家族・ファミリーでの引越しをするとき、最も多いのは3人家族や4人家族、そして5人家族です。つまり、夫婦に加えて子供が1~3人いるパターンです。

家族での引越しをするとき、気になるのは費用相場です。家族引越しでは、どれくらいの値段になるのでしょうか。引越し料金は荷物量に比例するので、大まかな料金相場を知っておく必要があります。

また、引越し料金は荷物の量だけでなく、近距離か遠距離かなど引越し場所によっても必要な金額が変わってきます。そこで、どれくらいの費用相場なのかについて確認し、引越し料金を安くする方法についても理解していきます。

3人家族、4人家族、5人家族での引越し費用相場

賃貸マンションや新築一戸建てを含め、家族で引越しをすることがあります。そうしたとき、人数が多い分だけどうしても荷物の量が多くなってしまいます。

どれくらいの費用相場になるのかというと、近距離(50km以内)で引越しをする場合、以下のようになります。

・近距離引越しでの費用相場

引越し人数2人3人4人5人以上
部屋サイズ1LDK~2LDK2LDK~3LDK3LDK4LDK以上
閑散期6~7万円8~9万円10~12万円15~18万円
繁忙期8~10万円11~13万円14~17万円20~25万円

引越しでの繁忙期は3~4月です。この時期に多くの人が引越しをするため、その分だけ値段が高騰します。ただ、3~4月以外の閑散期であれば引越しの値段は低くなります。

基本的には、上記の表が基準になります。この値段は引越しでのオプションを付けず、近距離で引越しをしたときの値段であるため、最安値だと考えてください。

例えば、以下は私が閑散期に2人で引越しをしたときの実際の見積書です。

このときは二箇所積み(荷物を二箇所で積むこと)のオプションを付けたため、オプション代として1万円高くなって75,000円となりました。

また、以下は4人家族で引越しをしたときの値段です。部屋の広さは3LDKであり、繁忙期に引越しをしたので248,000円とかなり高くなってしまっています。同じく、近距離での引越しです。

家族での引越しでは、荷物量が多くなるのでその分だけ引越し代金が高くなります。また、この見積もりでは「エアコンの取り外し&設置」「エアコンクリーニング」「ベッドの解体&設置」「食洗器の設置」など、多くのオプションを付け加えたため、その分だけ総額の値段が高くなりました。

引越しをするとき、大まかな料金の目安は存在します。ただ、オプションによって料金は異なりますし、業者によって見積もりの価格はまったく異なります。そのため、あくまでも参考程度にとどめておくといいです。

トラックの大きさで変わる引越し費用

なぜ、3人家族よりも4人家族、4人家族よりも5人家族で引越し代金が高くなるのかというと、それだけ荷物の量が増えやすいからです。引越し料金は荷物の量に比例して値段が高くなります。もっと正確にいうと、トラックの大きさで価格が変わります。

例えば、10m2の2tショートトラックを20m2の2tロングトラックに変更した場合、運べる面積が2倍になるので引越し費用は2倍です。

そのため、一般的に近距離で単身引越しをする場合の費用相場は3万円前後ですが、夫婦・カップルの引越しでは先に示したように6~7万円になります。これは、単純に荷物の量が倍になって、その分だけ必要なトラックが大きくなるからです。

このように荷物量によって引越し代金が変わります。そのため、たとえ6人家族であったとしても、荷物量が少なければ引越し代金は高くなりません。一方で3人暮らしや4人家族であったとしても、部屋の一つを倉庫代わりにしていて荷物が非常に多い場合、引越し費用は高くなります。

距離によって料金相場が異なる

また、引越し費用は荷物量だけでなく、引越し場所への距離によっても変動します。当然ながら、旧居と新居の距離が遠いほど金額は高くなります。

3人家族や4人家族、5人家族の場合、以下のような費用相場になります。

・閑散期の引越しをする場合

距離近距離(50km以内)中距離(200km)長距離(500km)
3人7~8万円10~12万円14~16万円
4人10~12万円14~16万円18~20万円
5人以上15~18万円20~22万円24~26万円

繁忙期の引越であると、閑散期の1.3~1.5倍の値段になります。3~4月の繁忙期に引越しをする人は上記の表の値段に1.3~1.5を掛けるようにしましょう。それだけ、繁忙期では金額が高くなります。

また、前述の通りこれにはオプションなどが含まれていない金額です。見積もりを取ってみなければわかりませんが、基本的にはこれにオプション代が加えられていくため、総額の値段は高くなると考えてください。

なお、なぜ中距離や長距離の移動になると、これだけ料金相場が高くなるのでしょうか。それは、その分だけ高速道路代や人件費、ガソリン代などさまざまな費用が必要になるからです。

近距離の引越であればその日のうちに引越しを済ませ、トラックを当日中に出発した同じ支店に戻すことができます。

一方で中距離や長距離の移動となると、どうなるでしょうか。中距離や長距離の引越ではその日のうちにトラックを出発した支店に戻すことができず、さらには引越しが2日にわたります。「荷物を積む日」と「荷物を降ろす日」が別になるのです。

こうなると、それだけトラックや運転手を拘束することになり、引越し日も多くなるので引越し費用が高くなります。

・距離の目安

それでは、都市間の移動でどれくらいの距離になるのでしょうか。このとき、ザックリと以下のような距離になります。

  • 東京-大阪:約500km
  • 東京-名古屋:約350km
  • 大阪-名古屋:約200km

都市間の距離を挙げましたが、このようにトラック移動が1日がかりとなる場所へ引越しする場合、中距離や遠距離になると考えるといいです。

ダンボールはどれだけ必要なのか

こうして引越し代金の相場を理解した後、実際に引越し業者に見積もりを依頼するようにしましょう。引越し業者から見積もりをもらったらダンボールを送られるため、荷造り・梱包をしなければいけません。

「アート」「日通」「サカイ」「アリさん」「クロネコヤマト」を含め、大手や中小の引越し業者であればどこでも、おまかせパック(らくらくパック)と呼ばれる「荷造りから、新居での荷解きまでを代行してくれるサービス」を実施しています。

ただ、おまかせパックを利用すると非常に高額になるため、多くの人はダンボールを使った荷造りをすべて自分で行います。

自ら荷造りをするのが基本なので、どれだけダンボールが必要になるのか把握しなければいけません。このとき、一般的には以下の数のダンボールが必要になります。

引越し人数2人3人4人5人以上
部屋サイズ1LDK~2LDK2LDK~3LDK3LDK4LDK
ダンボール数15~25箱25~35箱35~50箱40~70箱

引越し業者を利用する場合、ダンボールを自分で用意する必要はありません。すべて業者側で用意してくれます。また、布団袋やガムテープなどの資材まで含めてもらうことが可能です。

一般的には、ダンボールは50箱まで無料です。ただ、5人家族や6人家族など、人数が多い場合はダンボール数が足りません。そうしたとき、引越し業者に伝えれば追加でダンボールを無料送付してもらえます。

家族での引越しを安くする方法

一人暮らしなら遠方引越しでも5万円ほどですし、二人暮らしであっても近距離であれば10万円以下で引越しできます。

ただ、3人家族、4人家族、5人家族と人数が増えていくにしたがって引越し料金が高くなります。それだけ荷物の量が増え、必要なトラックが大きくなってしまうからです。一回の引越し料金が15万円以上になることは珍しくなく、繁忙期であれば20万円を超えてしまいます。

そこで、できるだけ引越し費用を安く抑えるための工夫をしなければいけません。具体的な方法としては、以下のようなものがあります。

複数の引越し業者へ見積もりを依頼する

引越し業者に見積もりを依頼するとき、一社だけに頼む人は多いです。ただ、これでは確実に高い見積もり額になります。

引越しには定価がなく、業者の言い値です。適正価格が不明確なため、業者同士で価格を戦わせない限り、たとえ大手の引越し業者であっても見積もり額は高くなると考えてください。

複数の引越し業者へ相見積もりをすることで、ようやく値段や引越し内容を含め良い提案をしてくれるようになります。

単身引越しであっても、複数業者に依頼するだけで引越し価格が1万円以上は確実に安くなります。これが値段の高い家族での引越しなら、3~5万円以上は値段が安くなると考えてください。

例えば、以下は実際にいくつかの業者に依頼したときの見積もりです。まったく同じ条件(同じ日、同じ時間の引越し)ですが、ある業者248,400円であり、他の業者は272,063円でした。

引越し業者へいくつも依頼するだけで、繁忙期の引越しでしたが今回は3万円ほど安くなりました。「引越し業者にいくつか依頼する」というわずかな作業だけで、大幅な節約になります。

多くの人はネットからの一括見積もりを利用しますが、同じように一括見積もりによって格安引越しを実現しましょう。

安い時期や日にちに引越しをする

同じように引越しをするにしても、安い日が存在します。最もわかりやすいのは、繁忙期と閑散期です。前述の通り、3~4月の繁忙期ではそれ以外の月に比べて引越し料金が1.3~1.5倍になるため、繁忙期を避けるだけでも引越し代金は大幅に安くなります。

新築一戸建てへの入居を含め、どのタイミングで引越しをしても問題ない場合、繁忙期を避けて閑散期に引越しするようにしましょう。

・閑散期の家族引越しだと割引されやすい

実際、繁忙期だと割引が難しくなりました。先ほど示した事例も繁忙期であり、安くなったとはいっても約3万円でした。

一方で以下は同じ家族(5人家族)の引越しですが、長距離(移動距離450km)での見積価格になります。このときは4社に見積もりを取ったのですが、会社によって値段の違いは約24万円もありました。

結局、最後に見積もりを出してくれた引越し業者が最も安かったため、そこへ依頼することになりました。閑散期であると、トラックが余っているので見積もり比較することで大幅な割引を期待できます。

・平日や月初などで格安引越しをする

ただ、引越し時期については既に決まっているため、「4月には引越しが必須」など時期を動かせない人は多いです。そうした人であっても、同じ月の中でも安い日での引越しを検討するといいです。

休日と平日では、平日に引越しをするだけで1~2万円ほど値段が低くなります。有給休暇を取得するなどして、少し日程を変更するだけで大幅な値引きを期待できます。

また、他にも月末よりも月初の方が引越し料金は安くなります。これは、「転勤が決まり、月初から勤務なので月末に引越し作業をする」など、月末に引越し依頼が殺到しやすいからです。

さらにいえば、平日でも料金が異なります。金曜日が高くなりやすく、月~木曜では引越し代の値引き額が大きくなります。

このように、同じ月の中でも月末・月初や曜日によって引越し価格は変わってきます。こうした事実を認識し、引越し業者に見積もりを依頼するときは複数の日程で引越し日の候補を選び出し、それぞれで見積もりをもらうのがおすすめです。

・午後便やフリー便を活用する

引越し費用を削減する方法として、他におすすめなのが午後便やフリー便です。これらを選択するだけで、5,000円以上も値切ることが可能です。

引越しでは午前の方が価格は高いです。明確な引越しの開始時間が決まるからです。一方で午後便となると、前の引越しが長引いて何時間も待たされるのは普通です。昼過ぎまでに作業を終わらせたい人が多いことも、午前が高い理由の一つです。

また、何時に引越し作業が始まるのかわからないフリー便であると、さらに引越し費用は低くなります。時間をズラすだけでお金を節約できるため、かなりおすすめの方法です。

荷物の量を大幅に減らす

さらに、荷物の量を減らすことも引越し代金の節約につながります。

ただ、このときは注意すべきポイントがあります。それは、「ダンボールの数を50箱から45箱にするなど、わずかに荷物量を減らしただけでは意味がない」ことです。

引越し代金は「トラックの大きさ」「人件費」「移動距離(ガソリン代や高速道路代など)」で決まります。ダンボール数が5箱減ったところでトラックの大きさや作業する引越し業者の人数は変わらないため、引越し料金はまったく変わりません。

そのため、荷物を減らすときは「家にある家具や荷物を3分の1は減らす」など、大幅な断捨離を実施することで引越し代金をかなり安くできるようになります。

前述の通り、サイズの大きなトラックを利用して引越しする場合、それに比例して引越し代金が高くなります。そのため、荷物量を事前に大幅削減することにより、利用するトラックサイズを小さくできれば、引越し金額はかなり安くなります。

家族の引越し相場を把握するべき

一人暮らしや二人暮らしとは異なり、3人家族や4人家族、5人家族では引越し金額が高額になりやすいです。人数が増えていくにしたがって荷物の量が多くなるため、その分だけ大きなトラックが必要になったり、引越し作業に必要な人数が増えたりするからです。

また、家族・ファミリーであると大きめの家に住んでいることが多く、エアコンや食洗器など工事が必要になる家電製品・家具類が多くなります。その分だけ、オプション代が発生するようになります。

家族での引越しは家ごとの事情によって料金が大きく違うため、実際に見積もりに来てもらわなければわかりません。ただ、大幅な価格相場については既に記した通りです。

高い金額であるため、必須となるのが複数の引越し業者への見積もり依頼です。このときは「いくつか引越し日の候補を挙げる」「午後便を検討する」などを考慮し、値引き交渉をするようにしましょう。こうして、適正価格での家族引越しを実現できるようになります。

引越しのとき、必須となるのが「複数社から見積もりを取ること」です。引越し価格には定価がなく、引越し業者によって見積もり額はバラバラです。そのため複数の業者から見積もりを取るだけで、何万円も節約できます。

例えば、以下は5人家族の長距離引越しで見積もりを取ったとき、4社に見積もりを依頼しました。このとき、最高額は438,264円でした。一方、最も安い業者は198,720円であり、半額以下の料金になりました。複数業者へ依頼しないだけで、大きな損をすることになります。

ただ、自ら業者を探して電話をかけるのは大変です。そこで、必要な情報を入力するだけで完了する一括見積もりを利用しましょう。

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