結婚を機にパートナーとの2人暮らしを始める人は多いです。このような場合、新しく始まる新婚生活にワクワクしながら引越し準備に取り組んでいることでしょう。
ただ一方で、結婚に伴う引越しでは、新居へ持っていくものについて悩みがちです。結婚生活は実家暮らしや一人暮らしとは大きく環境が異なるため、結婚生活に何が必要なのか想像つかないのは当然のことです。
それでは結婚を機に引越しをする場合、どのような荷物を新居へ持っていけばいいのでしょうか? また結婚生活にはどのような持ち物が必要なのでしょうか?
ここでは、結婚に伴う引越しでの持ち物について解説していきます。
もくじ
結婚に伴う引越しでの持ち物
結婚を機に引越しをする場合、気分が盛り上がって生活必需品の多くを買い揃えようとしがちです。ただ生活に必要となる家具家電をすべて新調すると、100万円ほどのお金が必要となります。
当然ながら、予算に余裕があるのであれば必要な家具家電をすべて新調して問題ありません。ただ引越し後にも生活は続きますし、結婚では結婚式や新婚旅行など、さまざまな場面でお金がかかります。そのため引越しの初期費用については、なるべく節約するように心がけましょう。
例えば、どちらかまたは両方が一人暮らしをしているのであれば、生活に必須となる家具家電の多くが揃っているはずです。これらを継続して使用すれば、結婚に伴う引越しの初期費用を大きく節約できます。
またお互い実家暮らしからの結婚など、家具家電を購入する場合であっても、必要以上に高機能の品物を選ぶのは避けましょう。まずは必要最低限の機能の品物を選び、生活していく上で必要性を感じたら買い替えを検討していくといいです。
お互い一人暮らしだった場合、持っていくものを相談する
なお、あなたとパートナーの両者が一人暮らしをしている場合、所持している家具家電の多くが重複していることでしょう。当然ながら、冷蔵庫や洗濯機、テレビ台などの生活家電・家具は2つも必要ありません。
そのため2人とも一人暮らしをしているのであれば、引越し前にどちらの家電を新居へ持っていくかについて話し合いましょう。基本的には、新しくて高機能な方を新居へ持っていくといいです。
このとき、一時的であっても重複している生活家電や家具が同じ住居内にあると、部屋がかなり手狭になります。そうすると、生活が不便になるだけでなく、荷解きを行うスペースを取りづらくなってしまいます。
そのため新居へ持っていかない家具家電は、引越し当日や前日に出張買取を利用して引き取ってもらったり、引越し業者に処分を依頼したりしましょう。引越し業者へ処分を依頼する場合、訪問見積もり時に「処分したい家具・家電がある」と伝えましょう。
また重複している調理器具や掃除用具などについては、お互いが所持している品物を比べて、主に料理・掃除する人が持っていくものを選別しましょう。
結婚生活に必要なものリスト
ただお互いが生活に必要な品物を所持している場合でも、新規購入を検討するべき品物があります。
例えばカーテンは、いま所持している品物を持っていっても新居の窓サイズに合わない可能性が高いです。そのため、カーテンは引越し前または後に購入して持っていきましょう。
また、賃貸物件によってはエアコンや照明などが備え付けられていないケースがあります。このような物件へ引越す場合、エアコンなどを購入する必要があります。
これに加えて、一人暮らしで使用していた家具家電の中には、結婚生活でそのまま使用すると不便になる品目があります。具体的には以下の品物については、結婚を機に買い替えることを検討した方がいいです。
- 寝具
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- テレビ・テレビ台
これらについて、以下で詳しく解説していきます。
・寝具
結婚による引越しを控えている人の中には、「引越し費用を節約したい」「慣れた寝具で眠りたい」などの理由から、結婚後も自分の寝具をそのまま使おうとしているケースがあります。
このとき、結婚後もそれぞれが個人の部屋で眠る予定なのであれば、結婚前の寝具を使い続けて問題ありません。一方で引越し後にパートナーと一緒に眠る予定なのであれば、寝具を買い替えた方がいいです。それぞれが所持している寝具を並べるだけだと、一緒に眠ることは難しいためです。
例えばベッドだと、品物によって高さや幅などが異なります。そのためそれぞれ所有していたベッドを並べても、一緒に眠ることは難しいです。
また同様に、布団であっても品物によって厚み・柔らかさは異なります。そのため、同じ床に敷いても高さや寝心地に差が生じるケースが多いです。
そのため結婚後にパートナーと一緒に眠りたいと考えているのであれば、お揃いの寝具を2つ購入して持っていきましょう。同じ寝具を2つ並べることで、寝具を共有して夫婦で一緒に眠ることができます。
なお2人で寝具を共有したくても、結婚に伴う引越し時にダブルベッドを購入するのは避けましょう。ダブルベッドは幅がかなり大きいため、一般的な住居の扉を通過しないケースが多いです。
扉を通過しない家具は窓から搬出するのが一般的ですが、ベッドサイズによっては窓すら通過しないケースがあります。このような状況になると、引越しする際にベッドを処分しなければならなくなります。
そのため、ダブルベッドは持ち家を購入するときなど、引越しの予定がなくなったタイミングで購入しましょう。
・冷蔵庫
結婚して二人暮らしになると、家で食事を取る機会が増えます。そのため、どちらかが所持している冷蔵庫だと収納力が足りなくなるケースが多いです。
このとき、一人暮らしのときに自炊していた人(大きめの冷蔵庫を所持していた人)であっても、結婚する際に冷蔵庫を買い替えることをおすすめします。一人暮らし向けの冷蔵庫で二人分の食材を保管するのは非常に難しいためです。
参考までに、私は一人暮らしのときに自炊をしていたため、一人暮らしには少し大きいサイズ(180L)の冷蔵庫を使用していました。一人暮らしのときには冷蔵庫に余裕があったため、結婚後もしばらく使用していました。
ただ二人分の食材・食品を入れると、一人暮らしでは大きく感じていた冷蔵庫でもすぐに満杯になります。その結果、冷蔵庫内部で温度ムラが発生し、整理整頓も非常に面倒な状況となりました。
このような事態を避けるためにも、一人暮らしで自炊できるサイズの冷蔵庫を所持していたとしても、結婚する際には大きめの冷蔵庫に買い替えましょう。結婚後に自炊する予定がなくても250Lは必要ですし、自炊するのであれば300L以上の品物を選ぶといいです。
・洗濯機
冷蔵庫と同様に、洗濯機も一人暮らし用の品物だと不十分です。毎日洗濯する余裕があるのであれば問題ないですが、お互いが仕事していると洗濯するのが難しい日も発生します。このような場合、一人暮らし用の洗濯機を使い続けていると、溜まった洗濯物を洗いきれない可能性が高いです。
そのため結婚を機に引越しする際には、2人分の洗濯物を数日溜めても洗いきれるサイズの洗濯機へ買い替えましょう。具体的には、容量が7kg以上の洗濯機を選ぶといいです。
また可能であれば、乾燥機能付きの品物を選びましょう。乾燥機能を使用すれば、洗濯物が溜まったり梅雨で湿度が高かったりしても短時間で洗濯物を乾かすことができます。
なお、洗濯機には大きく分けてドラム式と縦型の2種類があります。ドラム式は少ない水で洗濯でき、衣類の乾燥機能が高い一方で価格が高めです。
一方で縦型の洗濯機は使用水量が多いですが、洗濯物の汚れが落ちやすく価格が安いメリットがあります。パートナーと相談して、予算やライフスタイルに合った品物を選びましょう。
・テレビ・テレビ台
一人暮らしでテレビを所有していたのであれば、所持しているテレビを結婚後にも使い続けて問題ありません。一方で一人暮らし時にテレビを持っていなかった人だと、テレビの必要性を感じていないかもしれません。
ただ結婚に伴う引越しでは、テレビを購入した方がいいです。テレビは夫婦のコミュニケーションに活用しやすいためです。
例えばテレビがないと、お互いが携帯電話を見て会話が減少しがちです。一方でテレビをつけておけば、流し見であっても共通の話題ができるため会話につながりやすいです。
またテレビがあれば、映画やネット上で公開されている映像作品などを一緒に見ることができます。趣味の時間を共有することができるため、夫婦仲を保ちやすくなります。
このとき、新しくテレビを購入するのであれば、40型以上の品物を選びましょう。地上波のテレビを見る予定がないのであれば、以下のようなチューナーレステレビを選ぶ手段もあります。
このようなテレビであれば、公共放送の受信料を支払う必要性がなくなります。パートナーと相談してライフスタイルに合った品物を選びましょう。
お互い実家暮らしからの結婚引越しで持っていくもの
一方でお互い実家暮らしの場合、生活に必要な品物のほとんどが手元にない状態でしょう。そのため前述した家具家電以外にも、以下の品物は持っていく必要があります。
- キッチンの家具家電
- 調理器具
- 掃除・洗濯用品
以下で詳しく解説していきます。
・キッチンの家具家電や調理用品
お互い実家暮らしから二人暮らしを始める際には、自炊の予定に関わらず、電子レンジと炊飯器、コンロは必要不可欠です。自炊するのであれば、オーブン機能付きの電子レンジや5.5合炊きの炊飯ジャーを選びましょう。
コンロについては、賃貸物件に備え付けられているケースもあります。備え付けのコンロがないのであれば、引越し先住居のガスタイプ(都市ガス・プロパンガス)に適した品物を選びましょう。
これに加えて、お互いが仕事で忙しいようであれば、食器洗浄機の導入をおすすめします。
食器洗浄機を利用すれば2人以上の食器であっても、1回あたりの食器洗浄の作業時間を数分ほどに抑えることができます。工事なしで使用できる手動給水型の食洗器もあるので、引越し先の環境に合わせて選びましょう。
なお調理用品については、以下の品物を揃えれば自炊が可能となります。
- 鍋・フライパン
- 菜箸・フライ返し
- 包丁・まな板
- ボウル・ざる
- 計量カップ
- 米びつ・1合カップ
- ラップ・ビニール袋
これら品物はすべて100円ショップで揃えることが可能です。ただ鍋とフライパン、包丁、まな板についてはホームセンターなどで高品質の品物を購入する方がいいです。
まず、鍋とフライパンについては、低品質の品物だとコーティングがはがれたり食材がくっつきやすかったりするため、調理に手間がかかるようになります。また安物の包丁・まな板は、すぐに壊れて使用できなくなりやすいです。
これら品物は、ホームセンターであっても1つあたり1,000円ほどで購入できます。節約のために安い物を購入しても、すぐに買い直して逆効果になるリスクが高いため、100円ショップ以外で上質な品物を購入しましょう。
・掃除・洗濯用品
それぞれ実家暮らしから二人暮らしを始める場合、掃除用品や洗濯用品も新たに揃える必要があります。
掃除用品については、最低でもトイレ用と風呂用にそれぞれ洗剤とブラシ・スポンジを用意しましょう。またリビングや寝室などの掃除については、フロアモップや掃除機が便利です。お互いが仕事で忙しいようであれば、ロボット掃除機を導入する手段もあります。予算があれば購入を検討しましょう。
洗濯用品については、洗濯洗剤と柔軟剤、洗濯かご、物干しスタンド、ハンガーなどが必須となります。洗濯する予定の衣服を洗濯機で保管しようとする人は多いですが、洗濯機内部にカビが発生しやすくなるので、必ず洗濯かごで保管しましょう。
子供を持つ可能性があるのであれば、子育てできる環境を意識する
なお結婚で引越しをする人の中には、出産を控えていたり近いうちに子供を持つ予定があったりする人もいるでしょう。このような場合、引越し時に買い揃える品物について注意する必要があります。
例えば子供が生まれると、洗濯物の量がかなり増えます。そのため子供を持つ予定がある人は、大きめの洗濯機や乾燥機能が充実した洗濯機を選んだ方がいいです。同様に、冷蔵庫も少し大きめを選んだ方が後々買い替える必要性がなくなります。
またドラム式洗濯機を購入する場合、チャイルドロック機能が付いているものを選びましょう。チャイルドロック機能のないドラム式洗濯機だと、内部に子供が入って出られなくなる事故が発生する恐れがあるためです。国産メーカーであれば問題ないですが、格安の海外メーカーだとチャイルドロックなしのタイプも存在するので注意しましょう。
さらに子供が生まれると育児に多くの時間を取られるため、家事に割ける時間が減少します。そのため近いうちに子供を迎える予定がある人は、引越しのタイミングで食器洗浄機やロボット掃除機、自動調理鍋などの時短家電を取り入れておくことをおすすめします。
これら家電の扱いにあらかじめ慣れておけば、子供が増えた後に家事に追われるリスクが少なくなります。
結婚に伴う引越しの持ち物を理解する
お互いまたはどちらかが一人暮らしをしていた場合、生活必需品のほとんどが揃っているでしょう。引越し費用を抑えるためにも、所持している家具や家電はなるべくそのまま使うようにしましょう。
ただ冷蔵庫や洗濯機などについては、二人暮らしに対応したサイズの品物に買い替えることをおすすめします。また同じ寝室でパートナーと一緒に眠るのであれば、お揃いの寝具を購入して持っていきましょう。
一方、お互い実家暮らしから結婚で引越しする場合、これらに加えて電子レンジ・炊飯器などの調理家電や調理器具、掃除用品、洗濯用品なども必要となります。スムーズに新婚生活を始められるように、忘れずに持っていきましょう。
なお近いうちに子供を持つ予定があるのであれば、引越しの段階で子育てに対応した環境作りを意識しましょう。乾燥機能付き洗濯機や時短家電などを事前に取り入れておけば、家族が増えた後でも家事をこなしやすくなります。このようにして、結婚に伴う引越しでの持ち物を準備していきましょう。
引越しのとき、必須となるのが「複数社から見積もりを取ること」です。引越し価格には定価がなく、引越し業者によって見積もり額はバラバラです。そのため複数の業者から見積もりを取るだけで、何万円も節約できます。
例えば、以下は5人家族の長距離引越しで見積もりを取ったとき、4社に見積もりを依頼しました。このとき、最高額は438,264円でした。一方、最も安い業者は198,720円であり、半額以下の料金になりました。複数業者へ依頼しないだけで、大きな損をすることになります。
ただ、自ら業者を探して電話をかけるのは大変です。そこで、必要な情報を入力するだけで完了する一括見積もりを利用しましょう。
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