引越しが決まったとき、引越しのことを考えただけで暗い気持ちになることがあります。実際、引越しでは「引越しうつ」という言葉があるほど、ストレスを感じるイベントです。

引越しにより、精神的・肉体的なストレスで新生活が脅かされるのは避けたいものです。

どうしてもストレスを感じる引越しですが、引越しのやり方を工夫することによって疲れ具合は大きく異なってきます。

ここでは、引越しをどのように工夫すれば疲れを和らげることができるか、また引越しうつをどのように回避できるのかを説明します。

引越しは肉体的にも精神的にも疲れるもの

引越しには、心身ともに大きなストレスがかかります。

肉体的なストレスは引越し業者を利用して軽減できたとしても、引越し前には荷造りをしなければいけませんし、当日は何かと忙しく負担になります。また、荷解きも肉体的ストレスを感じるものとして侮れません。

精神的なストレスには、肉体的なストレスからくる二次的な要因から、新生活に馴染めないという環境的な要因などがあげられます。

当然、私についてもこれまで何度か引越しを経験しました。このとき、以下のように引越し前は部屋にダンボールが積みあがるようになりました。

同じように事前の荷造りを行い、引越し後は荷解きが待っているため、疲れやすいのは当然だといえます。

引越しによるストレスで「引越しうつ」になることもある

また、ストレスが非常に大きい場合、引越しうつになるケースもあります。「引越しうつ」とは、引越し後に不眠やイライラ、気分の落ち込みや意欲の低下などを生じてうつ状態になることです。引越し後に生じることが特徴であり、完璧主義な人ほど発症しやすいです。

「引越しは他人に頼らず、自分で行うべき」と考えている人ほどなりやすいといえます。

これから引越しを考えていて、綿密なスケジュールを立てようと思っている人は完璧主義になっていないか注意する必要があります。そうではなく知り合いの手を借り、引越し業者に頼り、スケジュールにはゆとりを持たせるようにしましょう。

また、「五月病」という言葉があります。これは春に引越しをして、その疲れが5月にどっと出てくることも関係しているといわれています。引越しをして環境の変化による疲れが1~2ヶ月ぐらい後に出てくるのです。

無理なスケジュールを立てていると「引越しうつ」の症状に苦しむことになるかもしれません。参考までに私は引越しの1ヶ月くらい前から準備を始め、1週間前くらいから本格作業を開始しますが、そこまで計画は立てず思いついたまま準備をするようにしています。

引越しが面倒だと感じたときから疲れは溜まっていく

なお引越しによるストレスは引越し前から溜まることになります。具体的にいつごろから溜まっているのでしょうか。

それは「引越しが面倒」と感じた瞬間からです。

新生活に期待で胸が高鳴っている場合、引越しによるストレスも乗り越えられるでしょう。しかし「引越しが面倒」と考え、引越しに対して負の感情が芽生えてきたら、そこからはどんどん疲れが溜まっていきます。

引越しが面倒だと感じているなら、引越しはなるべく負担のかからないプランにすることも考慮するといいです。

引越し疲れや引越しうつを防ぐためにできること

引越し疲れや引越しうつは、引越しを工夫することによって防ぐことができます。ここからは、具体的に「どのようなことを心がけたら引越しでの疲れを軽減できるのか」について説明します。

梱包の前に不要なものは思い切って捨てる

単純ですが、荷物が少ない方が引越しの負担は少なくなります。梱包作業の前に断捨離を実践しましょう。

引越しは必要なものと不要なものを見極める絶好のチャンスです。いままで、生活に使用していなかった物品は、これからも使用しないと考えていいでしょう。

実際のところ引越し前では、以下のようにいろんな荷物が部屋中に散乱していると思います。

もちろん、思い出の品などは捨てなくて問題ありません。手に取ったときに「大切な思い出があるかどうか」が、断捨離での重要な判断材料になるのです。

荷解きまで想像し、梱包作業を工夫する

また、引越しのあと、引越し先の部屋の中はダンボールまみれです。引越しで心身ともに疲れていると荷解き作業が非常に苦痛なものになります。例えば、何も工夫をせずに引越しをすると以下の写真のような状態になります。

引越しで疲れた状態でダンボールが室内に積まれていると、なかなかやる気が起こりません。どのダンボールに何が入っているか分からないため、荷解きもやり辛くなるのです。

では、どのように工夫をすると荷解きが楽になるのでしょうか。それは、ダンボールに何が入っているか「印をつける」ことです。以下のような感じです。

引越し業者が提供するダンボールには、どれもペンで文字を書くスペースがあります。そうした場所に「中に何が入っているのか」を直接記載したり、ラベルを貼ったりしていれば一目瞭然になります。

引越し後に、いきなり全てを荷解きしようとすると心身ともに疲れやすくなります。このとき、ラベルを貼る作業を引越し前に済ませていると、必要なものから荷解きに取りかかれます。

また、ダンボールの中身を書いておけば、引越し業者へ「この荷物はこの部屋に運んでほしい」などのように指示を出せるようになります。そうすれば、重いダンボールを自ら仕分けして運ばなくてもいいのです。

こうして、引越し先で荷物を仕分けする作業を引越し業者に頼ることができます。

非荷造りまでお任せするおまかせパック(らくらくパック)

また、場合によっては、荷造りや荷解きまで含めて業者にお願いすることも可能です。これを「おまかせパック(らくらくパック)」といいます。

これについて、「荷造りだけ依頼する」「荷造りと荷解きの両方を依頼する」の2パターンがあります。

荷造り(旧居) 引越し作業 荷解き(新居)
基本パック  あなた  業者  あなた
ハーフパック  業者  業者  あなた
フルパック  業者  業者  業者

最も面倒な食器類の梱包までしてくれるため、引越し時のすべてのストレスから解放されるようになります。

荷造りまでしてくれる「おまかせプラン」の相場について、一般的には以下のようになります。

  • ハーフプラン(荷造りだけ業者):通常引越しの2倍
  • フルプラン(荷造り&荷解きまで業者):通常引越しの3倍

元々の引越し料金が低い場合、ハーフプランやフルプランについても金額が低くなります。ただ、おまかせプランだとそれだけ人手が必要になるため、それに伴って料金相場も高くなります。

なお、荷造りまでお任せできるプランは大手引越し業者の場合、だいたいが利用できます。そのため見積もりを検討するとき、いくつもの業者で見積もりを取ったうえで検討するといいです。

お任せプランの最大のメリットは引越しによる負担をかなり減らしてくれることです。しかし、荷造りまでお任せする「お任せプラン」を利用したとしてもうまく使いこなせなければ、かえってストレスがかかる場合もあります。

引越し業者とやり取りをスムーズにするコツ

ただどんなプランで引っ越しをしても、引越し中では「引越し業者とのやりとり」でストレスを感じやすいです。引越し業者に依頼しても「この荷物はどこに運んだらいいか」など、何度も質問されたら面倒に感じます。

引越し業者へ依頼する際に注意しなければいけないのは、「引越し業者とのやり取りを少なくする」ことです。そのためには引越し業者に「どのように運んだらいいか」を分かりやすく伝える工夫が必要です。

例えば「2Fの子供部屋」と印をつけたダンボールを用意していても、引越し業者には「何をどこに運んだらいいか」は伝わりません。あなたの中では、子供部屋がどこかハッキリしています。ただ、当然ながら業者は理解していません。そのため、必ず「この荷物はどこに運べばいいか」と聞かれます。

引越し中だと、こういった引越し業者とのやり取りが頻繁に発生することでストレスになるのです。

そこで、あらかじめ「引越し先の間取り図」を引越し業者と共有しておくことをおすすめします。

賃貸マンションにしても新築物件にしても、必ず不動産業者から間取りをもらっているはずです。そこで、引越し日の当日に業者に見せるようにするとスムーズです。

引越し業者と間取り図を共有していれば、どの荷物をどこへ運べばいいのか一つずつ指示をしなくても勝手に運んでくれるようになります。

引越しが楽になるアイテム

なお、ストレスの多い引越しで業者を利用するのは当然として、引越し疲れを軽減するため、事前に用意しておくといいアイテムが存在します。

以下では、「あったら便利」な引越しアイテムを紹介します。

  • 荷札シール

「取扱注意」「ワレモノ注意」などのように書かれた荷札シールは100円ショップにも置いてあります。この荷札シールがダンボールに貼ってあるだけで、引越し業者とコミュニケーションを取りやすくなります。また「大切なものが割れていた」などというトラブルも生じにくくなります。

例えば、「パソコンが入っている」「食器類が入っている」「割れ物を梱包している」などです。こうした取り扱いに注意が必要な荷物について、事前にシールを貼っておき、引越し当日に「このシールを貼ってある荷物は特に気を付けてください!」と伝えるだけで、引越し業者とのやり取りが楽になります。

  • マジックペン

マジックペンも引越し業者とのやり取りをしやすくしてくれます。前述のとおり、ダンボールに必要なことを記入するだけで引越し作業はかなり楽になります。

引越し作業中、「この箱はどこに置けばいいですか?」などのように尋ねられる機会が少なくなるだけで、引越し作業の効率が上がります。

  • いぼ付きの軍手とカッター

引越しのとき荷造りなどでダンボールを触っていると感じますが、ダンボールの素材は恐ろしいほど皮膚の脂を奪っていきます。

そのため、荷解きの作業は体力を消耗だけに限らず、「手が切れる」という地味にストレスがかかる状態に陥りがちです。そこで、荷造りや荷解きはカッターといぼ付き軍手で行いましょう。

私も何度か引越しを繰り返しましたが、いぼが付いている軍手が滑りにくく、一番使いやすかったです。

引越し後にストレスを感じたときの対処法

ただ最善を尽くしても、人間である限りストレスをゼロにすることはできません。引越しを工夫しても、なお引越し後にストレスを感じてしまったときはどうしたらいいでしょうか。

一番に考えるべきなのは「元の生活スタイルに近づけること」です。

例えば散歩を習慣的にしていた人ならば、散歩をするのもいいでしょう。ジムに通っていた人は、近くのジムと契約するのも改善策です。

「引越しがすべて完了してから」と考えず、引越しの荷解きがすべて完了していなくても前に住んでいた環境に素早く近づけてみることも重要なストレス解消法です。

引越しをしたら、ただでさえ新しい環境が多くなり、慣れるまでに時間がかかります。そうしたとき、「引越し前にしていた生活スタイル」が少しでもあると、それだけで脳を安心させることができるのです。

荷造りの準備や荷解きをストレスなく行う

引越し準備や荷解きでストレスを感じやすくさせるのは「完璧主義」な性格です。誰にでも完璧主義な部分はありますが、引越しではそれがマイナスに出てしまいます。

また、ここでは荷造りの方法や荷解がをしやすくなるやり方、さらには引越し業者に依頼する方法まで含めて解説しました。特に引越し準備や荷解き作業がが疲れる場合、荷造り・荷解きまで業者に依頼するプランもあります。

もちろん、引越し業者に荷造りを頼むときであっても、どの荷物をどの部屋に運ぶのかは事前に頭に入れておき、荷造り当日に適切な指示を出すようにしましょう。ここまで踏まえたうえで、引越し業者を利用するようにしましょう。

引越し作業を簡単にすることで引越しのストレスは激減します。体や精神に負担をかけないよう、楽な引越しを心がけるといいです。


引越しのとき、必須となるのが「複数社から見積もりを取ること」です。引越し価格には定価がなく、引越し業者によって見積もり額はバラバラです。そのため複数の業者から見積もりを取るだけで、何万円も節約できます。

例えば、以下は5人家族の長距離引越しで見積もりを取ったとき、4社に見積もりを依頼しました。このとき、最高額は438,264円でした。一方、最も安い業者は198,720円であり、半額以下の料金になりました。複数業者へ依頼しないだけで、大きな損をすることになります。

ただ、自ら業者を探して電話をかけるのは大変です。そこで、必要な情報を入力するだけで完了する一括見積もりを利用しましょう。

 引越し達人

引越し達人ではアート、サカイ、日通、アリさんなどの大手が登録しており、入力作業は30秒で終わります。無料で利用できるサービスなので気軽に利用できます。

さらに大手だけでなく、中小の引越し業者も登録しているので低価格な引越しが可能になります。最大15社まで見積依頼でき、できるだけ複数の業者の見積もりを取り、最安値で引越しをしたい人に適しています。

 SUUMO引越し見積もり

ただ、引越しの一括見積もりでは登録直後、たくさんの電話がかかってきます。こうした電話が嫌でメールだけで完結したい場合、SUUMO引越し見積もりを利用しましょう。

SUUMO引越し見積もりでは「電話番号の登録が任意」なので、メールだけで見積もりの日程調節が可能です。電話が嫌な場合、リクルート社が運営するSUUMO引越し見積もりを活用しましょう。

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