毎日掃除している家であっても、見えないところには汚れが溜まっているものです。特に、大型家具の裏には多くのホコリが溜まっています。

引越し業者は、このような汚れ・ホコリを踏みながら家具を運搬していきます。その上、引越しの作業員は運搬作業によって大量の汗をかきます。そのため旧居での作業を終えた業者の靴下は、汗とホコリによってひどく汚れているケースがほとんどです。

このとき汚れた靴下のままで新居での作業を始めると、新居が汚れてしまいます。当然ながら、汚れた新居で新しい生活を始めたい人はいないでしょう。

そこで、引越し業者に作業中に靴下を履き替えてもらう方法や新居に汚れを持ち込まないコツについて解説していきます。

大手引越し業者には靴下履き替えサービスがある

引越し荷物の運搬にあたる作業員は、新居での作業前に靴下を履き替えることが推奨されます。旧居での作業で汚れた靴下のまま新居を歩くと、新居の床に汚れが付着するためです。

特に、畳に汚れがつくと取り除くのが大変です。場合によっては、通常の掃除だけでは汚れを取り除けないケースもあります。そのため汚れた新居で新しい生活を始めたくないのであれば、荷物の運搬スタッフに新居での作業前に靴下を履き替えてもらう必要があります。

このとき、大手引越し業者の中には靴下履き替えサービスを実施しているケースがあります。例えば以下は、大手引越し業者・アート引越センターのホームページに記載されている無料サービスの内容です。

この業者では、引越し作業に当たるスタッフが新居での搬入作業前に新しい靴下に履き替えるサービスを行っています。このような業者を利用すれば、旧居の汚れを新居に持ち込む心配が少なくなります。

通常の引越し業者に靴下の履き替えは期待できない

ただ、靴下履き替えサービスを実施している業者は限定されるのが実情です。引越し業者のスタッフはアルバイトが多く、サービスの徹底が難しいためです。

実際、過去にはほとんどの引越し業者が靴下履き替えサービスを掲げている時期がありました。ただアルバイトスタッフへの教育徹底が難しく、めんどくさがって履き替えを怠ったり靴下を忘れてきたりしたアルバイト作業員が多発しました。

その結果、サービスの徹底が難しくなり、いまでは靴下履き替えサービスを継続して実施している業者はかなり少なくなっています。そのため、ホームページなどに靴下履き替えサービスについて記載していない業者は、新居作業前に靴下を履き替えないと思った方がいいです。

実際に、靴下履き替えサービスの実施を提示していない引越し業者を利用した人では「作業員が汚い靴下のまま作業をしたことによって、新居が足跡だらけになった」「引越し後すぐに掃除をする羽目になった」という声が多いです。

このとき、現在でも靴下履き替えサービスの実施を掲げている業者は、アルバイトを含め、社員への教育が徹底されているので心配いりません。

ただ、他の業者だと自発的に靴下を履き替えてもらうことは期待できません。そのため靴下履き替えサービスの実施を掲げていない引越し業者を利用する際には、新居が汚れないようにあなた自身が対策する必要があります。

旧居の汚れを新居に持ち込まない方法

それでは、旧居の汚れを新居に持ち込まないためには、どのようにしたらいいのでしょうか。

まず、靴下をきれいなものに履き替えたとしても、家具に旧居のホコリが付着していると家具の搬入によって新居が汚れます。そのため引越しの際には、新居へ運ぶ前に家具の汚れを落としておくことが大切です。

ただ、引越し作業に加えて家具の掃除までしっかり行うと、時間がいくらあっても足りなくなります。そのため家具の掃除をするとき、使い捨てのハンディモップなどでホコリを取る程度で十分です。

このようなモップを使用すれば、引越し前の忙しいときでも手軽に家具のホコリを落とし、新居が汚れるのを防ぐことができます。

引越し作業のスタッフに靴下を差し入れる

なお前述のように、「靴下履き替えサービスの実施」を提示していない業者は、旧居での作業で靴下が汚れたとしても自分から靴下を履き替えることは期待できません。

ただ基本的に、靴下履き替えサービスを行っていない業者であっても、靴下を差し入れすれば新居での作業前に靴下を履き替えてくれるのがほとんどです。

そのため引越し業者の靴下によって新居が汚れるのを避けたいのであれば、利用する引越し業者に靴下を差し入れるといいです。

このとき、靴下を差し入れるタイミングは旧居での作業後が最適です。そのため一般的な引越し業者を利用する際には、あらかじめ差し入れの靴下を用意しておく必要があります。

また、靴下だけを差し入れると印象が悪くなります。そのため、水やお茶などのペットボトル飲料も運搬スタッフの人数分用意しておきましょう。このとき、一緒に靴下を差し入れるようにします。

なお靴下などの差し入れは、運搬スタッフそれぞれに個別に渡す必要はありません。旧居での作業を終えるときに運搬作業責任者との最終確認があるので、このタイミングで責任者にスタッフ全員分の差し入れをまとめて渡すといいです。

どうしても新居を汚したくないなら、自分で床養生をする

ただ靴下を履き替えてもらっても、引越しによって新居が汚れるのを完璧に防ぐことはできません。

荷物を運搬するとホコリが立つのは避けられないですし、履き替えた新しい靴下も運搬スタッフの汗で汚れていきます。きれい好きな人だと、新居にこのような汚れがつくのを苦痛に感じるでしょう。

このとき、引越し業者に「新居の床を極力汚したくない」と相談すれば、有料で床養生を施してくれるケースがあります。引越し費用は高くなりますが、新居がホコリや汗などで汚れる心配はなくなります。

ただ新居の床すべてを養生するのは、引越しスタッフにとって重労働です。そのため中には、事前に相談しても床養生を断られるケースがあります。

そのため旧居でのホコリや運搬スタッフの汗などで新居が汚れるのを極力避けたいのであれば、自分で床養生を施しましょう。具体的には、市販の養生シートやゴミ袋などを床に張り付けるといいです。

また作業が終わったら養生シートをはがし、シート表面を内側に丸め込んで捨てれば、新居に汚れを落とさず簡単に養生作業を終えることもできます。

このとき、ガムテープなど粘着力の強い素材を使って養生シートを床・壁に貼り付けると、床材や壁紙などがはがれやすくなります。そのため養生シートを貼るときは、粘着力の低い養生テープを利用しましょう。

なお養生テープ・養生シートはホームセンターや100円ショップで手に入れることができます。以下は、ダイソー店内のDIY・工作用品売り場にある養生シートです。

また、以下は粘着力の弱い養生テープになります。

このような100円ショップの商品を使って床養生を行えば、安価に床の汚れを防ぐことができます。

また作業に没頭すると、床のすべてに養生をつい施してしまいがちです。ただ当然ながら、養生シートの上に家具を置くとシートを撤去できなくなります。

そのため冷蔵庫などの大型家具を置く予定の場所には、あらかじめマスキングテープなどで印をつけるなどして、間違って養生シートを貼らないように注意しましょう。

靴下を差し入れて新居の汚れを防ぐ

どれだけ掃除をしている家であっても、家具の裏などには多くのホコリが溜まっています。そのため、引越しで荷物を運び出した運搬スタッフの靴下はかなり汚れます。

このような汚れた靴下のまま新居で作業すると、新居が作業員の足跡などで汚れます。その結果、引越し後すぐに掃除をする羽目になります。

このとき、大手引越し業者の中には、新居での作業前に靴下を履き替えるサービスを実施しているケースがあります。このような業者を利用すると、新居が汚れる心配は少なくなります。

また靴下履き替えサービスを実施していない業者であっても、靴下を差し入れれば履き替えてくれるケースがほとんどです。そのため、このような業者を利用する際には、あらかじめ差し入れ用の靴下とペットボトル飲料を用意しておくといいです。

さらには、どうしても気になる人は床養生を自ら行いましょう。これらが新居を引越しで汚さないためのやり方になります。


引越しのとき、必須となるのが「複数社から見積もりを取ること」です。引越し価格には定価がなく、引越し業者によって見積もり額はバラバラです。そのため複数の業者から見積もりを取るだけで、何万円も節約できます。

例えば、以下は5人家族の長距離引越しで見積もりを取ったとき、4社に見積もりを依頼しました。このとき、最高額は438,264円でした。一方、最も安い業者は198,720円であり、半額以下の料金になりました。複数業者へ依頼しないだけで、大きな損をすることになります。

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