人によっては、急な引越しをしなければいけないことがあります。「会社からの命令ですぐに引越しをしなければいけない」「離婚によっていますぐ他の家に出なければいけなくなった」などです。

こうしたときは早めに新居を見つけ、引越しをするための準備をして引越し業者に頼まなければいけません。また、当日に対応してくれる引越し業者に見積もりを依頼する必要があります。

即日や翌日など、急な引越しでは非常にあわただしくなります。また、普通に段取りを進めていると即日引越しに対応することができず、引越しに間に合いません。そのため、適切な手順を踏む必要があります。

慌ただしい引越しだからこそ、どのように引越しの準備や手続きを進めていけばいいのか理解しなければいけません。ここでは、即日引越しをするための手順について解説していきます。

最初は住む場所を確保する

引越しをするということは、いま住んでいる場所からの退去が必要になることを意味します。そうしたとき、新たに住むべき賃貸マンション・アパートを決めなければいけません。

「会社が既に借り上げ社宅を契約してくれている」「会社の寮に住む」「実家に帰る」という場合は問題ないものの、それ以外の急な引越しでは必ず新居を確保しなければいけません。

ただ、残念ながら新居が決まっていない場合、当日や翌日などに引越しをするのはほぼ不可能です。ネット上では「即日入居可能」など賃貸物件の謳い文句をみかけますが、これは「すぐに入居できる」という意味ではないからです。

これは、当日中に契約して賃貸マンションに入居できるという意味ではなく、前に住んでいた人が退去していて部屋をクリーニング済みであり、いつでも入居態勢が整っているという意味なのです。

そのため、即日入居することはできません。賃貸マンションの契約では入居審査に何日もの期間が必要なため、その時点で当日や翌日の引越しは諦める必要があります。

引越し業者への依頼なら即日対応可能なケースがある

しかし、既に住むべき場所が決まっている場合、引越し業者であれば急な引越しにも対応することができます。

ただ、当日中での引越しとなると非常に急のため、断られることがあります。少なくとも、3月や4月などの繁忙期ではどの業者も手一杯であるため、多くの引越し業者に当たらなければいけません。

また、家族での引越しなど非常に荷物が多い場合は高確率で当日引越しを断られます。一方で一人暮らしの単身引越しなど、荷物が少ない場合だと対応できる可能性が高くなります。引越しで最も多い案件は単身引越しであるため、引越し業者もトラックをそれだけ保有しているからです。

さらに、荷物が少ないと作業時間がそこまでかかりません。ワンルームや1Kなどの引越しであるなら、1~2時間ほどで作業が終わるので「夜間(深夜)に引っ越し準備や作業をする」などにより、当日中の引越しが可能なことがあります。

非常に荷物が少ない場合、事前訪問なしで電話だけでの見積もりが可能です。これも、荷物が少ないほど即日引越しが可能な理由です。

即日の引越しが可能な地域や場所

即日引越しを受け入れてもらえるには、地域の問題もあります。東京近郊(神奈川、埼玉、千葉を含む)、名古屋、大阪近郊(京都、神戸を含む)、福岡などの都市部であれば、トラックの数が多いので受け入れてくれる可能性が高まります。

都市部では、引越しのために何台ものトラックが集まります。ただ、トラックは空の状態で帰るのを嫌います。当然、その分だけ人件費やガソリン代が必要になるためです。そうしたとき、トラックが帰るときにも荷物を積むことができれば、引越し業者としては効率的に売り上げが伸びます。

そのため、多くのトラックが集まる都市部であるほど急な引越しを受け入れてもらいやすくなるのです。

ただ、それ以外の地方であればトラック台数が少ないため、当日中は受け入れてもらえない可能性が高くなります。

また、近場の引越しであると即日引越しを受け入れてもらいやすくなります。遠方では運搬のために時間が必要になるため、近場の引越しであるほど即日配達に対応できます。

・移動距離で「当日配送が可能かどうか」が異なる

なお、引越し場所から引越し先がどれだけの距離があるのかによって「当日での配達が可能かどうか」が違ってきます。同じ市内など、近場の引越しなら当日に即日配送することができます。ただ、遠方への引越しでは当日配達は無理です。

例えば、大阪から東京への引越しであると、引越し業者にお願いして荷物を積んだ後、翌日に新居へ届くようになります。要は、翌日配送になるのです。隣の県であっても、距離が離れている場合はどうしても当日配達にはならないと考えてください。

翌日の引越しだと対応しやすい

正直なところ、当日中の引越しは非常に難しいです。引越しでは事前に家を訪問して見積もりをもらうのが基本であり、即日引越しであるとそうした作業を飛ばして作業を進めることになります。

訪問見積をせず電話だけの見積もりの場合、ほぼ確実に値段が高くなります。「思ったより、荷物が多くなってしまった」「洗濯機やエアコンなど、工事費用が別途必要になった」などが必ず発生してしまうのです。これは、荷物が少ない場合も同様です。

また、急な対応なのでそれだけ値段は高くなります。当然ですが、値引き交渉は難しいです。

一方で翌日の引越しであるなら、多くの業者で受け入れてもらいやすくなります。前日の朝や昼までに引越し業者へ連絡して訪問見積もりをしてもらいます。その後、次の日に引越しをするのです。

そのため、できるだけ早く引越しを完了させたい場合、いますぐ引越し業者に連絡するようにしましょう。即日引越しは難しくても、「即日見積もり、翌日引越し」であれば可能なのです。

一括見積もりが最も適している

当日中または翌日に引越しをするとき、あなたが行うべきものが無料の一括見積もりです。

時間がないため、あなたの地域に対応している引越し業者をゼロから調べ、それぞれの業者へ電話をかけている暇はありません。ただ、引越し業者の一括見積もりを利用すれば、すぐに対応してくれる業者を自動でピックアップしてくれるようになり、数社から依頼されるようになります。

このとき、以下のように引越し予定日を記入することができるため、即日引越しに対応(または翌日引越しに対応)している業者から電話やメールなどの連絡が入ります。

こうした情報を元に引越し業者から連絡が来るため、自分から急な引越しに対応できる業者を探す必要はありません。当日中や翌日に引越し可能な引越し業者が向こうから電話をかけてきます。

最短での引越しを実現するために最も確実な方法は「引越し業者からの一括見積もり」なのです。即日見積もりを含め、すぐに対応してもらえます。

「アート」「日通」「サカイ」「アリさん」「クロネコヤマト」に限らず、地元の引越し業者からも連絡がきます。地元の業者を活用したほうが柔軟に対応してもらえる可能性があるため、一括見積もりを活用して引越しを実現しましょう。

値引き交渉は難しくなる

一般的には、引越し業者の一括見積もりは「提案内容や値段について複数社から見積もりをもらい、最も良い業者に依頼する」ために行います。

ただ、当日中や翌日での引越しであると、業者を選んでいる暇はありません。格安の引越しをするよりも、トラックを用意してくれて急な引越しにも問題なく対応してくれる業者へすぐに依頼するのが賢明です。

値段を比較してもいいですが、急な引越しになるので「それなら他の業者に依頼してください」と断られるだけです。値引き交渉ができない分だけ、値段が高くなることは理解しましょう。値段よりも、即日(または翌日)という難しい引越しに対応できる業者へ依頼するといいです。

急な引越しで問題になる荷造りの問題

ただ、当日中や翌日の引越しであると、必ず問題になるのが荷造りです。引越しをするとき、引越し業者に支払う料金を節約するため、ほとんどの人は自ら荷造りをします。つまり、ダンボールを活用しての梱包作業を進めるのです。

しかし、急な引越しとなると荷造りが間に合いません。一人暮らしの単身引越しで非常に荷物が少ないのであれば、問題なく対応できることがあります。ただ、たとえ一人暮らしであっても一般的な荷物量では即日や翌日の引越しでの梱包作業は間に合いません。

一人暮らしでも、以下のダンボールほどの荷物になるので時間がないのです。

そうしたとき、「旧居の荷造りを当日、引越し業者に行ってもらう」というプランを選択するといいです。このプランには、「アート」「日通」「サカイ」「アリさん」「クロネコヤマト」などの大手引越し業者や中小の業者を含め、あらゆる業者が対応しています。

※赤帽などの個人事業主は対応していません。

荷造りに関する主な引越しプランは以下になります。

  • 基本パック:荷造り、荷解きを自分でする
  • ハーフパック:荷造りは業者にしてもらい、荷解きを自分でする
  • フルパック:荷造り、荷解きを業者にしてもらう
荷造り(旧居) 引越し作業 荷解き(新居)
基本パック  あなた  業者  あなた
ハーフパック  業者  業者  あなた
フルパック  業者  業者  業者

会社ごとに上記のサービス名は異なりますが、どの会社も同じようなプランを提供しています。

料金相場は高くなる

一般的には、荷造りから荷解きまですべてをお願いするとなると、料金相場は「荷造りの梱包作業や荷解きをすべて自分で行う場合」に比べ、料金相場は3倍になります(値引きなしの場合)。

つまり、荷造り・荷解きを自分で行うときの料金が5万円の場合、それらを業者にしてもらうフルパックだと15万円ほどの引越し料金になります。業者によって見積もり金額は異なりますが、これだけ高額になります。

また、旧居での荷造り・梱包作業だけを依頼する場合(荷解きは自分で行う)、通常の引越しに比べて料金相場は2倍です。先ほどと同じように通常の引越しの見積もり料金が5万円ほどの場合、「荷造りだけ」をプラスでお願いすると10万円ほどの値段になります。

荷物が極端に少ない場合を除き、通常の引越しでは即日や翌日では荷造りが間に合わないので、引越し業者に荷造りをお願いするしかありません。ただ、その場合はこれだけ価格が高騰するのは理解しましょう。

急な引越しはお勧めしない

金銭的な余裕があったり、特別な事情で自ら荷造りができなかったりする場合を除き、料金相場が非常に高くなるので荷造りや荷解きは自ら行うのが普通です。

ただ、急な引越しでは高確率で荷造りを業者にお願いすることになるため、引越し費用は非常に高くなってしまいます。

そのため、できるだけ急な引越しをするのではなく、少なくとも3~4日は時間的な余裕をもって見積もりを依頼するといいです。これだけの時間があれば問題なくダンボールへの梱包作業を進めることができますし、複数の引越し業者から見積もりを取り寄せ、値段の安い業者へお願いすることができます。

可能な限り、当日中や翌日での引越しは避けましょう。それだけで10万円以上のお金を節約できるようになります。お金がない人は多いため、余裕をもっての引越しは必須です。

引越し以外の手続き

ただ、引越しのときに必要なのは不動産マンションの賃貸契約や引越し業者への依頼だけではありません。その他の手続きも必要になります。

代表的なものとしては、ライフラインの確保があります。つまり、水道・ガス・電気の手続きをするのです。急な引越しをすることになったとき、これらの手続きを真っ先に行うようしましょう。

また、その他の必要な手続きとしては以下のようなものがあります。

・退去の手続き

いま住んでいる賃貸マンション・アパートの解約をしなければいけませ。そのため、管理会社(または大家)に連絡するようにしましょう。

通常、契約によって「解約時は退去の1ヵ月前には連絡しないといけない」などのような決まりがあります。そのため、急な引越しをするとほぼ確実に二重家賃(旧居と新居で発生する二重の家賃支払い)となることは理解しましょう。

・市区町村への届出

住民票を移す場合、役所での手続きが必要です。このときは役所に出向き、住民票の移動手続きを取るようにしましょう。

一方で住民票を移動させない場合、特に役所で行うべきものはありません。退職によって会社員を辞める場合はハローワークで手続きが必要になるものの、役所関係の届けが必要になるかどうかの目安は「住民票を移すかどうか」で判断するといいです。

・郵便局での郵送手続き

新居へ郵便物が届くように転送設定を郵便局で済ませておきます。近くの郵便局へ出向き、必要書類を書くだけなのですぐに作業が終わります。

・インターネット回線の移動

電話かインターネット上でネット回線の移動手続きを取るようにしましょう。

「ネット回線を解約後、新たに契約」にするのか、同じネット回線の会社をそのまま使い続けるのか選択しますが、即日引越しでは時間がありません。そこで、通常は同じネット回線の会社を利用することになります。

・クレジットカードなどの住所変更

クレジットカードを含め、これらの住所変更をしておくことで新居の住所に重要な書類が届くようになります。こうした手続きを済ませておくようにしましょう。

一括見積もりを活用し、急な引越しに対応する

引越し費用が高額になってしまいますし、対応業者も少ないことから、急な引越しであっても可能なら3~4日は余裕日数を取るといいです。即日や翌日の引越しとなると、それだけで引越し料金の相場が跳ね上がるからです。

また、新居となる賃貸マンションの契約が済んでいない場合、引越しまでにはさらに時間がかかります。賃貸不動産の即日入居とは、その日のうちに契約して入居できるという意味ではないからです。

ただ、いずれにしても急な退去が必要になって引越しをすることになったとき、引越し業者の一括見積もりを利用することが最も効果的な手法になります。即日や翌日の引越しに対応してくれる業者からしか連絡がこないからです。

なお、引越しまで数日ほどの時間がある場合、即日見積もり(その日に見積もり、翌日に引越し)をもらって複数社の値段を比較しても問題ありません。

安くて提案の優れた引越し業者へ依頼するのが基本です。まずは一括見積もりを最初に行い、その後に依頼する業者を決めるようにするといいです。


引越しのとき、必須となるのが「複数社から見積もりを取ること」です。引越し価格には定価がなく、引越し業者によって見積もり額はバラバラです。そのため複数の業者から見積もりを取るだけで、何万円も節約できます。

例えば、以下は5人家族の長距離引越しで見積もりを取ったとき、4社に見積もりを依頼しました。このとき、最高額は438,264円でした。一方、最も安い業者は198,720円であり、半額以下の料金になりました。複数業者へ依頼しないだけで、大きな損をすることになります。

ただ、自ら業者を探して電話をかけるのは大変です。そこで、必要な情報を入力するだけで完了する一括見積もりを利用しましょう。

 SUUMO引越し見積もり

一般的に引越しの一括見積もりでは登録直後、たくさんの電話がかかってきます。こうした電話が嫌でメールだけで完結したい場合、SUUMO引越し見積もりを利用しましょう。

SUUMO引越し見積もりでは「電話番号の登録が任意」なので、メールだけで見積もりの日程調節が可能です。電話が嫌な場合、リクルート社が運営するSUUMO引越し見積もりが最適です。

 

 引越し侍

引越し侍ではアート、サカイ、日通、アリさんなどの大手が登録しており、入力作業は30秒で終わります。無料で利用できるサービスなので気軽に利用できます。

さらに大手だけでなく、中小の引越し業者も登録しているので低価格な引越しが可能になります。最大15社まで見積依頼でき、できるだけ複数の業者の見積もりを取り、最安値で引越しをしたい人に適しています。

おすすめの人気記事

・引越し料金を値切り、最安値の引越しを実現する時期や価格交渉術

引越し価格を安くするためには、適切な方法が存在します。見積もりを比較するのは当然として、例えば休日ではなく平日の引越しにするだけで、1万円以上の値引きは簡単です。

また、同じ日であっても午前の引越しを午後にするだけでも値引きが可能です。こうした価格交渉術について解説しています。

引越し価格を安くする交渉術

・引越しの割引制度(早割、紹介割引、社員割引)に意味がない理由

多くの場合、引越し業者は割引制度を設けています。ただ、残念ながらこうした割引はまったく意味がありません。引越しには定価が存在しないからです。

この事実を認識すると、なぜ引越しで何社もの見積もりを取らなければいけないのか理解できるようになります。格安引越しをするためにも、知識をつけなければいけません。

引越し業者の割引は無意味

安い引越しを実現する、訪問見積もりのコツや流れ、事前準備

見積もりのとき、必ず訪問見積もりとなります。電話やメールだけの見積もりでもいいですが、ほぼ100%の確率で失敗します。追加料金が必要になり、非常に高額な引越しになるのです。

ただ、訪問見積もりではどのような流れになるのでしょうか。またどう接すればいいのでしょうか。引越し業者の営業マンが訪問に来たときの対処法について確認していきます。

引越し業者の営業マンへの対処法

見積もり比較サイトでの引越しはおすすめ!料金はいくら安いのか

実際に見積もりを依頼するとき、自ら業者を調べて電話するのは非常に手間です。そこで、ほとんどの人が一括見積サイトを利用します。

ただ、そのような見積もり比較サイトが適切なのでしょうか。利用方法に違いはあるのでしょうか。これらを明らかにしていきながら、おすすめの見積もり比較サイトを紹介していきます。

おすすめの見積もり比較サイト