荷造りは引越しの中でも作業量が多く、時間のかかる項目です。整頓しながら荷物をダンボールに詰めなければならないですし、壊れやすい荷物は工夫して梱包する必要があります。
特に一般的に「雑貨」と呼ばれる品物は、形が不揃いであるため荷造りが難しいです。中には、凹凸が多かったり壊れやすかったりする雑貨もあります。そのため雑貨類の荷造り方法に悩む人は多いです。
それでは、雑貨類はどのようにして荷造りすればいいのでしょうか? また、雑貨を荷造りする際のコツはあるのでしょうか? ここでは、さまざまな雑貨の荷造り方法について解説していきます。
もくじ
雑貨の荷造りの基本
引越しでは、荷物を整頓しながら荷造りするのが基本です。そうすることでダンボール内部の隙間を減らせるとともに、引越し後の荷解きも楽になります。
ただ整理整頓するといっても、異なる場所に置いていた荷物を一つのダンボールにまとめるのは避けた方がいいです。
特に「雑貨」は、さまざまな品物を指します。そのため「雑貨類」をまとめたダンボールを作ってしまうと、引越し後にダンボールの中身が分からず荷物が行方不明になりやすいです。
そのため雑貨を荷造りする際には、種類ごとにまとめるのではなく、エリアごとに荷造りを進めていきましょう。例えば「リビング」「自室」など、旧居で収納していた場所ごとに荷物をまとめれば、引越し後にダンボールの中身を思い出しやすくなり、荷解きが楽になります。
ダンボールに荷物の詳細を記入する
また雑貨を荷造りする際には、ダンボールの表記にも注意が必要です。細々したものを荷造りしたダンボールに「雑貨」とだけ記すと、引越し後に困る事態に陥りやすいためです。
参考までに私が引越しの荷造りをした際、引越しが間近に迫っていたため「1週間以内に開封するから、何を入れたか覚えていられるだろう」と考え、リモコンなどリビングの雑貨をまとめたダンボールに「いろいろ雑貨」とだけ記入しておきました。
ただ多くの引越し作業や手続きを進めるうちに、荷造りした詳細な内容を忘れてしまいました。その結果、リモコンを探すのに大量のダンボールを開封する羽目になりました。
そのため引越し荷物を入れたダンボールには「雑貨類」だけでなく、「リビング・テレビまわり」「雑貨・化粧品など」「調理小物」など、可能な限り詳細な情報も記しておきましょう。
また、すぐに使用する品物が入っている場合は「すぐ開ける」と記したり色付きマーカーで印をつけたりなど、荷解きの優先順位が高いことを忘れずに記しておきましょう。
破損を防ぐ雑貨の荷造り方法
それでは実際に雑貨を荷造りする際には、どのようにしたらいいのでしょうか。
まず、ぬいぐるみ・クッションなど、壊れるリスクの低い雑貨は大きいダンボールで荷造りしましょう。このような品物はそのままダンボールへ入れて問題ありませんが、雨などによる水濡れが心配であれば大きいポリ袋などに入れてからダンボールへ詰めるといいです。
一方で、壊れる可能性がある品物や細かい雑貨は、可能な限り小さいダンボールを利用するのが好ましいです。
大きなダンボールを使用すると、その分だけダンボール内部に隙間が生じやすくなります。ダンボール内の隙間が大きくなると、その分だけ荷物同士がぶつかりやすくなります。そのため壊れるリスクの高い雑貨を大きなダンボールで荷造りすると、品物が破損する可能性が高くなります。
また大きなダンボールに小さな雑貨を入れると、荷解きの際に小物の雑貨を見つけにくくなります。そのため基本的には、小さなダンボールに雑貨をまとめていくようにしましょう。
外箱などを活用し、きれいに並べながら詰める
このときCDやフィギュアなど、趣味でコレクションしている雑貨を多く所持している場合、1つのダンボールにまとめて入れることをおすすめします。同じ(または似た形状)の品物を揃えてダンボールへ入れることで、ダンボール内の隙間が少なくなり破損しにくくなるためです。
また購入時の外箱を保存している品物については、外箱に雑貨を入れた上でダンボール内に荷造りしていきましょう。店頭で売っている状態(=外箱に入っている状態)は、運搬による破損リスクがかなり低いです。また外箱に入れることで整頓して荷造りすることが可能となり、ダンボール内の隙間が生じにくくなります。
壊れやすい小物は緩衝材などで包む
一方で外箱がなく破損するリスクのある品物は、きれいに並べて詰めることが難しいです。そのため、壊れるリスクのある小物の雑貨類は以下のようにプチプチなどの緩衝材で包んでから荷造りしましょう。
このように養生することで、ダンボール内部で雑貨同士がぶつかって破損するリスクを低減することができます。
また荷物同士の隙間にはプチプチなどの緩衝材を詰め、ダンボール内部の隙間を極力なくしましょう。そうすることで、ダンボール内部で荷物が動かなくなるため、運搬中の荷物破損リスクを低減することができます。
このとき、引越し費用の節約や荷造りダンボールを減らしたいのであれば、しわがついても問題ない衣服や毛布、タオルなどを活用するのがおすすめです。衣服や毛布などを利用すればプチプチなどの緩衝材にかかる費用を節約できますし、衣服・毛布を荷造りする必要性がなくなります。
また運搬中だけでなく、ダンボールを置いたときにも荷物に衝撃が加わります。そのため細々とした雑貨を荷造りする際には、ダンボールの底に緩衝材やタオルなどを敷いてから荷物を詰めていきましょう。
大量の細かい雑貨はまとめて包む
ただ中には、小さな雑貨を大量に所持しているケースもあるでしょう。大量の小物を1つずつ緩衝材で包むのはかなりの労力と時間を要します。
そこで小さな雑貨を大量に荷造りする際には、緩衝材を大きめにカットしてまとめて包んでいきましょう。具体的にはまず以下の画像のように、大きめにカットした緩衝材の端に小物雑貨を配置します。
その後、端に置いた小物を緩衝材で包み、その上に別の小物雑貨を配置します。
このようにして複数の小物雑貨を包んでいき、緩衝材の余白がなくなったらテープで1つにまとめます。
このようにして小物雑貨をまとめていけば、梱包する数が多くても効率よく荷造りを進めることができます。
小さな観葉植物は荷造りダンボールに固定する
このとき、中にはサボテンなどの小さな観葉植物を雑貨として荷造りしようとしている人もいるでしょう。このようなとき、どうすればいいのでしょうか?
まず小さな品物であっても、観葉植物は引越し補償の対象外となります。植物は一般的な品物よりもデリケートで運搬が難しいためです。そのため、大事な観葉植物は自ら運ぶのが賢明です。
補償の対象外であることを踏まえた上でダンボールに荷造りするのであれば、ダンボール底面に植物を固定し、観葉植物が動かないようにしましょう。具体的には、まず以下のようにダンボールを観葉植物の鉢よりも少し大きめに細長くカットします。
カットしたダンボールに鉢サイズを記入し、以下の画像のようにダンボールをカットします。
その後、カットしたダンボールを内側に折り込み、ダンボールを凸型に折り立てます。
ダンボールを折り込んだ部分に鉢をはめ込み、ダンボールと鉢をテープで固定します。
その後、適度なサイズにカットしたダンボールについて、鉢をはめたダンボールに貼り付け、ダンボールが崩れないようにします。
これを荷造りダンボールに入れて、テープで貼り付けて固定します。観葉植物が複数ある場合、同じダンボールに並べて配置します。このようにすることで、運搬中に観葉植物が動いて破損することを防ぐことができます。
また運搬中に土が漏れないよう、以下のように鉢をふさいでおきましょう。
なお、ダンボールの隙間に緩衝材を詰め込みすぎると植物に負担がかかるので、緩衝材を詰める際には小さく丸めた緩衝材を入れましょう。
また運搬前に水やりしすぎると、水が漏れてダンボールが破損したり荷物が濡れたりする危険性があります。そのため観葉植物の荷造りは引越しの直前に行い、水やりの量を極力少なくしましょう。
雑貨の梱包方法を理解し、効率よく荷造りを進める
雑貨はさまざまな品物を指します。そのため「雑貨類」をまとめたダンボールを作ると、引越し後に荷物の所在がわからなくなりやすいです。そのため雑貨は荷物の種類ごとではなく、旧居の配置ごとに荷造りしましょう。また雑貨をまとめたダンボールには「キッチン小物」など荷物詳細を記入しましょう。
なおクッションやぬいぐるみなど、柔らかく大きな品物は大きなダンボールで梱包します。一方、で細々とした雑貨類は小さなダンボールで荷造りするのが基本です。
このとき、CDなど同じ(または似た形状)の品物を多くコレクションしているのであれば、同じダンボールに梱包すると荷物の破損リスクを低くできます。また購入時の外箱がある場合、外箱に入れてから詰めましょう。
外箱がなく破損リスクの高い品物は緩衝材やタオル、毛布などで包んでからダンボールへ詰めます。小さな観葉植物は荷造りダンボールに固定して倒れないように工夫しましょう。このようにして雑貨類の荷造りを進めていきましょう。
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