、残りが少ないものや長年冷蔵庫に入っているものなどは、思い切って処分することをおすすめします。

処分がもったいないなら、人に譲っても問題ありません。まずは調味料を「持っていくのか、処分するのか」を検討してから作業に入りましょう。

処分する場合は自治体のゴミ捨ての規則に従います。特に油はそのまま排水口に流すと水を汚すことになります。紙や布に吸わせて燃えるゴミとして出すか、凝固剤を使うと良いです。

一方で味噌や醤油などは、常温でも大丈夫です。ただ常温で問題なくても、使いかけの調味料を持って行く場合、漏れを防ぐためにガムテープなどで口を塞ぎ、ビンは気泡衝緩材を巻いておく安心です。

さらに引越し先で冷蔵庫が冷えるまでに、4時間はかかります。季節や移動距離を考えてから、調味料の荷造りを進めましょう。


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