引越しの荷造りで大変になりやすいものとしてベッドがあります。その中でも、特殊なベッドがロフトベッドや二段ベッドです。
ロフトベッドの場合、一階部分がスペースになっているため、その部分にソファやテレビを置くことができます。つまり、これだけスペースを有効活用することが可能です。
一方で二段ベッドであれば、子供部屋などで主に活躍します。二人の子供がそれぞれ二段ベッドの上下で寝るのです。
ただ、これらロフトベッドや二段ベッドを引越しするとなると、解体・組立をしなければいけません。少なくともそのままの状態では部屋から出すことができません。また、新居にもっていくにしても解体しなければ階段を通れなかったり、エレベーターに乗せることができなかったりします。
それでは、これらロフトベッド・二段ベッドは引越し業者側で分解してくれるのでしょうか。また、そのときの料金相場はどれくらいになるのでしょうか。これについて確認していきます。
もくじ
ロフトベッドや二段ベッドの解体できる業者は大手になる
ロフトベッドの利用については、単身者(大学生や単身赴任の人)などで多く見られます。一人暮らしの中でも狭いスペースを有効活用したい人がロフトベッドを活用します。
ロフトベッドとしては、以下のようなものがあります。無駄なくスペースを活用できるため、一人暮らしの狭い部屋に最適です。
また、二段ベッドは上下にベッドがあるため、二人の子供を抱えている家庭で人気です。私も子供のころは二段ベッドの下側で寝ていました。
引越しをするとき、これらロフトベッドや二段ベッドを解体しなければいけません。それでは、どのような業者なら分解してくれるのかというと、それは大手の引越し業者になります。
引越し業者の中には、赤帽など個人事業主がしていることがあります。ただ、赤帽は単に荷物を運ぶだけであり、荷物の解体や処分など複雑な作業はほぼ確実に断られます。そのため、ロフトベッドや二段ベッドの引越しで解体・組立を考えている場合、大手の引越し業者に頼むといいです。
こうした引越し業者としては、以下のようなものがあります。
- アート引越センター
- 日通
- サカイ引越センター
- アリさんマークの引越車
- ヤマトホームコンビニエンス(クロネコヤマト)
- アーク引越センター
ロフトベッド、二段ベッドの分解費用
それでは、実際に引越し業者へ頼んでロフトベッドや二段ベッドの解体・組立をお願いするとなると別料金が必要になるのでしょうか。これについて、残念ながら解体・組立費用が別にかかると考えてください。
荷物を運ぶだけであれば、非常にスムーズに作業が終わります。ただ、それだけでなくベッドの解体や組立が必要になるとすると、余分に手間がかかってしまいます。そのため、分解した後に組み立てるためにはオプションとして別途費用が必要になってしまうのです。
それでは、ロフトベッドや二段ベッドを解体・組立するときの料金相場としてはどのようになっているのでしょうか。一般的な相場としては、10,000~16,000円ほどになります。
単身者が引越しをするとき、主に単身パックなどを利用すると思います。この単身パックに追加して、これだけの値段が加わると考えてください。
分解から組立までを一人で行う方法もある
一人暮らしの人にとって、分解や組立をお願いするだけで1万円以上の料金が上乗せになるのは大きいです。そこで、自分で分解しても問題ありません。既に説明書は捨ててしまったと思いますが、何とかして解体した後、新居で組み立てるのです。
用意するべきものとして、まずはドライバーがあります。このとき、値段の安いドライバーと大きなねじ用のドライバーの二本があるといいです。
値段の安いドライバーは小さいねじに便利ですが、少し大きいねじになるとネジ山を潰してしまうことが多いです。そこで大きめのしっかりしたドライバーを用意すれば、問題なくロフトベッド・二段ベッドのねじを締めることができます。
ただ、金属製のロフトベッドや二段ベッドを活用している場合、ドライバーだけでは不十分であり、六角棒レンチを必要とすることがあります。これは、ベッドによっては以下のようなねじになっていることがあるからです。
家にドライバーはあっても、六角レンチまではもっていないことが多いです。その場合、新たに六角レンチを購入して分解するようにしましょう。解体するとき、シールを貼って「どことどこを貼り合わせればいいのか」をメモしながら解体するといいです。
解体した後、ひもなどでくくるだけで問題ありません。荷造りをするとき、必要なものをダンボールに詰めると思います。ただ、ロフトベッドや二段ベッドの場合は運び出して新居に搬入後、そのまま組み立てるだけなのでダンボールに詰める必要はありません。
引越しに伴い、廃棄処分しても問題ない
これから引越しをするとき、重要な点として「新居に入るかどうか」があります。ロフトベッドや二段ベッドの引越しをしようとしても、組み立てをしたときに引越し場所にうまく入らずサイズが合わないことがあります。
1LDK以上の広い部屋ならいいですが、単身者の引越しでは多くの場合で部屋が狭くなります。そうしたとき、新居に入るかどうかが非常に重要になります。
また、一人でロフトベッドや二段ベッドを解体・組立するのが難しい場合、わりと高い値段の解体費用を引越し業者へ払わなければいけません。そこで、新規購入を考えます。
ニトリやIKEA、ネットショッピングなどで注文すれば、安いロフトベッドや二段ベッドであれば16,000円ほどで購入できてしまいます。さらに、ニトリやIKEAであれば配送から組み立てまで行ってくれます。
例えば、以下はニトリにある安いロフトベッドです。18,000円ほどで購入可能です。
何もわからない状態で分解して組み立てをするよりも、いまのロフトベッドや二段ベッドを処分して自分の部屋に合う新たなベッドを購入したほうがいいことは多いです。
その場合、ロフトベッド・二段ベッドの廃棄処分を検討しましょう。これらを捨てるときは粗大ごみになるため、適切な方法に従う必要があります。
粗大ごみとして処分する
最もわかりやすい方法は、自治体利用でのベッド(粗大ごみ)処分になります。当然、そのままの状態で捨てるわけにはいかないため、事前に分解しておく必要があります。
ドライバーや六角レンチなどを用意しておき、自分で解体するのです。その後、自治体の指定する方法によって粗大ごみを捨てます。多くの場合、以下のようなシールを購入する必要があります。
コンビニなどあらゆる場所で売っているため、事前に購入しておくといいです。
解体後、ひもなどでまとめて粗大ごみ用のシールをはり、指定の日に粗大ごみとして出せば問題なく処分することができます。
自治体によって廃棄の値段は異なりますが、ロフトベッド・二段ベッドでは1,000~2,000円が相場です。
引越し業者に処分してもらう
業者によって対応は異なりますが、引越し業者に不必要なロフトベッド・二段ベッドの引き取りをしてもらうことができます。
引越し内容によっても「廃棄処分に費用が必要かどうか」が変わり、「一人暮らし用の単身パックでは処分費用が必要であるものの、子供を含めて家族の引越しではベースとなる料金が高くなるので、おまけで二段ベッドを処分してくれる」こともあります。
これについては、引越し業者から見積もりをもらうときに聞いてみるといいです。
不用品回収業者、リサイクル業者へ持ち込む
ベッドについては、不用品回収業者やリサイクル業者へ持ち込むという方法でも問題ありません。
基本的にベッドは買取されません。寝具であるため、買取商品としての価値は非常に低いのです。そのため、引き取ってくれるとしても無料になります。
ただ、不用品回収業者やリサイクル業者へもっていくときは事前に電話するなどして確認を取るようにしましょう。無料で引き取ってくれると思っていたにも関わらず、廃棄処分費用を要求されることがあるからです。
ネットオークションに出す
最も確実に無料で引き取ってもらえる方法として、ネットオークションに出す方法があります。値段を1円などにして、非常に安い価格で中古品として出品するのです。
例えば、以下のようになります。ニトリやIKEAの商品が出品されています。
送料は相手負担であるため、1円での落札であっても問題ありません。通常なら粗大ごみに出す費用が必要になるところ、無料で処分することができます。
お金については最も低く抑えることができるものの、落札者が現れるまで待たなければいけません。また、引越し日までに落札者が現れないこともあります。そのため、引越し日まで余裕日数がある人限定の方法になります。
ロフトベッド・二段ベッドの引越しは意外と費用が必要
自分で解体する場合であれば問題ありませんが、ロフトベッドや二段ベッドの分解・組立を引越し業者にお願いするとなると、意外と多くの費用が必要になります。単身パックに加えて、1万円以上の料金が上乗せされるのです。
こうしたことを考慮したうえで、「全行程を引越し業者にお願いする」「解体・組立は自分で行う」「いまのベッドは捨ててしまい、新たなベッドを購入する」のうち、どれを選ぶのか考えるようにしましょう。
引越し業者にお願いするにしても、会社ごとに対応は異なります。解体・組立の費用も当然違うため、どれだけの追加料金が必要になるのか見積もりのときに確認しなければいけません。また、処分するにしてもロフトベッド・二段ベッドを無料で引き取ってくれる業者があれば、引き取りすら対応していない会社もあります。
これらを理解したうえで見積もりをお願いするといいです。ベッドの中でもロフトベッド・二段ベッドは特殊であるため、引越しのときは費用面で考えなければいけないことが多くなります。どの引越し業者が適切なのかを見極め、予算と相談しながら引越し業者の見積もりを比較しましょう。
引越しのとき、必須となるのが「複数社から見積もりを取ること」です。引越し価格には定価がなく、引越し業者によって見積もり額はバラバラです。そのため複数の業者から見積もりを取るだけで、何万円も節約できます。
例えば、以下は5人家族の長距離引越しで見積もりを取ったとき、4社に見積もりを依頼しました。このとき、最高額は438,264円でした。一方、最も安い業者は198,720円であり、半額以下の料金になりました。複数業者へ依頼しないだけで、大きな損をすることになります。
ただ、自ら業者を探して電話をかけるのは大変です。そこで、必要な情報を入力するだけで完了する一括見積もりを利用しましょう。
・引越し侍
引越し侍ではアート、サカイ、日通、アリさんなどの大手が登録しており、入力作業は30秒で終わります。無料で利用できるサービスなので気軽に利用できます。
さらに大手だけでなく、中小の引越し業者も登録しているので低価格な引越しが可能になります。最大15社まで見積依頼でき、できるだけ複数の業者の見積もりを取り、最安値で引越しをしたい人に適しています。
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引越し価格を安くするためには、適切な方法が存在します。見積もりを比較するのは当然として、例えば休日ではなく平日の引越しにするだけで、1万円以上の値引きは簡単です。
また、同じ日であっても午前の引越しを午後にするだけでも値引きが可能です。こうした価格交渉術について解説しています。
・引越しの割引制度(早割、紹介割引、社員割引)に意味がない理由
多くの場合、引越し業者は割引制度を設けています。ただ、残念ながらこうした割引はまったく意味がありません。引越しには定価が存在しないからです。
この事実を認識すると、なぜ引越しで何社もの見積もりを取らなければいけないのか理解できるようになります。格安引越しをするためにも、知識をつけなければいけません。
安い引越しを実現する、訪問見積もりのコツや流れ、事前準備
見積もりのとき、必ず訪問見積もりとなります。電話やメールだけの見積もりでもいいですが、ほぼ100%の確率で失敗します。追加料金が必要になり、非常に高額な引越しになるのです。
ただ、訪問見積もりではどのような流れになるのでしょうか。またどう接すればいいのでしょうか。引越し業者の営業マンが訪問に来たときの対処法について確認していきます。
見積もり比較サイトでの引越しはおすすめ!料金はいくら安いのか
実際に見積もりを依頼するとき、自ら業者を調べて電話するのは非常に手間です。そこで、ほとんどの人が一括見積サイトを利用します。
ただ、そのような見積もり比較サイトが適切なのでしょうか。利用方法に違いはあるのでしょうか。これらを明らかにしていきながら、おすすめの見積もり比較サイトを紹介していきます。