学校に通う子供がいる場合、引越しに伴う学校関係の手続きについて、「どのように進めていけば良いか」と不安になることは多いです。

「どのタイミングで学校に連絡すれば良いのか」「具体的な手続きや学校への挨拶、同級生へのプレゼントはどうするのか」など、考えれば切りがありません。

ただ、実際の手続きは「公立か私立か」で大きく違ってきます。そのため、子供がいるときは事前にどのような流れによって引越し・転校をすればいいのか理解しなければいけません。

そこで今回は私の経験も交えながら、引越しに伴う学校に関する手続きについて解説します。

引越しが決まったら、まず学校に連絡が必要

子供がいても引越しする場面は頻繁にあります。例えばご主人の転勤に伴い、突然引越しが決まる場合があります。ちなみに我が家では新築に伴う引越しをしましたが、このときはある程度、時間に猶予がありました。

いずれにせよ、引越しが決まった時点で学校へ連絡しましょう。そうすることで、不明な点を事前に確認できるメリットがあります。また学校側も、転出入に関わる準備についてゆとりをもって行うことができます。

ちなみに我が家は1学期をもって引越しをすることを、家庭訪問の際に担任に伝えました。しかし実際は、引越しが決まった前年度の3学期に娘が担任に伝えていました。このとき、私もさすがに「伝えるのが早すぎるのでは?」と思いました。

ところが現役小学校教師の友人に確認してみると、「来年度のクラス編成に影響が出る場合もあるため、むしろ引越しが決まった時点で知らせてもらった方がありがたい」とのことでした。また事前に転校の予定を知っておくことで、学校側も余計な物品を購入せずに済むなどのメリットもあるそうです。

そのほか担任は転校に必要な書類を用意するほか、会計、作品の返却、指導要録の記入、思い出作りなどの仕事があるそうです。もちろん引越す側としても、情報収集は早目にしておいて損はないです。

このとき引越しの連絡は、在校している学校(担任)に入れます。その際、転入する学校名も伝えておきましょう。転校先の学校名が不明な場合、引越し先の教育委員会で教えてもらえるので確認しておきます。

これらのことから、引越しが決まったら最初に、在校している学校へ連絡するようにしてください。

転校には住所変更(住民票の変更)が必要

ちなみに転校手続きを完了するには、事前に住所変更(住民票の変更)をしておく必要があります。

住所変更では、まず転出先(現住所)で転出届を出します。役所には、以下のように各種書類がまとめて置いてあります。

転出届とは、上記でいう「住民異動届」になります。また、どの書類かわからない場合は役所の人に聞くといいです。

実際の書類は以下のようになっています(市町村によって洋式は違います)。

このとき、転出届の出し方は次のようになります。

【転出届の出し方】

  • 本人確認ができるもの、印鑑登録証、印鑑を用意する
  • 市役所の市民課など担当部署で住民移動届に記入する。上記の例では、赤枠の中だけ書けば良い
  • 転出証明書を受け取る
  • 引越しの14日前から手続き可能

ただ、詳しい書き方を覚える必要はありません。運転免許証や印鑑などを保有した状態で役所に出向き、窓口で書き方を聞きながら記入すれば問題ありません。

ちなみに一般的には「引越しの14日前から手続き可能」ですが、私の住居地では転出届の受付は引越す1ヶ月前からでした。いずれにせよ、転出届は事前に手続き可能なので早目にやっておくこと良いです。

そうして引越した後、新しい居住区で転入届を出します。転出届を出すだけでは不十分であり、新たな住所地にある役所で転入届に記載し提出するのです。

【転入届の出し方】

  • 転出証明書(前の居住先でもらったもの)、本人確認ができるもの、印鑑、マイナンバーカードを用意する
  • 市役所の市民課など担当部署で、住民移動届に記入する
  • 転入した日から14日以内に手続きする

転入届については、引越し後14日以内に手続きを済ませる必要があります。また転入届を出すことで、転入先の学校に持参する「入学通知書」が発行されます。自治体によっては、教育委員会へ出向くよう指示があります。

住所変更の後に転校先の学校へ出向くことになるため、引越した後は早目に役所へ出向き、住所変更をすると良いです。

しかし急に引越しが決まるなど、手が回らない場合があるかもしれません。そうしたときは、代理の方が一連の手続きを行うことができます。

児童手当の手続きも忘れず行う

そのほか住所変更と共に、児童手当の手続きを済ませることをおすすめします。役所で可能なので、住民票を変えるときに同時に行いましょう。

【転居届を出すとき】

  • 「児童手当受給事由消滅届」を窓口で書いて提出する

転入届を出すとき

  • 健康保険証の写し、通帳、請求者、及び配偶者のマイナンバーが確認できるもの、印鑑、本人確認できるもの1点(顔写真がないものは2点)を持参
  • 該当窓口で、「認定請求書」を記入する

「やることが多い」と思うかもしれませんが、そのつど、役所で尋ねれば教えてもらえます。実際、私は予備知識もなく言われるがままに窓口を転々としました。

そこで、このときは「印鑑」「通帳」「身分証明になるもの(運転免許証など)」「変更する必要のある書類」などを一式持って行きましょう。そうすることで、やることが一気に終わるため、とても楽です。

住所変更の手続きの際、そのほかの手続きも済ませると良いです。また住所変更を済ませることが、学校転入の際に必須であることを知っておくといいです。

公立小中学校の具体的な転入手続きについて

具体的な手続きについては、転校する学校が「公立か私立か」によって、微妙に違ってきます。また公立でも「小中学校か、高校か」でも少し違ってきます。ここでは、手続きが一番簡単な公立小中学校への転入について最初に解説します。

我が家は公立小学校を1学期末で転出したため、夏休みに転入に関する書類を受け取りに行きました。学校からもらう書類は、在学証明書と教科書給与証明書の2点です。

学校の転入手続きには、上記の2点に加えて入学通知書が必要です。入学通知書は前述の通り、引越し先で転入届を提出する際、自治体(教育委員会)からもらいます。

これら3点の書類(在学証明書、教科書給与証明書、入学通知書)を転入先の学校へ、自分で持って行きます。

私が転入先の事務室に行ったところ、夏休み中だったので当番の先生が3名ほどいらっしゃいました。先生方に必要書類の入った封筒を渡しましたが、事務室の窓口で転入手続きは終了です。

このとき私は「公立学校の転出、転入手続きはすごく簡単だな」と感じました。もちろん引越しに伴い、水道や電気、通帳の住所変更など必ずやるべき作業があります。しかし公立小学校の手続きに関して言えば、難しくはありません。

子供の学校関係(公立小中学校の場合)の手続きでやるべきことは、シンプルにまとめると以下の3ステップです。

  1. 担任に引越しを伝え、①在学証明書と②教科書給与証明書をもらう
  2. 引越し先で、転入届を出し③入学通知書をもらう
  3. 転校先に3点の書類を提出する

上記の3点を揃えるのは同一市内で転居の場合も、他市町村から転入の場合も同じです。

・小学校や中学校への入学時も事前の連絡が必要

ちなみに入学時に転入の場合も、引越しが分かった時点で地域の小学校・中学校へ連絡すると良いです。基本的には住民票を移動した後に、転入の手続きが行われることになっています。しかし予め引越しが分かっている場合は、2月など事前に開催される引越し先の仮入学(学校説明会)に参加ができます。

ちなみに仮入学(学校説明会)では、物品の購入や児童との交流もあります。そのため、可能な場合は参加すると良いです。

このように引越しが分かった時点で、現在通っている学校(入学前なら地域の学校)へ連絡するようにします。しかし急に引越しが決まり、仮入学に間に合わない場合もあります。そのときは直接、入学する学校に相談すれば問題ありません。

私立学校の転入手続きについて

ただ、同じ小中学校であったとしても、これが私立になると転入試験を受ける必要があります。

私立小学校の場合は直接学校へ、私立中学校の場合は都道府県にある私学協会に問い合わせます。(財)日本私学教育研究所のサイトに全国の私学協会の連絡先が掲載されているため、参考になります。

出典:(財)日本私学教育研究所

サイト上に転校の手続きを掲載していない場合は、直接協会へ電話をして確認しましょう。その後、編入試験を受けます。転入希望校からもらう書類としては、以下のようなものがあります。

【転入希望校】

  • 願書

【現在通っている学校】

  • 転学証明書
  • 在学証明書
  • 成績証明書

以上は公立とほぼ同じですが、願書が加わると考えましょう。このとき合格したら、転入学先の校長が発行する入学承諾書を自治体へ提出し、転入の手続きが完了となります。

子供たちへのプレゼントや学校への挨拶は?

転校ではこのような手続きが必要になるものの、公立では非常に手続きが簡単です。私立だと試験があるものの、書類としては願書が加わるだけになります。

ただ、特に小学校の場合だとこうした手続き以外のことが発生します。例えば、「転出先(これから出て行く先の学校)の子供たちへのプレゼントはどうすれば良いのだろう」と気になる人は多いです。

娘のいた学校は、転出入が頻繁にある学校でした。印象では、転出の場合は消しゴムや鉛筆などの筆記用具をくださるケースが多かったです。

そこで我が家も消しゴムと鉛筆をセットにして、クラスの皆に渡しました。そしてお別れ会を開いてもらったときに、手紙をもらいました。

担任の先生からは、個人的にぬいぐるみを頂きました。そういう経緯もあり、私たち親子で最後(在学証明書と教科書給与証明書の書類を受け取るとき)に先生へ「先生のお好きなキャラクターグッズ」をプレゼントしました。

そのほか仲の良かった友達には家族で挨拶回りに伺いました。そのとき季節は夏だったので花火セットをプレゼントしました。また子供会の方にはボールペンを渡しました。こういったプレゼントのやり取りには一切決まりがないので、あくまで参考としてください。

このように、何か普段使えるものをプレゼントしてお礼の気持ちを表すことをおすすめします。

学用品は?手続き以外でやるべきこと

こうして転入手続きが終わると、気になるのは学用品のことではないでしょうか。

学校ごとに違う持ち物として、制服や体操服があります。我が家は制服のない学校への転入でしたので、体操服の手配だけで済みました。その体操服も、学校に購買部があったため購入も簡単でした。

後から振り返ると、学校側からの持ち物の説明は特にありませんでした。これは「特に準備しなくても大丈夫」ということだったと推測できます。

ちなみに同一市内であれば、教科書は同じです。転入先と教科書が違う場合は、小中学校は義務教育なので無償で支給されます。

こうしたことを理解すれば、制服以外はそう慌てて準備するものはないです。

学校を変わりたくない!子供をサポートする方法

引越しの手続きや学校の準備と共に、どうしても気になるのは「子供が新しい学校に馴染めるかどうか」です。引越しをすると、子供も友達と離れることで、多少は寂しい想いをしています。

多くの引越しは親の都合でもあるため、仕方がないとはいえ、子供は内心では「学校を変わりたくない」「そのまま、同じ学校にいたい」と思っているケースが多いです。

娘も転校したのが2学期からだったこともあり、転校先に馴染むのに2〜3ケ月かかりました。このときは「学校に行きたくない」と言って、休んだこともあります。しかし担任の先生の協力があり、徐々にクラスに馴染むことができました。

大人である私でさえ、引越しに伴い地理は分からなくなりますし、知り合いもいない状態です。それは子供も同じです。こうした体験から言えることは、やはり何かあれば担任の先生に相談するのが良いです。

ちなみに引越すと、小学校では「学校を休むとき、連絡帳を誰に預けるか」を学校に知らせなければいけません。引越したばかりだと地域によっては、連絡帳の預け先の子供を見つけるのが大変な場合もあります。

もし仮に連絡帳を預ける人が見つからなければ、それをそのまま学校に伝えれば良いです。参考までに我が家の近くには、年上の男の子が一人いました。その男の子しか見つからなかったので、その子に連絡帳の預け先としてお願いしました。

可能であれば、転居先に同じ学校に通う子供がいるかどうか、事前に把握できると安心です。

また状況が許せば、あなたが転校先の役員をやってみるのもおすすめです。私自身、子供の転校先が「子供がいるなら、一度は役員をしましょう」という体制だったので、転校して半年後、すぐに役員を引き受けました。

役員をすることで、学校の特色や先生や保護者の様子を知ることができます。

また地方から都会へ引っ越した私の友人も、地域に馴染むためにすぐに役員をやったそうです。すると、同じ役員のお子さんと私の友人の息子さんに共通の趣味(電車好き)があることを知り、親子共々、急速に仲良くなったそうです。

このようにあなたが積極的に行動することが、子供の友達作りにつながる場合もあります。無理するのは良くないですが、引越し先では親子共々、学校の行事や校区に関わろうとする姿勢があると良いです。

小中学校の転校を理解し、引越しを行う

引越しが決まれば、早めに学校への連絡を済ませることが大事です。そうすることで、不明な点は学校に聞くことができます。さらに学校の先生も、ゆとりをもって転校に関する手続きを行うことができます。

実際の学校の手続きは、公立と私立で違います。公立小学校と中学校の場合、転出の際「在学証明書」「教科書給与証明書」「入学通知書」の3点を揃えましょう。これらを転校先へ持参すれば良いです。

一方で私立の学校だと転入試験があります。そのため学校に連絡を取って、情報収集することが大事です。

また、お世話になった同級生へのプレゼントとして、鉛筆や消しゴムなどの筆記用具を用意するケースが多いです。さらに転入先での学用品については、制服以外はそのつど購入すれば問題ありません。

初めて転入手続きをするときは、やることが分からず不安になることが多いです。しかし、学校や自治体から必ず指示があります。さらには子供の心のケアも含め何かあったとき、学校に相談すれば大丈夫です。ここまでのことを理解して引越し準備に取り掛かりましょう。


引越しのとき、必須となるのが「複数社から見積もりを取ること」です。引越し価格には定価がなく、引越し業者によって見積もり額はバラバラです。そのため複数の業者から見積もりを取るだけで、何万円も節約できます。

例えば、以下は5人家族の長距離引越しで見積もりを取ったとき、4社に見積もりを依頼しました。このとき、最高額は438,264円でした。一方、最も安い業者は198,720円であり、半額以下の料金になりました。複数業者へ依頼しないだけで、大きな損をすることになります。

ただ、自ら業者を探して電話をかけるのは大変です。そこで、必要な情報を入力するだけで完了する一括見積もりを利用しましょう。

 引越し達人

引越し達人ではアート、サカイ、日通、アリさんなどの大手が登録しており、入力作業は30秒で終わります。無料で利用できるサービスなので気軽に利用できます。

さらに大手だけでなく、中小の引越し業者も登録しているので低価格な引越しが可能になります。最大15社まで見積依頼でき、できるだけ複数の業者の見積もりを取り、最安値で引越しをしたい人に適しています。

 SUUMO引越し見積もり

ただ、引越しの一括見積もりでは登録直後、たくさんの電話がかかってきます。こうした電話が嫌でメールだけで完結したい場合、SUUMO引越し見積もりを利用しましょう。

SUUMO引越し見積もりでは「電話番号の登録が任意」なので、メールだけで見積もりの日程調節が可能です。電話が嫌な場合、リクルート社が運営するSUUMO引越し見積もりを活用しましょう。

おすすめの人気記事

・引越し料金を値切り、最安値の引越しを実現する時期や価格交渉術

引越し価格を安くするためには、適切な方法が存在します。見積もりを比較するのは当然として、例えば休日ではなく平日の引越しにするだけで、1万円以上の値引きは簡単です。

また、同じ日であっても午前の引越しを午後にするだけでも値引きが可能です。こうした価格交渉術について解説しています。

引越し価格を安くする交渉術

・引越しの割引制度(早割、紹介割引、社員割引)に意味がない理由

多くの場合、引越し業者は割引制度を設けています。ただ、残念ながらこうした割引はまったく意味がありません。引越しには定価が存在しないからです。

この事実を認識すると、なぜ引越しで何社もの見積もりを取らなければいけないのか理解できるようになります。格安引越しをするためにも、知識をつけなければいけません。

引越し業者の割引は無意味

安い引越しを実現する、訪問見積もりのコツや流れ、事前準備

見積もりのとき、必ず訪問見積もりとなります。電話やメールだけの見積もりでもいいですが、ほぼ100%の確率で失敗します。追加料金が必要になり、非常に高額な引越しになるのです。

ただ、訪問見積もりではどのような流れになるのでしょうか。またどう接すればいいのでしょうか。引越し業者の営業マンが訪問に来たときの対処法について確認していきます。

引越し業者の営業マンへの対処法

見積もり比較サイトでの引越しはおすすめ!料金はいくら安いのか

実際に見積もりを依頼するとき、自ら業者を調べて電話するのは非常に手間です。そこで、ほとんどの人が一括見積サイトを利用します。

ただ、そのような見積もり比較サイトが適切なのでしょうか。利用方法に違いはあるのでしょうか。これらを明らかにしていきながら、おすすめの見積もり比較サイトを紹介していきます。

おすすめの見積もり比較サイト