引越しでは新居へ運搬する荷物量を減らすため、断捨離を進めるのが基本です。ただ中には、処分方法がわからない荷物もあるでしょう。

例えばCDやDVD、ブルーレイディスクなどのディスク類は、ディスクやディスクケースにゴミ分類の表記がありません。そのため、これら製品のごみ分別について迷う人は多いです。

またCDやDVD、ブルーレイディスクなどを処分せずに新居へ持っていく場合であっても、梱包方法に悩みがちです。ディスクやディスクケースなどは割れ物であるため、慎重に運ばないと壊れてしまいます。このような事態を防ぐためにも、CDやDVD、ブルーレイディスクなどの正しい梱包方法を理解する必要があります。

それでは不要となったCDやDVD、ブルーレイディスクなどは、どのように処分すればいいのでしょうか? またCDやDVD、ブルーレイディスクを新居に持っていく場合、どのように梱包すればいいのでしょうか?

ここでは引越しでのCDやDVD、ブルーレイディスクの取扱について解説していきます。

不要となったCD・DVDの処分方法

引越しで発生する大量のごみは、地域のルールに従って分別しながら捨てる必要があります。例えば包装容器などのプラスチック類を資源ごみとして回収している地域に住んでいる場合、プラスチック製の空き容器や外装フィルムなどを資源プラスチックとして廃棄します。

このときCDやDVD、ブルーレイディスクなどのディスク類やディスクケースはプラスチックで作られています。そのため「CDやDVDは資源プラスチックとして分別するべきである」と思っている人は多いです。

ただ基本的に、CDやDVDなどは資源プラスチックではなく、可燃ごみまたは不燃ごみとして処分することになります。CDなどのディスク類やディスクケースなどのプラスチック製品は、資源プラスチックの対象外となるためです。そのため引越しでCDやDVD、ブルーレイディスクなどを捨てる際には、可燃ごみまたは不燃ごみとして処分しましょう。

なお可燃ごみと不燃ごみのどちらで捨てるべきかについては、地域によって異なります。あらかじめ地域のごみ捨てルールを確認した上で分別しましょう。

また市販されているCD・DVD製品ではなく、パソコンなどでデータを記録したCDロムやDVDロムなどを処分する場合、そのまま捨てると個人情報が漏洩する危険性があります。そのためCDロムやDVDロムなどを処分する際には、ハサミなどでディスクを切断してから処分しましょう。

CD・DVD製品やリサイクルショップでまとめて処分する

ただ中には、不要となったCDやDVD、ブルーレイディスクを中古として売りたい人もいるでしょう。不要なCDやDVD・ブルーレイディスク製品を売ることができれば、引越し費用の足しにできますし、処分費用を浮かせることもできます。

このとき8cmディスクなどの古い製品だと、リサイクルショップであっても買い取りされないケースがあります。一方で外装に過度な汚れがなく、再生可能なCDやDVD・ブルーレイディスク製品であれば、リサイクルショップで買い取りしてくれるケースが多いです。

リサイクルショップに持ち込めば、大量のCDやDVD、ブルーレイディスク製品であっても費用をかけずにまとめて処分することができます。そのため処分予定のCDやDVDなどが大量にあるのであれば、リサイクルショップなどへまとめて持ち込むといいです。

金銭的に得したいなら、ネットオークション・フリマアプリで売る

ただ、リサイクルショップの買取価格はかなり低いです。人気のある製品でなければ、1枚10円以下で買い取られることも珍しくありません。そのためリサイクルショップへ持ち込む場合、引越し費用の足しになるほどの金額にはならないことを覚悟する必要があります。

一方でネットオークションやフリマアプリなどであれば、あなたが自由に値段をつけることができます。また「あなたが所持している品物を欲しい人」に仲介を挟まず直接売ることができるので、一般的には需要が低い製品であっても高く売れる可能性があります。

このとき、ネットオークションやフリマアプリに品物を出品する際には、商品説明などを入力する手間が発生します。ただフリマアプリなどへ携帯電話を利用して出品すれば、製品のバーコードを読み込むだけで商品情報を呼び出すことができます。例えば以下は、フリマアプリの出品画面です。

この機能を使用するとカメラが起動し、バーコードを読み取る状態になります。処分したいCDやDVD・ブルーレイディスク製品のバーコードをスキャンすると、以下のように出品に必要な製品情報が自動的に入力されます。

このような機能を利用すれば、商品情報について自分で記入しなくても出品できるため、数分で作業を終えることができます。そのため少しでもお得にCDやDVDなどを処分したいのであれば、フリマアプリのバーコードスキャン機能を活用するといいです。

CDやDVD、ブルーレイディスクなど割れ物梱包の方法

一方で好きなアーティストなど、捨てる予定のないCDやDVD、ブルーレイディスクは大切に梱包して新居へ持っていくことになります。

ただ引越しでは、荷物をトラックへ積み込んで新居へ運びます。引越し荷物は何度も積み下ろしされるため、梱包の方法が甘いと大切なCDやDVD、ブルーレイディスクが壊れてしまう危険性があります。そのため大切なCD・DVDを新居に運ぶのであれば、正しい梱包方法を理解しましょう。

持っていくディスク類が少ない場合の梱包方法

まず、新居へ持っていくCDやDVD、ブルーレイディスクの数が少ない場合、品物を緩衝材(プチプチ)で包んで他の荷物と一緒にダンボールへ入れます。緩衝材は100円ショップやホームセンターなどで販売されています。また引越し業者によっては、緩衝材を無料でもらえるケースもあります。

このとき、緩衝材で包んだとしても、ディスク類を横に重ねると上からの衝撃で破損するリスクがあります。例えば以下のような入れ方をすると、上からの衝撃によってCD・DVDなどが破損しやすくなります。

一方で以下の写真のようにディスクケースを縦に入れれば、他の荷物の影響を受けにくくなります。(実際のCDやDVDの梱包では緩衝材を利用しましょう。)

特に、ダンボール上部の端にCDやDVD、ブルーレイディスクを差し込めば、破損リスクを限りなく減らすことができます。

そのためCDやDVDなどをダンボールへ詰める際には、ダンボールの上部・端側へディスクケースを縦にして入れましょう。またCDやDVD、ブルーレイディスクの周りに尖った荷物を詰めないように気を付けましょう。

大量のディスク類は小さいダンボールへ縦にしてまとめる

新居へ持っていくCDやDVD、ブルーレイディスクが大量にある場合であっても、1つ1つ緩衝材で包めば破損するリスクが限りなく低くなります。

ただ引越しでは、大量の荷造りに加えて役所などの手続きなども発生します。そのためCD・DVDを個別に緩衝材で包むのは現実的ではありません。そこで大量のディスク類を荷造りする際には、「CD・DVD、ブルーレイディスク専用ダンボール」を作成して1つのダンボールでまとめましょう。

このとき前述のように、ディスク類を横に積み上げていくと荷物の重みを受けて破損しやすくなります。大量のCDやDVD、ブルーレイディスクを荷造りする場合も、ディスクケースを縦に並べていきましょう。2段目以上のディスク類が安定しないようであれば、ダンボールを一枚差し込むと安定感が増します。

なお、引越し業者から無料でもらえるダンボールには大と小の2つのサイズがあります。これらのうち、大きいダンボールにCDやDVD、ブルーレイディスクを入れると重すぎて持てなくなります。ダンボールが重くなると底抜けするリスクも高くなるため、大量のディスク類を荷造りする際には小さいダンボールを利用しましょう。

上に隙間を作り、タオルや毛布などを差し込んで動かないようにする

また、荷物の運搬中はダンボールが大きく揺れます。そのためダンボール内に隙間があると荷物がダンボール内で動いて破損しやすくなります。このような事態を防ぐために、荷造りでは隙間を作らないのが基本です。

ただCDやDVD、ブルーレイディスクの場合、ダンボール上部ぎりぎりまで荷物を詰めると上からの衝撃を受けて破損しやすくなります。そのためディスク類を荷造りする際には、ダンボール上部に隙間を空けて緩衝材などを詰めましょう。

このとき、CDやDVD、ブルーレイディスクのダンボールに詰めるのは市販の緩衝材でなくても構いません。タオルやブランケットなどを隙間に詰めれば、ディスク類への衝撃がかなり和らぎます。隙間に布類を詰めてCDやDVD、ブルーレイディスクが動かないように工夫しましょう。

引越しでのCDやDVD、ブルーレイディスクの処分方法・梱包方法を理解する

CDやDVD、ブルーレイディスクなどはプラスチックで作られているため、プラスチック資源ごみであると考える人が多いです。ただ実際には、ディスク類とディスクケースは「燃えるごみ」または「燃えないごみ」として捨てる必要があります。

このとき、破損・汚損のないCDやDVD、ブルーレイディスク製品であれば、リサイクルショップでまとめて引き取ってもらうことができます。ネットオークションやフリマアプリを活用すれば、引越し費用の足しにできる金額で売れるケースもあります。あなたの希望に合った方法で不要なディスク類を処分しましょう。

一方で新居へ持っていく大切なCDやDVD、ブルーレイディスクは、破損しないように梱包する必要があります。CDやDVD、ブルーレイディスク類を横に積み上げると荷物の重みで割れやすくなるため、縦に差し込むように荷造りをしましょう。

またCDやDVD、ブルーレイディスクは小さなダンボールに荷造りし、上部に隙間を空けてタオルなどの布類を詰めておきましょう。こうすることでCDやDVD、ブルーレイディスクが破損するリスクを減らすことができます。


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