机には種類があります。勉強するための学習机であったり、リビングで食事をするために必要なテーブルだったりします。また、机があると同時にイスも存在することになります。
引越しのとき、これらの机は分解して運ぶのでしょうか。バラして運び、新居で組立をするとなると時間がかかりますし、引越し業者ではオプション代が必要になります。そのため、家具の分解が発生するかどうかは重要です。
また、「机の中はそのままの状態で問題ないのか」「一人暮らしの単身引越しで机だけの運搬は可能なのか」など疑問が生まれてきます。
そこで、イスを含めどのようにして机を運搬するようになるのかについて解説していきます。
もくじ
机やイスを分解・組立することはほぼない
大型家具の場合、分離・分解して運びます。例えばベッドであったり、タンスであったりします。こうした家具は分離・分解しなければドアを通りませんし、トラックのスペースをかなり取ることになるからです。
引越し業者に依頼するにしても、以下のようにベッドは分解されて運搬されるようになります。
それに対して、机はどうなのでしょうか。一人暮らしの単身引越しであったとしても、学習机はそれなりの大きさがあります。これらは解体しなければいけないのでしょうか。
実は机については、大きめの学習机であったとしても分解・組立をすることはほぼありません。リビングにあるテーブルについても基本は解体はしません。そのままの状態で運んでいきます。
私はこれまで何度も引越しをしましたが、机を分解したことはほぼありません。大きめのパソコンデスクやリビングのテーブルであっても同様です。
実際にはどうなるかというと、以下のように机の上だけ保護され、そのまま運搬されることになります。
また、学習机やパソコンデスクのイスについても同じように運搬されます。以下のように、専用の梱包材を上から被せられて運ばれるようになります。
大型冷蔵庫やそのままの状態のベッドであると、ドアの大きさの関係から引越し先に入らないことがあります。ただ、机についてはよほどのことがない限りは「部屋に入らない」という事態は発生しません。
学習机や大きめのパソコンデスクなど、部屋に入らないような大きい規格は基本的に出回らないと考えてください。
特定の部分だけ分解することはある
なお、もちろん完全に解体しないというわけではありません。机の種類によっては、特定の部分だけ分解・組立をすることがあります。
例えば、以下は私が以前に活用していたリビングの机です。いつも食事をしていたテーブルですが、脚の部分だけ分解されました。
また、私が友人の引越しを手伝ったとき、彼は非常に大きなパソコンデスクを部屋に置いていました。土台の部分は普通の大きさでしたが、デスクトップパソコンなどを乗せる机の部分だけかなり大きかったため、その部分だけ分解されました。
上の写真の中で、左に見える「壁に寄り掛かった木の台」がパソコンデスクの台になります。
解体するとはいっても、一部分だけです。特にそこまで手間ではありませんし、時間もかかりません。そのため、洗濯機の設置やベッド・エアコンの分解&組立のようにオプション代を取られることはありません。
机の中の荷造りは必要なのか
机の運搬をするとき、事前に荷造りが必要になります。机の上に置いてある小物類については、事前にダンボールへ詰めて梱包するようにしましょう。
このとき気になるものとして、机の中身があります。引き出しの中身についてはどのようにすればいいのでしょうか。
基本的には、本など重い荷物が机の中にない限りはそのままの状態で問題ありません。私の場合、学習机に荷物を入れたままの状態にしていたことが過去にあったものの、問題なく運搬されました。他の人の引越しを手伝うときであっても、机(引き出し)の中身について指摘されれたことはありません。
どうしても気になる場合、事前にダンボールへの荷造りをするといいです。ただ、面倒なときは引き出しの中身をそのままの状態にしても問題ありません。もし微妙そうな場合、引越し業者が専用の梱包材でカバーしたり、テーブルをヒモで縛ったりします。
机だけ、単身パックで送るのは可能か
なお、一人暮らしの単身引越しなどであると、荷物が非常に少ないので単身パックを検討することがあります。また、大学生などで机だけを運搬したいというケースもあります。
単身パックはコンテナに荷物を積むことになりますが、単身者の場合はコンテナに学習机を詰め込み、余ったすき間にダンボールを詰めるようにするのです。
ヤマトホームコンビニエンス(クロネコヤマト)や日通など、物流業と共に引越し業務を行っている会社が単身パックを取り扱っています。一人暮らしを検討する大学生など、非常に荷物が少ない場合は単身パックを利用しても問題ありません。
また、机だけを新居へ運搬したい場合、ヤマトホームコンビニエンス(クロネコヤマト)を活用すれば、東京-大阪では8,000円などの料金相場で発送することが可能です。単身パックでも18,000円などの値段がかかるため、机だけなど一点だけを送りたい場合はもっと安くなるのです。
・通常引越しでは、多少の荷物が増えても値段は変わらない
なお、通常の引越しをする場合は机が数点追加されたところで料金は変わりません。引越し費用は「人件費」「トラックの大きさ」「新居までの移動距離」などで決まります。テーブルが荷物として加わることでトラックのサイズが大きくなるなら金額は変わります。
ただ、通常はそうしたことはないので通常引越しなら机が入ったとしても料金はそのままです。
廃棄処分も視野に入れる
場合によっては机を新居へ移動させず、「捨てる」という選択をした方が良いこともあります。特に荷物の少ない一人暮らしの場合、下手に机を持ち運びしない方が安上がりなことは多いです。
いまの時代、ネットで注文すればわりと良さそうな机でも6,000円ほどで購入できてしまいます。実際、私が活用している以下のテーブルは6,000円です。
そこまで机にこだわりがないのであれば、こうしたものを注文して使えば問題ありません。そうしたとき単身者であると、いま持っている机を廃棄処分して荷物を減らし、単身パックでは「冷蔵庫や洗濯機など必要な物だけをもっていく」ようにすることも可能です。
また、単純にいまのテーブルが不要になったので廃棄処分したいという人もいます。そうしたとき、主に「粗大ごみとして捨てる」「引越し業者に引き取りをしてもらう」の2種類の処分方法があります。
粗大ごみの場合、自治体が定めた方法で廃棄処分するようにしましょう。ただ私の場合、面倒なのでいつも粗大ごみは引越し業者に頼んで代わりに捨ててもらうようにしています。その方が圧倒的に楽だからです。
家族の引越しに限らず、単身引越しであっても粗大ごみはいくつか出てきます。そうしたとき、引越し業者へ頼んで捨ててもらうようにすればいいです。
事前の荷造りをして業者へ依頼する
学習机の梱包方法については、テーブルの上に置いてあるものを事前にダンボールに詰めて荷造りをしておくといいです。ただ、机(引き出し)の中身については前述の通り梱包は不要です。本などの重たいものは机の中から出さなければいけませんが、それ以外はそのままの状態で問題ありません。
また新居へ移動させるとき、特に解体することはありません。引越し業者は専用の梱包材や毛布、ダンボールなどを使ってテーブル台を保護した後、バラすことなく運搬していきます。
もちろん、そのままの状態では部屋から出すことができなかったり、新居に入らなかったりすることもあります。ただ、それでも「大きいテーブル台だけ分解する」などによって問題なく運搬できます。大きいサイズの学習机であっても、新居に入らないことはほぼないのです。
ただ、荷物が非常に少なく、単身パックや「机だけの運搬」を考えている人の場合、机については捨てることも検討しましょう。極端に荷物が少ない場合、テーブルやイスを廃棄処分したほうが料金を安く抑えられることがあるのです。
引越し費用については、業者ごとに異なります。引越し業者によって値段やサービス内容は大きく異なるため、これについては見積もりをもらって料金を比較するようにしましょう。
大学生の単身者など、荷物の少ない人であっても必ず発生する引越しの荷物が机やイスです。テーブルの梱包方法や料金相場を理解したうえで、適切な引越しを実現するようにしましょう。
引越しのとき、必須となるのが「複数社から見積もりを取ること」です。引越し価格には定価がなく、引越し業者によって見積もり額はバラバラです。そのため複数の業者から見積もりを取るだけで、何万円も節約できます。
例えば、以下は5人家族の長距離引越しで見積もりを取ったとき、4社に見積もりを依頼しました。このとき、最高額は438,264円でした。一方、最も安い業者は198,720円であり、半額以下の料金になりました。複数業者へ依頼しないだけで、大きな損をすることになります。
ただ、自ら業者を探して電話をかけるのは大変です。そこで、必要な情報を入力するだけで完了する一括見積もりを利用しましょう。
・引越し侍
引越し侍ではアート、サカイ、日通、アリさんなどの大手が登録しており、入力作業は30秒で終わります。無料で利用できるサービスなので気軽に利用できます。
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