これから引っ越しをするとき、必ず準備・荷造りをしなければいけません。少なくとも、前日までには荷造りを完了させておく必要があります。

ただそうしたとき、時間がないために「明日の引っ越しまでに荷造りが終わらない」という状況に陥ったり、徹夜で行っても間に合わなかったりするケースがあります。物理的に準備が終わらない場合、どのようにすればいいのでしょうか。

実のところ、前日までの準備が終わっておらず、当日に間に合わなかったとしても問題なく引っ越しをすることができます。

それでは、徹夜をしても終わらないときは具体的にどのような対処をすれば引っ越しを完了させることができるのでしょうか。ここでは、明日までの引っ越しで準備や荷造りが終わらないときの考え方について述べていきます。

荷造りが間に合わなくてもキャンセルにはならない

まず、前日までの時間がなくて当日に荷造りが完了していない場合はどのようになるのでしょうか。引越しキャンセルになってしまうのでしょうか。

どのような人であっても、当日に引っ越し業者が到着するまでに作業を完了させなければいけません。ただ、このとき引越しではいくつかプランが用意されています。例えば、以下のようになります。

荷造り(旧居)引越し作業荷解き(新居)
基本パック あなた 業者 あなた
ハーフパック 業者 業者 あなた
フルパック 業者 業者 業者

「アート」「日通」「サカイ」「アリさん」「クロネコヤマト」など、どの業者であっても最初の荷造りを業者に依頼できるようになっています。例えば、以下はアート引越センターのパンフレットです。

名前は異なりますが、どの業者も同じサービスが存在します。

このとき、当日での荷造りが終わっていない場合、荷造りを引っ越し業者が行うようになります。つまり、「ダンボールを用意され、自ら荷造りを行うプラン」から、「引越し業者が荷造りをするプラン」へと当日に格上げされるのです。

当然ながら、業者が荷造りを代行するので金額は高くなります。オプション代が上乗せされるようになるのです。しかし、これについては諦めなければいけません。

8割ほど完成していればオプション代はない

引越しでは、前日までに小物類を含めてすべてダンボールに詰めておかなければいけません。タンスについては中身がそのままでもいいですが、冷蔵庫の中身についてもすべて外に出しておく必要があります。本棚も同様に、書籍は非常に重い荷物なので箱詰めておかなければいけません。

このとき、徹夜などによって当日までに8割ほど荷造りが完了していればオプション代を取られることはありません。引っ越し業者が作業しており、他の荷物を運搬してもらっている間に残った荷造り作業をすればいいです。また、荷造りの荷物が少ない場合は業者側がすべて梱包してくれます。

特に一人暮らしの単身引っ越しのように、荷物が少ないのであれば、3~4時間もあれば徹夜をしなくても8割ほど梱包を済ませることができるはずです。基本的には、以下のようなものがダンボールに箱詰めされていれば問題ありません。

  • 食器
  • 洋服、靴
  • その他、小物類

ちなみに、引越しで前日までにすべての荷物をダンボールに詰めることは無理です。どうしても後になって荷物が出てきますし、電球やカーテンのように引越し当日まで使わなければいけない道具も多いです。

また、どのように取り扱えばいいのかわからない荷物もあります。

例えば私であれば、中途半端に長さがあるのでどのように梱包すればいいのか分からず、引越し日の当日まで放置していた荷物がありました。これについて、当日に引越し業者が以下のように縦長のダンボールを用意してくれて、そこに入れて梱包してくれました。

いくつかの荷物について、当日までに準備ができていないのは仕方ありません。そのため、少量の荷物が残った場合、引越し業者へ梱包を依頼しても問題ありません。

らくらくパックの料金相場

ただ、引越し業者に梱包を依頼できるのは、あくまでも少量の荷物についてです。片付けが8割以上、完了している場合に梱包を受け付けてくれます。しかし荷造りがほとんど終わっていない状態であると、同じ料金では引越しをしてくれません。

このとき、引っ越し業者が食器類や衣服を含めてすべての荷造りをしてくれるプランを通称らくらくパック(別名、おまかせプラン)といいます。

一人暮らしの単身引越しなら、徹夜をすれば問題なく作業が完了します。ただ、家族引越しなど荷物量が多いと時間がなく、作業が終わらないことがあります。そうしたとき、らくらくパックへ移行するといくらの費用相場になるのでしょうか。

通常プラン(荷造り・荷解きなし)とらくらくパックの料金相場については、以下のようになります。

・近場の引越しをするときの価格相場(閑散期)

引越し人数単身・一人暮らし2人3人4人以上
部屋サイズワンルーム~1LDK1LDK~2LDK2LDK~3LDK3LDK以上
通常プラン3~4万円6~7万円8~9万円10~12万円
ハーフプラン6~8万円12~14万円16~18万円20~24万円
フルプラン9~11万円18~21万円24~27万円30~36万円

らくらくパックの中でも、基本的にはハーフプラン(最初の荷造りだけ依頼する)をお願いすることになります。このときの値段はおよそ倍になります。つまり、基本料金が2倍になると考えてください。

さらにフルプラン(荷造り・荷解きあり) で引越しを依頼する場合、ますます高額になります。

当日までに引越しが終わらない場合、自動的にらくらくパックへ移行するので見積金額よりもかなり値段が高くなってしまいますが、これについては仕方ないと考えましょう。

キャンセルではなく、当日決行の理由

なお、荷造りが終わっていないときにキャンセルをしたり、日程を組みなおしたりするのではなく、当日決行するのには理由があります。それは、あなたの金銭的な負担が大きく関係しています。

すべての引っ越し業者において、キャンセルや日程変更があったときのキャンセル料が一律で決められています。国土交通省が記している「標準引越運送約款」に明記されており、具体的には以下のようになります。

  • 前々日(2日前)に解約や延期:見積書記載の額の20%
  • 前日(1日前)に解約や延期:見積書記載の額の30%
  • 当日に解約や延期:見積書記載の額の50%

多くの人は直前になって「明日の引越しまでに荷造りが終わらない」と考えます。ただ、この段階では引越し日の延期によって既にキャンセル料が発生するようになります。

もちろん、キャンセルしても問題ありません。ただ、その場合だとキャンセル料が上乗せされ、再び引越し日を組みなおし、その日までにすべての荷造りを頑張って行わなければいけません。

それなら、多くの人は「多少の料金上乗せがあっても問題ないため、らくらくパックに変更して引越し業者に荷物の運搬をお願いしてもらう」ようにしてもらうのです。

早めに電話連絡するのが適切

なお、一人暮らしの単身引越しだが、やる気が出なかったり、荷物量が多く徹夜で作業をしても終わりそうになかったりするとき、早めに引越し業者へ連絡するようにしましょう。

どこに電話をすればいいのかというと、見積書を見るといいです。ここに、担当してもらった営業マンが所属する営業所の電話番号が書かれています。ここへ電話するといいです。以下のように、担当営業マンの名前や電話番号が明記されています。

当日になって「ダンボールへの箱詰めが終わっていない」となると、当然ながら正規料金のオプション代が上乗せされるようになります。

ただ、前日までに担当営業マンや事務所の方と相談する場合、荷造り用の人員を確保してくれたり、料金の相談をしてくれたりします。当日になって梱包が終わっていないことを告白するよりも、料金の上乗せ額は少なくなりますし、引越し業者からの対応もよくなります。

あなたに限らず、箱詰め作業が完了していないというトラブルは、引越し業者にとって非常に多い相談事の一つです。引越し業者はそうしたトラブルに慣れていますが、事前に相談する方が当日の引っ越し作業はスムーズになり、問題なく荷物を搬出できるようになります。

ゴミ捨ての準備までを忘れず行う

なお、引越しで必要なものは箱詰め作業だけではありません。その他にもやることがあるので、これについて理解しなければいけません。

荷造りが間に合わない場合、同時に多くの人が困るものとしてごみ出しがあります。単なる燃えるごみであれば、引越し業者にお願いして新居へそのまま搬入してもらえば問題ありません。ただ、同じごみ捨ての中でも、粗大ごみについてはどうすればいいのでしょうか。

これについては、オプションにはなりますが多くの業者が代わりに捨ててくれます。私も毎回の引越しで業者に依頼し、粗大ごみを捨ててもらうようにしています。このときは以下のように「×」を付けられ、トラックに詰められるようになります。

引越し業者によって対応は異なりますが、不要な粗大ごみを代わりに廃棄してくれるかどうか相談するようにしましょう。

時間がない場合、開き直るか徹夜する

前日までに引っ越し準備ができていない場合、2つの選択肢があります。一つは開き直る方法です。荷物量が多く、物理的に間に合わない場合は引越し業者に連絡し、当日の荷造りを手伝ってもらうようにしましょう。

下手にキャンセル依頼をしたり、引越し日を先延ばしにしたりするより、業者に当日の荷造りを依頼した方が楽です。引越し業者にとって、箱詰めが終わっていない状況は頻繁に遭遇するため、よくあることだと認識しましょう。

また、単身引越しで荷物が少ない場合などであるなら、「徹夜まで考えながら頑張って作業し、何とかして箱詰めを終わらせる」という考え方でも問題ありません。当日までに食器や衣類の梱包を含め、8割ほど完了していれば問題ありません。その場合、見積もり金額のままで引越しをすることができます。

ただ、意外と荷造りだけを考えてごみ出し(特に粗大ごみ)を忘れている人は多いです。そこで、こうしたことまで含めて引越し準備を行うようにしましょう。


引越しのとき、必須となるのが「複数社から見積もりを取ること」です。引越し価格には定価がなく、引越し業者によって見積もり額はバラバラです。そのため複数の業者から見積もりを取るだけで、何万円も節約できます。

例えば、以下は5人家族の長距離引越しで見積もりを取ったとき、4社に見積もりを依頼しました。このとき、最高額は438,264円でした。一方、最も安い業者は198,720円であり、半額以下の料金になりました。複数業者へ依頼しないだけで、大きな損をすることになります。

ただ、自ら業者を探して電話をかけるのは大変です。そこで、必要な情報を入力するだけで完了する一括見積もりを利用しましょう。

引越し侍

引越し侍ではアート、サカイ、日通、アリさんなどの大手が登録しており、入力作業は30秒で終わります。無料で利用できるサービスなので気軽に利用できます。

さらに大手だけでなく、中小の引越し業者も登録しているので低価格な引越しが可能になります。最大15社まで見積依頼でき、できるだけ複数の業者の見積もりを取り、最安値で引越しをしたい人に適しています。

SUUMO引越し見積もり

一般的に引越しの一括見積もりでは登録直後、たくさんの電話がかかってきます。こうした電話が嫌でメールだけで完結したい場合、SUUMO引越し見積もりを利用しましょう。

SUUMO引越し見積もりでは「電話番号の登録が任意」なので、メールだけで見積もりの日程調節が可能です。電話が嫌な場合、リクルート社が運営するSUUMO引越し見積もりが最適です。

おすすめの人気記事

・引越し料金を値切り、最安値の引越しを実現する時期や価格交渉術

引越し価格を安くするためには、適切な方法が存在します。見積もりを比較するのは当然として、例えば休日ではなく平日の引越しにするだけで、1万円以上の値引きは簡単です。

また、同じ日であっても午前の引越しを午後にするだけでも値引きが可能です。こうした価格交渉術について解説しています。

引越し価格を安くする交渉術

・引越しの割引制度(早割、紹介割引、社員割引)に意味がない理由

多くの場合、引越し業者は割引制度を設けています。ただ、残念ながらこうした割引はまったく意味がありません。引越しには定価が存在しないからです。

この事実を認識すると、なぜ引越しで何社もの見積もりを取らなければいけないのか理解できるようになります。格安引越しをするためにも、知識をつけなければいけません。

引越し業者の割引は無意味

安い引越しを実現する、訪問見積もりのコツや流れ、事前準備

見積もりのとき、必ず訪問見積もりとなります。電話やメールだけの見積もりでもいいですが、ほぼ100%の確率で失敗します。追加料金が必要になり、非常に高額な引越しになるのです。

ただ、訪問見積もりではどのような流れになるのでしょうか。またどう接すればいいのでしょうか。引越し業者の営業マンが訪問に来たときの対処法について確認していきます。

引越し業者の営業マンへの対処法

見積もり比較サイトでの引越しはおすすめ!料金はいくら安いのか

実際に見積もりを依頼するとき、自ら業者を調べて電話するのは非常に手間です。そこで、ほとんどの人が一括見積サイトを利用します。

ただ、そのような見積もり比較サイトが適切なのでしょうか。利用方法に違いはあるのでしょうか。これらを明らかにしていきながら、おすすめの見積もり比較サイトを紹介していきます。

おすすめの見積もり比較サイト