「突然引越さなくてはいけない」という状況に陥ることは誰にでも起こり得ます。仕事で突然引越しを余儀なくされる人もいるでしょう。
そのような事態に陥った場合、インターネットが使えない期間ができてしまうことについては、かなりのストレスを感じてしまいます。
ただ、レンタルでWi-Fiを借りるというサービスもあります。または、携帯のテザリングを一時的に使用しても問題ありません。これであれば、引越し先でWi-Fiがつながらなくても乗り切ることができます。
ここでは「引越しを余儀なくされてしまったとき、Wi-Fiを設定するまでの間、どのようにしたらインターネットが使えない状況を乗り切れるのか」について説明します。
もくじ
引越し先の新居に光回線が引いてあるとは限らない
Wi-Fiを設定するためには、光回線を部屋に引かなくてはいけません。突然の引越しでは、「引越し先が回線を引く工事を終えているかかどうか」などの確認すらできないケースもあります。
実際、私が賃貸契約をして引越しをしたとき、住んでみると光回線が引かれている形跡がありませんでした。
参考までに、回線が引かれている場合は以下のような跡があります。
もちろん、マンション・アパート全体で光回線に契約している場合もあります。そのようなときは個々の部屋に上の写真のような「電線から光回線を引いた跡」がない場合もあります。
ただいずれにしても、大家さんか管理会社に確認を取らなくてはいけません。なお私の場合、大家さんに確認してみたところ「光回線と契約していない」という回答が返ってきたわけです。
このようなケースは珍しいわけではありません。そのため新居に光回線が引かれていなかった場合、対処法を考えなくてはいけません。
新居にWi-Fiを設定するまでの流れ
新居にWi-Fiを設定するまでのザックリとした流れは以下の通りです
- 回線会社への契約と工事の依頼
- プロバイダと契約
- Wi-Fiルーターを設定する
ただ、これらを実施するには時間がかかります。回線会社に連絡し、日程調整を行わなければなりません。そのため、新居に引越してからWi-Fiルーターを設置し、インターネットを使用するまでにはかなりの時間を要します。
私の場合、引越しの他の作業に時間を費やしたり、回線会社と日程が合わなかったりしてWi-Fiルーターを設置するまでに4週間ほどかかりました。私の場合は長くかかりましたが、短くても「電話連絡して1週間ほどはかかる」と考えておいた方がいいです。
旧居のWi-Fiは新居で設定しないと使えない
なお、中には新居で「インターネット対応」と書かれていることがあります。ただ、この場合であっても時間がかかります。
「いままでとまったく同じネット回線会社・プロバイダ」を利用するにしても、単にルーター(ネット回線をつなぐための機器)を新居に持っていくだけでは不十分です。ネット回線会社に連絡し、新居で同じネット回線会社が使用できるか確認が必要です。
私の場合についても、これまでにいく度か引越しを経験しましたが、インターネットに既に対応している物件であっても以下のように業者の人に来てもらいました。回線は引かれていたものの、その場で点検や設定をする必要があるからです。
そこで回線会社の立ち合いのもと、以下の写真のような確認・設定をしてもらった経験があります。
このように「インターネット対応」と書かれていても、確認・点検のために回線業者との立ち合いが必要になるためWi-Fiルーターの設定には時間がかかります。
モバイルWi-Fiは短期で無料レンタルできる
このように急な引越しでは、Wi-Fiルーターの設定を終わらせ、インターネットが使えるようになるまでにかなりの時間がかかります。光回線の工事から始める場合は、立ち合いも必要なので1か月ほどインターネットが使えない場合もあり得るのです。
そうしたとき、「どうにかしてWi-Fiルーターの設定が済むまでの期間をやり過ごせないか」と考える人は多いです。
このようなときのために、モバイルWi-Fiの会社は短期間での無料貸し出しサービスを実施しています。例えば、以下のようになります。
- UQWIMAX:お試し期間の15日は無料レンタルが可能
- STARWiFi:お試し期間の7日は無料レンタルが可能
ただ、上記のプランだと長期レンタルすることになります。そのようなとき、1日単位で短期間だけレンタルできるモバイルWi-Fiを使用したほうが無難なこともあります。
Wi-Fiルーターの設定が終わるまで、その場しのぎでモバイルWi-Fiを使用するなら、回線がつながった後はモバイルWi-Fiを解約しないといけません。
そうしたとき便利な「1日単位でレンタルできるモバイルWi-Fi」ですが、1日単位での相場は約400円です。これに送料として往復約1000円が必要になるので、1日だけのレンタルでも約1400円が必要になります。
どのレンタルモバイルWi-Fiも、発送されている期間はレンタル日数にカウントされません。返却は当日で大丈夫です。なお、レンタル日数を超えると追加料金が発生します。
小型機器のネットサービスがモバイルWi-Fi
参考までにモバイルWi-Fiとは、小型のネット回線機器です。簡単な設定だけで、家でも外でも持ち歩けばインターネットを使用できます。光回線やプロバイダとの契約は不要であり、以下のような機器になります。
しかし、インターネットをよく使用する人は光回線を直接建物に引いているため、固定回線であるWi-Fiルーターを使用したほうがストレスなくインターネットを使用できます。
また、モバイルWi-FiはDoCoMo、SoftBankなどの電波を使用してインターネットに繋げているため、電波が弱い屋内や山岳地帯では使用できません。これについては、携帯の電波と同じ仕組みになっています。
モバイルWi-Fiをそのままメイン回線にしてもいい
なお場合によっては、モバイルWi-Fiを契約してそのままメイン回線にするという方法もあります。
光回線の工事を必要とするWi-Fiルーターだと、工事の費用に加え月額料金として最低5000円は必要になります。
それに比べてモバイルWi-Fiをメイン回線として利用するなら、工事は必要ありません。さらに、月額料金は約4000円と固定回線より安いです。
また、モバイルWi-Fiのメリットは、「どこでも持ち歩ける」ことです。屋内や山岳地帯以外では基本的にどこでも使用できます。
しかし、デメリットもあります。それは光回線のように建物に直接引いていないため、電波が不安定であることです。そのため、ゲームなど高速でネット回線を利用する人には適していません。
こうしたことを考慮して、モバイルWi-Fiをメイン回線にするのかどうかを考えるといいです。
スマートフォンのテザリング機能でネット回線を作れる
先ほど、モバイルWi-FiをレンタルすることでWi-Fiを設定するまでの期間を乗り切る方法を解説しました。
ただ、この方法とは別に、「スマートフォンのテザリング機能によって、Wi-Fiを設定するまでの期間を乗り切る」というやり方もあります。
テザリングとは、スマートフォンをWi-Fiルーターのように使用する機能のことです。スマートフォンから電波を飛ばし、パソコンやゲームなどの機器でインターネットを使用できるようになります。
モバイルWi-FiをレンタルするためにはモバイルWi-Fiを申し込み、新居までモバイルWi-Fiの機器を送ってもらう必要があります。つまり、機器を送ってもらうまでの数日はインターネットを使用できません。
それに比べ、スマートフォンのテザリング機能でネット回線を作り出すのは、当日にできるというメリットがあります。
私についても、引越しのときに限らず外出時にネット回線を使いたいときには、以下のように自分の携帯電話のアプリを利用し、テザリングによってパソコンでインターネットを使えるようにしています。
しかし、テザリングを利用し過ぎると、スマートフォンのデータ通信料が上がるので注意が必要です。パケットの上限に達して速度制限がかかると、追加料金を払わない限りインターネットをスムーズに使用できなくなります。
テザリングは非常に便利な機能ですが、使い過ぎには注意が必要です。テザリングでは動画やゲームなど多くのデータ通信を使うものは控え、最低限のパソコン作業に留めるのが無難です。
テザリングのやり方やアプリのインストール
なお、実際にテザリングを利用する場合にはアプリのインストールを行うようにしましょう。以下のように、アプリストアで無料のものをインストールできます。
その後、パスワードなどを設定したうえでテザリングを「ON」にするだけです。
パソコンなどを確認すると、携帯電話経由でネット回線が飛んでいることを確認できます。ここに設定したパスワードを入力すれば通常通りインターネットに接続できます。
引越しでWi-Fiがない状況に備える
突然な引越しを迫られることは誰にでもあり得ます。そうしたとき、インターネットに接続できる方法を知らないと、インターネットを使えない状況に陥ってしまいます。
そのようなとき、適した「インターネット回線を作り出す方法」を知っているだけで慌てることなく柔軟に対応できます。
ここでは急な引越しでWi-Fiルーターの設定が済んでいないとき、どうすればインターネットに接続できるかを説明しました。
最もいいのは「事前に回線業者に連絡し、引越しの当日にインターネットを使えるように準備しておく」ことです。ただ、間に合わない場合はレンタルWi-Fiを利用したり、携帯電話のテザリングを活用したりするようにしましょう。
「インターネットを使えない」というストレスは、事前の知識だけで回避できます。インターネット回線に接続する方法を理解し、用途に合わせて快適な環境を作りましょう。
引越しのとき、必須となるのが「複数社から見積もりを取ること」です。引越し価格には定価がなく、引越し業者によって見積もり額はバラバラです。そのため複数の業者から見積もりを取るだけで、何万円も節約できます。
例えば、以下は5人家族の長距離引越しで見積もりを取ったとき、4社に見積もりを依頼しました。このとき、最高額は438,264円でした。一方、最も安い業者は198,720円であり、半額以下の料金になりました。複数業者へ依頼しないだけで、大きな損をすることになります。
ただ、自ら業者を探して電話をかけるのは大変です。そこで、必要な情報を入力するだけで完了する一括見積もりを利用しましょう。
・引越し侍
引越し侍ではアート、サカイ、日通、アリさんなどの大手が登録しており、入力作業は30秒で終わります。無料で利用できるサービスなので気軽に利用できます。
さらに大手だけでなく、中小の引越し業者も登録しているので低価格な引越しが可能になります。最大15社まで見積依頼でき、できるだけ複数の業者の見積もりを取り、最安値で引越しをしたい人に適しています。
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この事実を認識すると、なぜ引越しで何社もの見積もりを取らなければいけないのか理解できるようになります。格安引越しをするためにも、知識をつけなければいけません。
安い引越しを実現する、訪問見積もりのコツや流れ、事前準備
見積もりのとき、必ず訪問見積もりとなります。電話やメールだけの見積もりでもいいですが、ほぼ100%の確率で失敗します。追加料金が必要になり、非常に高額な引越しになるのです。
ただ、訪問見積もりではどのような流れになるのでしょうか。またどう接すればいいのでしょうか。引越し業者の営業マンが訪問に来たときの対処法について確認していきます。
見積もり比較サイトでの引越しはおすすめ!料金はいくら安いのか
実際に見積もりを依頼するとき、自ら業者を調べて電話するのは非常に手間です。そこで、ほとんどの人が一括見積サイトを利用します。
ただ、そのような見積もり比較サイトが適切なのでしょうか。利用方法に違いはあるのでしょうか。これらを明らかにしていきながら、おすすめの見積もり比較サイトを紹介していきます。