どのような場合においても、状況に応じた服装をするのは常識です。これは引越しも例外ではありません。引越しに適した服装を選ばないと、トラブルが起こったり悪目立ちしたりしやすくなります。
また中には、引越しの挨拶にどのような服装で出向けばいいか悩む人もいるでしょう。引越しの挨拶は必須ではありませんが、行くのであれば好印象を与えたいところです。
それでは、引越しにはどのような服装が適しているのでしょうか? また引越しの挨拶には、どのような恰好で出向けばいいのでしょうか?
ここでは、引越し日や引越しの挨拶で最適な服装について解説していきます。
もくじ
引越し当日に適した服装選び
一般的な引越し業者を利用する場合、依頼主であるあなたが荷物の搬入・搬出を行うことはありません。そのため業者を利用した引越しでは、服装について気にしない人が多いです。
ただ引越し当日に作業をしない場合であっても、避けた方がいい服装がいくつかあります。例えば、汚れたら困るような衣服は引越し日に着用しない方がいいです。
どれだけキレイに保っていた部屋であっても、家具の裏や底には汚れが溜まっています。そのため引越しで家具を移動すると空気中にホコリが舞い上がり、衣服に付着する可能性があります。場合によっては、衣服に黒いシミが付いてしまうケースもあります。
そのため引越し作業の後に外出の予定が入っていたとしても、おしゃれ着やスーツなど汚れたら困る衣服を引越し作業中に着用するのは避けましょう。
また同様に、汚したくない靴下や白い靴下なども避けた方がいいです。家具に付着した汚れによって、靴下が黒く汚れてしまいやすいためです。
引越し作業中に付いた靴下の黒い汚れは、洗っても落ちないケースが多いです。そのため引越し当日には、捨てても問題ない靴下を着用しましょう。また新居を汚さないためにも、替えの靴下を持って行くといいです。
なおストッキングやタイツなどを履くと簡単に履き替えることができなくなるため、引越し日はこれらの着用を避けるのが無難です。冬など、ストッキングやタイツの着用を避けられない事情があるのであれば、ストッキング・タイツに靴下を重ね履きして汚れの付着を避けましょう。
極端に動きにくい服や露出の多い服を避ける
また引越し当日には、極端に動きにくい服も避けた方がいいです。荷物の搬入作業を行わない場合であっても、運搬スタッフへの指示などで部屋の中を動き回ることになるためです。
例えば女性の場合、デザインに関わらずスカートの着用は避けるのが無難です。裾が長いと段差でつまずきやすくなりますし、裾が広がるデザインだと荷物運搬の邪魔になる恐れがあります。タイトスカートだと、歩いたり屈んだりなどの動作をスムーズに行えなくなります。
また男性だと、サルエルパンツなどの動きにくいズボンは避けましょう。サルエルパンツを履くと歩くスピードが落ちやすいため、引越し作業スタッフの邪魔になりやすいです。
また男女問わず、夏であっても短いボトムスは避けるのが無難です。引越し作業中は部屋が荷物でいっぱいになり、足を怪我しやすくなるためです。
参考までに私が過去に引越した際、夏だったため短めのデニムパンツを着用していました。引越し業者を利用していたので荷物の運搬作業には携わりませんでしたが、床に置いてあるダンボールの角に足を擦ってしまい、すね側面に2cmほどの傷を作ってしまいました。
引越し当日に動きにくい服や露出の多い服を着ると、スタッフの邪魔になったり怪我をしたりするリスクがあります。そのため荷物の運搬作業を行わない場合であっても、引越し日当日は動きやすく怪我しにくい服装を心がけましょう。
コンビニや公共交通機関へ行ける動きやすい服がベスト
ただ、どれだけ動きやすく怪我しにくい衣服であっても、ジャージやスエット、スポーツウェアなどを引越し当日に着るのはおすすめできません。
引越し日当日には旧居から新居まで移動することになります。また引越し日に朝食や昼食を自炊することは不可能なので、外食やコンビニエンスストアで調達することになります。そのため引越し日は動きやすい服装であるだけでなく、公共の場に出ても恥ずかしくない服装でなければいけません。
当然ながら、ジャージなどでコンビニエンスストアに行ったり電車に乗ったりするのを恥ずかしいと感じないのであれば、引越し日当日にジャージを着ても問題ありません。またジャージやスポーツウェアなどであっても、デザインによっては問題なく外出できるでしょう。
一方でジャージやスエットなどで電車に乗ったりコンビニエンスストアに行ったりするのを恥ずかしく感じるのであれば、デニムパンツやカーゴパンツ、シャツやなど、動きやすい普段着を選びましょう。
なお、引越し中に汚れてもいい普段着がないのであれば、女性なら衣服の上にエプロンを重ねて着用しましょう。エプロンを使用すれば引越し作業中に衣服が汚れるリスクが少なくなりますし、エプロンを脱げば移動やお店などの利用も問題なく行えます。
荷物の運搬をあなた自身で行う場合
一方で自力や赤帽利用による引越しなど、荷物の運搬をあなたが行う必要性があるのであれば、作業効率を最重要視した服装を考える必要があります。
当然ながら、荷物の運搬を行うのであれば動きやすい服装でなければいけません。また、荷物の運搬では大量の汗をかきます。通気性の悪い服を身に着けて作業をすると服の内側が蒸れてしまいます。そうすると、衣服が肌にくっついたり体温を調節しづらくなったりします。
引越しが夏場だと熱中症のリスクが高まりますし、冬場だと衣服の外に逃げなかった汗が冷えて寒くなってしまいます。そのため引越し当日に荷物の運搬を行う場合、動きやすさだけでなく、衣服の通気性にも気を配る必要があります。
例えば、デニムパンツの中には伸縮性に優れた動きやすいタイプがあります。ただ、デニム生地は通気性が悪いです。そのため汗をかくと肌が蒸れてしまい、場合によっては悪臭の原因となってしまいます。
また同じ半袖シャツであっても、ポリエステル製のものはコットン製に比べて通気性が悪いです。ポリエステルは汗を吸収しないためです。そのため、引越し作業中にポリエステル100%のシャツを着用するのは避けた方がいいです。
一方でコットン生地のTシャツやジャージなどであれば、動きやすく通気性も高いです。そのため、荷物の運搬を行うのであれば、これらの衣服を着用するといいでしょう。可能であれば、汗で濡れたときのために下着とトップスの着替えを用意しておくといいです。
また夏場だと、床に滴るほどの汗をかく可能性が高いです。床が濡れると滑りやすくなり危険なので、汗を拭くタオルを忘れずに用意しましょう。
引越しの挨拶に適した服装
なお引越し作業を終えたら、近隣の家へ引越の挨拶に出向くこともあるでしょう。引越しの挨拶は引越し作業が終わったタイミングで出向くのが一般的です。
このとき、引越し作業によって大量に汗をかいたり衣服が汚れたりしたのであれば、着替えてから挨拶に出向いた方がいいです。また、ジャージやスエットなども引越しの挨拶には不適切です。
一方で一般的な普段着であれば、着替えていく必要はありません。失礼のない衣服を心がけたいのであれば、露出を少なめにして落ち着いた色合いの衣服を着用しましょう。
なお、中には「スーツであれば失礼になることはないだろう」と引越しの挨拶にスーツを着用しよう人もいます。ただ引越しの挨拶はご近所づきあいの一環であり、仕事や式典などではありません。引越しの挨拶にスーツで行くと相手がびっくりしてしまいますので避けましょう。
引越し当日には動きやすい普段着を着用する
自力や赤帽利用などで引越しをする場合、あなたが荷物の運搬を行うことになります。引越し荷物を運搬すると、冬場であっても汗をかきます。そのため荷物の運搬を行うのであれば、ジャージなどの「動きやすく通気性の良い服装」を心がける必要があります。
一方で、一般的な引越しでは引越し業者が荷物をすべて運搬してくれるため、汗をかくほどの作業をあなたが行うことはありません。そのため移動や食事などを考えると、ジャージなどの着用は避けるのが無難です。
また、動きにくい服や露出の多い服などを着ていると、作業スタッフの邪魔になったり怪我をしたりするリスクがあります。そのため引越し業者を利用した引越しであっても、動きやすい服装を選びましょう。
なお、引越しの挨拶は普段着で出向いて問題ありません。引越し作業中に衣服が汚れたり汗をかいたりしていないのであれば、作業終了後にそのまま引越しの挨拶へ出向きましょう。このようにして引越し当日の服装を決めましょう。
引越しのとき、必須となるのが「複数社から見積もりを取ること」です。引越し価格には定価がなく、引越し業者によって見積もり額はバラバラです。そのため複数の業者から見積もりを取るだけで、何万円も節約できます。
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