新たに引越しをするとき、ガスコンロの取り扱いをどのようにすればいいのか考える人は多いです。下手をしたら事故を起こす危険性があるため、ガスコンロは慎重に取り扱う必要があります。そうしたとき、ガスコンロの取り外しや取り付け作業はどうなるのでしょうか。

また、引越し先では既にガスコンロが設置されていることもあります。新居のキッチンにガスコンロが埋まっていたり、既にIHクッキングヒーターが備わっていたりする場合、いま使っているガスコンロは廃棄処分しなければいけません。

他にも、新居ではガス開栓が必要になります。このときの立ち合いはどのような手順で進んでいくのでしょうか。

引越しのとき、ガスはやるべきことがあります。ここでは、どのようなことに注意してガスコンロの作業をすればいいのか確認していきます。

テーブルコンロとビルトインコンロの確認を行う

最初に行うべきは、旧居や新居のガスコンロがテーブルコンロなのか、ビルトインコンロなのかを確認することです。

一般的に連想するのはテーブルコンロです。キッチンの中でも、ガスコンロを置く場所が用意されているのです。そこにガスコンロを設置することで、問題なくガスを使えるようになります。

以下のように、ガスコンロを置くための台がある場合はテーブルコンロになります。

また、賃貸マンション・アパートによっては最初からキッチンの中にガスコンロが埋まっていることがあります。これを、ビルトインコンロといいます。

以下のような感じです。

ビルトインコンロは自分で取り外すことができません。そのため、引越しでもっていくことになるのはテーブルコンロになります。

引越しの際、退去時は元の状態に戻すのが原則です。テーブルコンロであれば、入居時はガスコンロが設置されていなかったと思います。そのため、元の状態に戻すために新居へ運搬する必要があるのです。一方のビルトインコンロについては、最初から備わっているので旧居へ置いていくようにします。

都市ガスかプロパンガスの確認を行う

また、意外と見落としがちなものとして、ガスの種類があります。日本では、ガスには都市ガスとプロパンガスの2種類があります。田舎でない限り主流は都市ガスですが、中にはプロパンガスの賃貸マンションも存在します。

ガスコンロには都市ガス用とプロパンガス用があります。それぞれは、ガスのタイプ(都市ガス・プロパンガス)によって明確に分かれており、ガスコンロを兼用することはできません。つまり、旧居と新居で使っているガスのタイプが違う場合、いま活用しているガスコンロを使うことはできません。

どのタイプのガスなのかについて、確認方法としては家の裏に大きなガスボンベがあるかどうかを確認するようにしましょう。都市ガスの場合、ガス管は地中に埋まっているので、メーター以外目立つ配管などはほとんどありません。一方でプロパンガスの場合、家の裏に大きなガスボンベが必ず存在します。

以下はプロパンガスを使っているときに必ず見かけるガスボンベになります。

また、家に設置されてあるガスコンロを確認することによっても見分けることができます。都市ガスとプロパンガスでは、以下のように表記方法が違います。

ガスの種類名称
都市ガス都市ガス、天然ガス、12A・13A
プロパンガスLPガス、LPG

ガスコンロのどこかに必ずこれらの記載が存在します。

例えば私の家にあるガスコンロの場合、以下のように「12A・13A」という記載があります。ここから、都市ガス用のガスコンロであると分かります。

他には、会社名からも推測できます。都市ガスの場合、東京ガスや大阪ガスなどのように都市名や地域名の会社が供給することになります。こうした会社と契約している場合、いま都市ガスを利用していることが分かります。基本的に「都市名+ガス」が会社名となります。

一方で、それ以外の会社と契約している場合はプロパンガスが多いです。

いずれにせよ、安全面からも新居がどのタイプのガスなのかについては、必ず大家(管理会社)に問い合わせをしましょう。聞けば必ず教えてくれます。

ガスコンロの引越しで注意すべきポイント

他にも、ガスコンロを運搬するときは注意点があります。よくあるものとしては、以下のような項目に気を付けましょう。

・旧居へガスコンロをそのまま置いていくのは不可

なお、中には「ガスコンロをそのままにして、置いていくことはできないのか」と考える人がいます。ただ、これは不可です。

先ほど述べた通り、退去のときは元通り(入居時の状態)にしなければいけません。いくらガスコンロを運搬するのが面倒であったとしても、最初に入居したときと完全に同じ状態にする必要があります。そのため、自ら持ち運び可能なテーブルコンロを設置している場合、そのままの状態で退去することはできません。

・IHクッキングヒーターは合わないことが多い

なお、新築一戸建てに引越しをするのであれば、最初からコンセント形状を考慮し設計されているので問題ないですが、賃貸マンションで卓上型のIHクッキングヒーターを購入して使っている場合、新居では合わないことが多いです。

IHクッキングヒーターではコンセントの形状が特殊であるため、新居の賃貸不動産に引越しをしたとしても使えないのです。そのため、IHクッキングヒーターの引越しを考えている場合、新居で使えるかどうかを確認しましょう。

・サイズが合わないこともある

テーブルコンロの場合はガスコンロの設置台に置くことになりますが、置く場所にはサイズの制限があります。

ガスコンロにはサイズによって2つのタイプがあります。「標準幅59cmタイプ」と「コンパクト56cmタイプ」です。一人暮らし用の部屋など、単身者が主に住む場合はコンパクトサイズのガスコンロしか置けないことがあります。

テーブルコンロのサイズやガスコンロ設置台の大きさによっては収まらないことがあるため、これについても事前確認が必要です。

最初は掃除から行い、汚れを落とす

これらを確認したうえで、旧居のガスコンロが新居でも問題なく利用できることが分かったら実際の荷造りを行っていきます。

荷物の中でも、ガスコンロは非常に大きな荷物になります。そのため、引越し業者に依頼している場合は業者がすべて運搬してくれます。取り外し方や取り付け方などを調べる必要はなく、すべて業者側で行ってくれるのです。

ただ、ガスコンロの場合は油が周囲に飛び散っているため、そのままの状態では汚いです。日々の掃除をしていなければ、以下のように油まみれになってテカテカとなり、汚れが目立ちます。

そこで、掃除をするようにしましょう。ガスコンロの荷造りは掃除だけで問題ありません。洗剤やクレンザーなどを活用し、ガスホースを含めて油や汚れを落としていくといいです。

荷造り・梱包は引越し業者が行う

掃除をして汚れをなくしたあと、引越し日の当日を迎えるだけになります。このとき、引越し日にガス栓を自分で閉めても問題ないですし、引越し業者にお願いしても大丈夫です。

キッチンには、以下のようにガスの元栓があります。ビルトインコンロでは存在しませんが、テーブルコンロであれば必ず元栓があります。これを横に捻り、ガスコンロの取り外しをしてもガスが外に漏れないようにするのです。

取り外しが心配な場合、すべて引越し業者にお願いするようにしましょう。まずは以下のように、ガス栓を閉めてくれます。当然、その後はガスの元栓とホースを取り外すようになります。

そうして、ガスコンロをホースごと外に持ち出します。手が油で汚れないように、紙などで保護しての運搬・移動になります。

ダンボールにガスコンロを置いた後は、そのままダンボールで包み込むようにして梱包されました。

通常、大型の家電製品や家具の荷造りでは、引越し業者が専用の梱包材をもってきて包んでいきます。ただ、ガスコンロでは油汚れが激しいため、そうした梱包材は使わずに使い捨て可能なダンボールを用いたのです。

今回はアート引越センターでしたが、こうした作業は「日通」「サカイ」「アリさん」「クロネコヤマト」など他の会社でも同様です。

引越し業者であればガスコンロの外し方・付け方を調べなくていいだけでなく、その後の梱包も含めて行ってくれます。

なお、洗濯機の取り付け・設置やベッドの解体などではオプション料金が必要になります。例えば、洗濯機なら4,000円ほどの値段になります。こうした追加費用が必要なのです。ただ、ガスコンロについては取り付け・取り外しの費用は必要ありません。オプション価格なしで移動してくれます。

新居でガス会社を呼び、開栓を行う

ガスコンロをトラックへ積んだ後、新居へ向かうことになります。新居のキッチンにガスコンロを置くスペースがある場合、旧居で使っていたガスコンロを設置するようになります。その後、ホースとガス栓をつなぐようにしましょう。特に付け方を確認する必要はなく、カチッと音がするまで差し込めば問題ありません。

ただ、すぐにガスが使えるようになるわけではありません。そのままの状態では、ガスは利用できないのです。

新居にガスが通るようにするためには、ガス会社に連絡しなければいけません。立ち合いのもと、ガス開栓を行うのです。事前予約する必要があるため、引越しの3日前までには連絡して開栓作業立ち合いの予約を行い、ガスの元栓を開けることでガスが通るように手はずを整えましょう。

私も引越しのときは必ずガス会社の人に来てもらっています。以下は東京ガスの方になりますが、このようなチェックを行います。

なお、人によっては「旧居はビルトインコンロだっため、ガスコンロはない。しかし、新居はテーブルコンロなのでガスコンロを購入しないといけない」という状況の人がいます。この場合でも、ガス会社の人を呼んでも問題ないのでしょうか。ガスが通っていない状態だと、水風呂のままになります。

ガス開栓については、ガスコンロがなくても問題ありません。水道が通っている状態であれば、ガス給湯器などでお湯が出るかどうか(=ガスでお湯を沸かせているかどうか)をチェックしてもらえます。ただ、水道すらも通っていない場合、ガス開栓は後日に改められます。

・ガスコンロの火がつかないときの対処法

「ガス開栓が済んでいない」「ガスの元栓が開いていなかった」などの状況は別にして、引越し後にガスコンロの火がつかないことがあります。このとき、多くは電池切れです。電池を交換するようにしましょう。

ただ、元栓が開いており、ガス栓にコンロも確実につながっていて、電池が新品でもガスがつかない場合は、ガスコンロ自体が寿命などで壊れてしまったのかもしれません。その場合、新規購入が必要になります。

不要なガスコンロは廃棄処分する

ただ、中にはガスコンロが不要になるため、廃棄処分を検討する人も多いです。「旧居ではテーブルコンロだったが、新居では既にガスコンロが設置されている」「都市ガスとプロパンガスで違うため、いまのガスコンロは捨てて新たに購入する」などのようなケースです。

さすがに、不要なガスコンロを保管する人はほとんどいません。家にガスコンロを保管することで、使っていない期間にサビるなどして使い物にならなくなるからです。

それでは、ガスコンロの撤去後に捨てるとしてもどのようにすればいいのでしょうか。これには、以下のような方法があります。

・粗大ごみとして出す

一般的な捨て方としては、粗大ごみがあります。自治体によって処分方法は異なりますが、自らガスコンロの取り外しを行い、撤去した後に指定の場所に持ち出すようになります。粗大ごみでは手数料として500~1,000円ほどの料金支払いが必要にはなりますが、最も一般的な廃棄方法になります。

・不用品回収業者に依頼する

必要なくなったガスコンロを含め、不用品の廃棄処分を代行してくれる会社が存在します。粗大ごみの場合は自ら捨てる日を調べ、どこに持ち運びすればいいのか調べる必要があります。ただ、不用品回収業者であれば、お金は必要になりますが当日連絡であっても対応してくれます。

回収のときにいくらのお金が必要なのかについては、業者によって異なります。これについては、事前確認が必要です。

・引越し業者に引き取りしてもらう

引越しで必要なくなった粗大ごみを廃棄処分するとき、私が最も頻繁に活用しているものとして、引越し業者による処分代行です。業者によっては利用できませんが、多くの場合で問題なく代わりに捨ててくれます。

訪問見積もりのとき、引越し業者に粗大ごみを代わりに捨ててくれるかどうか聞くようにしましょう。そうすれば、面倒な廃棄処分の作業を軽減できます。

ガスコンロの移動方法や荷造りを理解する

これから引越しをするとき、ガスコンロに関していえば「持っていく必要があるのか」「旧居と新居で、都市ガスとプロパンガスの違いがあるのか」「新居のサイズに合うのか」などを事前に確認しておくようにしましょう。

特にガスコンロを新居で使うことができない場合、保管するのは現実的ではありません。その場合は廃棄処分する必要があります。

また、新居へ持っていくことになった場合、事前の荷造りとして掃除だけは済ませておくようにしましょう。たとえ引越し業者に依頼することになったとしても、最低限の油汚れは落としておくといいです。

そうして、新居へ移動した後はガス会社の人を呼んで開栓作業をしてもらいましょう。これを実施しないと、いくら頑張っても火はつきません。引越し前に事前の連絡を行い、ガスの開栓作業に立ち合うことで問題なく火が通るようになります。

これらの作業を理解したうえで、ガスコンロの引越しをしましょう。他の荷物とは異なる荷造り・梱包にはなりますが、これらの流れを理解することで新居でもガスコンロを使えるようになります。

引越しのとき、必須となるのが「複数社から見積もりを取ること」です。引越し価格には定価がなく、引越し業者によって見積もり額はバラバラです。そのため複数の業者から見積もりを取るだけで、何万円も節約できます。

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