引越しでルームシェアを検討する人は多いです。田舎の地方では、あまりルームシェアをしませんが、東京や大阪など都市部でルームシェアは普通です。家賃が高いため、友達と一緒に部屋を借りたり、既に住んでいる人の家に転がり込んだりするのです。

また同棲のカップルが一緒に住み、ルームシェアすることもあります。ルームシェアは珍しいものではなく、現在では普通です。兄弟(姉妹)でルームシェアすることもあるでしょう。

そうしたとき、ルームシェアではどのような引越し手続きになるのでしょうか。また、トラブルは起こらないのでしょうか。

ルームシェアをするとなると、家賃の安さばかりに目が行きがちです。ただ、それ以上に気を付けるべきことがあります。具体的に何に注意しなければいけないのかについて解説していきます。

多いのは片方の賃貸契約

友達や恋人を含め、賃貸契約で最も多いのは「片方だけが大家(管理会社)と契約している」というパターンです。

既に住んでいる家に転がり込むケースであれば、確実に片方が賃貸マンションの契約をしていることになります。ただ、これから新たに賃貸マンションを借りて住む場合であっても、多くは片方だけが契約することになるのです。

契約自体は一人ですし、家賃支払いも契約人である片方の人が行います。ただ、後でお金を払っていない方が現金や銀行振込などで契約人にお金を支払うようにするのです。

これから一緒に住むようにするとき、連名契約にしてもいいですがおすすめしません。理由は単純であり、どちらか一方でも退去することになった場合、連名契約だと契約書を新たに作り変えなければいけません。そのときに敷金の返還でトラブルになりますし、不動産によっては更新費用が発生します。

メリットがほとんどないため、連名契約にする人はほとんどいません。

一方で代表者だけが契約している場合、代表者が退去しない限りは特に契約変更をする必要はありません。面倒な作業を減らすことができるのです。

厳密には規約違反となる

なお、ルームシェアを始めるときに代表者だけが契約することになるとはいっても、実際には同居人がいることになります。友人であれ、恋人同士の同棲であれ、他の人と住むことになるのです。

このとき教科書的なことをいうと、住む人が増えたことを大家(管理会社)に伝えなければ規約違反になります。基本的にはどの賃貸契約書にも、そのことが明記されています。以下のような感じです。

ただ、実際のところどうかというと、ルームシェアをするときに同居人のことを大家へ話す人などいません。既に一人で住んでいる状態から友人または恋人と一緒に住み始めても、大家へ伝える真面目な人などいないのです。

また、新たに賃貸マンション・アパートを借りる場合であっても、「ルームシェアで借りる」ことをわざわざ宣言する必要はありません。

私のときも、結婚前に恋人(いまの妻)と半年間ほど同棲することになったのですが、その事実を大家に伝えたことはありません。いまの嫁が当時の私の家に居候することになったのですが、何もトラブルは起こりませんでした。

ちなみに、結婚時に私が契約した賃貸マンションでは、私だけが代表者として契約しました。私と大家(管理会社)が契約し、妻は単なる入居者というくくりです。このように、公に他の人と一緒に住む場合であっても、賃貸契約のときに契約者を一人だけにするのは問題ありません。

参考までに、私の場合はこの後に子供が生まれたので入居者が増えるようになったのですが、その後は何年も大家や管理会社から文句を言われたことは一度もありません。

大家にとって重要なのは、入居者が勝手に増えることではなく、家賃の支払いが滞ることです。家賃を毎月、きちんと払い続けていれば何もトラブルは起こらないので安心しましょう。

住民票の移動は自由にできる

なお、引越しをするときに多くの人が心配するものとして住民票があります。ルームシェアをするとき、たとえ代表者(契約者)でなかったとしても住民票を移すことはできるのでしょうか。

これについては、問題なく住民票を移動させることができます。

まず、同じ家に複数の世帯主がいるのは普通です。例えば二世帯住宅であれば、複数の家庭が同じ家に住んでいることになります。ただ、それぞれ住民票の世帯主は別です。シェアハウスもこれと同様です。

そのため、たとえ賃貸マンションの契約者ではなかったとしても、世帯主として問題なく住民票を移し、住所変更することができます。

ただ、ルームシェアであると将来どこかの時点で必ず解約することになります。いつまでも同じ場所に友人同士で住んだり、同棲したりするわけではありません。

そのため、住民票を以前から実家に置いたままであるなら、住民票を移さないようにするといいです。下手に住所変更すると、運転免許証の更新など面倒な作業が多いからです。もちろん、住民票が実家にない場合は仕方なく移さなければいけませんが、そうでない場合は面倒な手続きを避けるようにしましょう。

事前にルールを決めておくべき

友人や恋人とはいっても、他人であることには変わりがありません。そのため、場合によっては喧嘩になることがあります。そこで、事前にルールを決めておくようにしましょう。

例えば、以下のようなことです。

・お金の支払い

決めておかないと絶対にトラブルになるのがお金の支払いです。家賃や水道光熱費については、契約者の銀行口座から引かれるようになります。そこで、「どのような金銭負担にして、いつまでに同居人が契約者へお金を支払うようにするのか」決めておきましょう。

支払日が遅れたり、お金を払ってくれなかったりするとルームシェアは破綻します。これだけは確実にお互いが守るようにしましょう。

・部屋のそうじ

たとえ2LDK(キッチン・リビング + 2部屋)のように、お互いの部屋がそれぞれあったとしても、リビングは共用スペースになります。

食事をした後など、キッチンには食べた後の食器が積み重なるようになります。また、掃除をしなければホコリが溜まっていきます。

こうしたとき、どちらか一方だけが掃除や片づけをしている場合だと不満が溜まっていきます。そのため、事前に話し合うようにしましょう。

ルームシェアの決まりごとは人によって異なる

なお、ルームシェアをするときのルールは人それぞれで異なります。

例えば私の場合、家賃を二人で半分に分けるということではなく、いまの嫁が結婚前に私の家へ勝手に移り住んできて半強制的に同棲することになりました。家賃や水道光熱費、食費はすべて私が支払うことになったため、一般的なルームシェアのように金銭的な負担が減ることはありませんでした。むしろ、食費分の出費が増えました。

また、知り合いの中に姉妹で同じ部屋を借りていた人がいたのですが、賃貸マンションの契約者は姉であり、家賃は半分ずつにしていると話していました。ただ、水道光熱費や食費はすべて姉が支払ってくれるため、家事や洗濯などはすべてその人知り合い(妹)が行っているようです。

その人は管理栄養士なので食事を作るのは苦ではありません。ゴミ出しなどもその人が行います。一方で姉は家事類が苦手なようなので、役割分担をしているようです。

このようにルールは人によって異なりますが、それぞれが納得する形でルームシェアを始めるようにしましょう。

解約時のことまで考えておく

なお、実は最もトラブルに発展しやすいのが解約のときです。ルームシェアを始めるとき、解約時のことまで考えたうえで開始するようにしましょう。

いつまでもルームシェアが続くことはありません。どこかで必ずルームシェアが終わることになります。それは結婚のときかもしれませんし、転職のときかもしれません。同居生活が合わず、一人暮らしをしたいと考えることもあります。

いずれにしても、どこかの段階で別々に住むようになります。このとき、一般的には以下のようになります。

【賃貸マンションを解約するケース】

「一人暮らしには大きすぎる部屋であり、家賃も高い」などのような場合、一人が離れることによって新たな賃貸マンションをそれぞれに別で借りて住むことになります。

このとき多いトラブルとして、ルームシェアを解消したいことを伝えたとき、相手側から「そっちの勝手な都合なので、引越し代や賃貸マンションなどの初期費用を負担してほしい」といわれることがあります。

ただ、これについては突っぱねるようにしましょう。初期費用を負担する義務は法的にもまったくありませんし、少なくともそれまではルームシェアによる少ない家賃のメリットを享受しているはずです。いままで家賃を半分ずつ支払っているのであれば、そうした要求に意味はありません。

同じように、相手から一方的にルームシェアを解消したいと申し出られたとしても、家を出ていくときは自分のお金で出すようにするのが普通です。ただ、退去時の敷金やハウスクリーニング費用については負担を半分に分けるようにしましょう。

【片方が残るケース】

契約者が家に残る場合については、特に何もありません。そのまま、片方が家を出ていくようにしましょう。

もし契約者が家を出ることになり、もう一方の人が住み続けたい場合、契約更新するようにしましょう。契約者を変更するのです。

新たに契約を結ぶことについては、大家(管理会社)は当然ながら承諾してくれます。無駄に部屋が空いて家賃収入が途切れてしまう方が問題であるため、管理会社に連絡すれば更新作業はスムーズに進みます。

ルームシェアの初期費用や引越しの料金相場

それでは、実際にルームシェアを始めるときのお金の発生はどのようになるのでしょうか。既に賃貸マンションを契約しており、住んでいる場所で同居を始める場合、特に面倒な手続きは必要ありません。家賃や水道光熱費の負担をどのようにするのかを話し合うようにしましょう。

一方で新たに賃貸契約をして住み始める場合、それなりの初期費用が必要になります。このとき、一般的には「月額家賃 × 5倍」の金額になります。敷金・礼金や前家賃、仲介手数料などが加わることにより、家賃の5倍もの初期費用になるのです。この負担を半分ずつにしましょう。

また、それだけでなく引越し代もかかります。引越し業者にお願いすることになるのですが、単身引越しだと以下のような価格相場になります。

近距離(50km以内) 中距離(200km) 長距離(500km)
閑散期 3~4万円 4~5万円 5~6万円
繁忙期 5~6万円 7~8万円 9~10万円

※「東京-大阪:約500km」「東京-名古屋:約350km」「大阪-名古屋:約200km」です。

繁忙期は3月と4月になりますが、この時期だと引越し金額は上昇します。そのため、可能ならそれ以外の閑散期に引越しをするようにしましょう。

なお、何社もの見積もりを依頼すればそれだけで安い料金での引越しを実現できます。そのため、必ず見積もりの比較をするようにしましょう。

捨てるものを明確にする

これからルームシェアを始める場合、確実に不必要な家具や家電製品が出てくるようになります。同じ家に洗濯機は2つも必要ありませんし、無駄に食器棚があるとスペースを取ります。そこで、できる限り無駄なものを廃棄処分するようにしましょう。

具体的には、以下のようなものになります。

  • テレビ
  • 冷蔵庫
  • 洗濯機
  • 電子レンジ
  • ソファー

これらの家具・家電製品の取り扱いを事前に決めておくといいです。

このときは粗大ごみを出してもいいですし、引越し業者に引き取ってもらっても問題ありません。オプション代を請求されることはありますが、引越し業者に依頼すれば家電製品などを引き取ってくれるようになります。

私も引越しをするとき、毎回引越し業者に粗大ごみの引き取りをお願いするようにしています。その方が圧倒的に楽だからです。訪問見積もりのとき、引越し業者へ不用品の廃棄処分を代わりに行ってくれるかどうか聞くようにしましょう。

将来まで見据えてルームシェアを開始する

東京や大阪などの都市部であると、ルームシェアは普通です。多くの人がルームシェアをすることで、家賃を抑えています。

ただ、ルームシェアによって家賃が安くなることに目が向きがちになるものの、その他のデメリットを含めて検討するようにしましょう。共用部分の掃除や片づけ、ゴミ出しなどでもトラブルになることがあります。

そこでルールを事前に決めておき、快適に過ごせるようにしましょう。

また、意外と大きなトラブルになるのがルームシェアを解消するときです。どこかの時点で必ずルームシェアを解消するときが来るため、そのときについても話し合っておくとスムーズです。

そうしたうえで、引越し業者に依頼してルームシェアによる生活をスタートさせるようにしましょう。ルールを決めて守るようにすれば、喧嘩を避けることができます。初期費用や家賃を抑えながら生活できるのがルームシェアのメリットなので、これを存分に活かすようにしましょう。


引越しのとき、必須となるのが「複数社から見積もりを取ること」です。引越し価格には定価がなく、引越し業者によって見積もり額はバラバラです。そのため複数の業者から見積もりを取るだけで、何万円も節約できます。

例えば、以下は5人家族の長距離引越しで見積もりを取ったとき、4社に見積もりを依頼しました。このとき、最高額は438,264円でした。一方、最も安い業者は198,720円であり、半額以下の料金になりました。複数業者へ依頼しないだけで、大きな損をすることになります。

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