引越しのとき、必ず行う作業に荷造りがあります。荷物をダンボール箱に梱包することで、引越しのときに素早く荷物を運搬できるようにするのです。引越し業者に運搬をお願いするとき、当然ながら前日までに荷物が梱包されなければいけません。

それでは、カーテンについてはどうなのでしょうか。前日までに梱包が必要だとはいっても、まさかカーテンなしで窓から丸見えの状態で前日を過ごしたくはありません。

また、引越し先ではカーテンのサイズが合わないことが多く、その場合はどのように対処すればいいのでしょうか。

カーテンは引越しのときに困ってしまうアイテムの一つです。そこで、どのようにしてカーテンの荷造りをして、引越しを完了させればいいのかについて解説していきます。

カーテンの荷造りは当日に準備をする

通常、荷物は前日までに梱包することで、ダンボール箱の中へ詰めておく必要があります。ただ、この例外としてカーテンがあります。カーテンは当日にカーテンレールから取り外しをして、その後に運搬すれば問題ありません。

カーテンは外から家の中を見えないようにするために非常に便利なグッズです。カーテンがなければ外から家の中が丸見えになるため、カーテンがないと外が気になって日常生活を送れません。

また、私の場合は必ず遮光カーテンを利用しているのですが、夜寝るときは部屋を真っ暗にして睡眠を取ることでようやく熟睡できます。光を遮断するというのは、外からの視界を防ぐだけでなく良質な睡眠にも役立つのです。

そのため、私も引越しをするときにカーテンについては当日まで何も準備しません。いつ外すのかというと、朝に起きた後、引越し日の当日にようやくカーテンレールから取り外しをして、カーテンの荷造りを始めます。

このときはカーテンレールの金具から、カーテンを取り外すだけです。1つのカーテンにつき、3分ほどの作業で完了するはずです。

その後、ダンボールへ箱入れましょう。引越し日の当日であっても、意外と梱包するべき荷物が後から出てきます。そこで、「当日梱包用のダンボール」を用意して荷造りをするといいです。

または、荷造りではスーツケースを利用しても問題ありません。スーツケースは何でも入るため、ダンボール箱以上に便利です。当日に出てきた荷物を入れるためのボックスとして、スーツケースを利用しましょう。

こうして、カーテンの荷造りを進めていきます。

カーテンは残し、新居へもっていくべき

カーテンは必ず取り外さなければいけません。最初から備わっていたカーテンは置いていく必要があるものの、入居後にあなたが購入したカーテンについてはそのままの状態で置いていくことはできません。

ただ、このとき不必要なカーテンを事前に捨てることを考える人がいます。家にカーテンがいくつもある場合、そのうちの数点を先に廃棄処分するのです。

しかし、カーテンは廃棄せず必ず残すようにしてください。新居へ引越しをするまで、カーテンを取っておくのです。これは、新居には高確率でカーテンがないからです。

最初から部屋にカーテンが備わっている賃貸マンション・アパートはほとんど存在しません。カーテンのない状態からすべてがスタートします。そのため、新居へ出向いたときにすぐにカーテンを取り付けることができるように残しておくのです。

新居の窓にサイズが合わなくても最初は気にしない

ただ、このとき大きな問題が表れます。それは、「新居の窓にカーテンのサイズが合わない」ということです。

これまで私は何度も引越しを経験してきましたが、旧居で使っていたカーテンが新居の窓にピッタリ合うことはありませんでした。家によって窓の形や大きさが異なるのは当然であり、基本的にサイズは合わないものだと考えましょう。

しかし、最初はカーテンのサイズが合わなくても問題ありません。サイズが合わなくても光をシャットアウトして、外から家の中を見えないようにすることは十分に可能です。

例えば、以下は私が新居へ引越しをした後に取り付けたカーテンの様子です。引越しをしてすぐは旧居で使っていたカーテンをそのまま利用しており、明らかに新居の窓サイズに合っていないことがわかります。カーテンが短いため、下にはすき間があります。

しかし応急処置としては、これで問題ありません。まったくカーテンがなく、外から丸見えである方が問題です。オーダーカーテンが間に合わなかったり、新居にカーテンがなかったりしても旧居のカーテンを利用するだけで大丈夫です。

なお、もしカーテンを残さずに捨ててしまっている場合など、カーテンを用意できない場合はバスタオルなどで代用し、応急処置をしても問題ありません。バスタオルや布団シーツなどをカーテンレールにかけるだけで代用することができます。

または、カーテンでなくてもレースカーテンがある場合、代わりにそれを活用しても問題ありません。完全には外からの視界を目隠しすることはできませんが、カーテンの代用にはなります。

このように、サイズが合わなくても旧居で使っていたカーテンを利用したり、カーテンの代用を考えたりして外から家の中が見えないようにしましょう。

新居のカーテンはいつ買うのか

引越し後、旧居のカーテンを利用して応急処置をするとはいっても、新居の窓サイズに合っていない以上は必ず新たに購入する必要があります。

人によっては「実家からの引越しするとき、カーテンをもってくるのを忘れた」などの場合があり、こうしたときは緊急でカーテンが必要になります。

カーテンをいつ買うのかというと、引越しをしてすぐがいいです。賃貸マンションを内見するとき、部屋の窓サイズまで測っている人はおらず、引越し後に窓サイズを測って窓に合うカーテンを注文することになるからです。

引越しをした後、できるだけ窓にあったカーテンを用意するようにしましょう。このとき、事前にメジャーなどで窓サイズを測定しておく必要があります。その後、ネットショップやニトリ、IKEAなどの家具店で購入するようにしましょう。

カーテンの購入費用の相場は4,000~5,000円ほどです。

私の場合、IKEAに行ってカーテンを購入しましたが、光を完全に遮ることのできる遮光カーテンを購入したときの価格が6,000円でした。当然、普通のカーテンであればもっと値段は安くなります。

カーテンを購入するとき、必ずといっていいほどサイズ直しがあります。購入時点でのカーテンは非常に長いため、サイズ直しをすることで新居の窓サイズに合わせるのです。要は、長いカーテンを短くします。

カーテンが長すぎる場合、裾が地面に着いてしまいます。カーテンを開け閉めするたびに床のほこりを拾うことになり、カーテンの裾が汚れるのでよくありません。

一方で、カーテンが短すぎると窓から光が入ってくるようになるため、カーテンと窓のサイズを合わせる必要があります。

サイズ直しをする場合、1,000~1,500円ほどの追加料金が必要になります。また、店頭での購入では工場で短いサイズに直した後に郵送されるため、店で購入したとしても実際に届くのは1週間ほどの時間がかかることを理解しておくといいです。時間が必要なため、引越し後は早めにカーテンを購入するのが適切です。

ちなみに、私が新居に出向いたとき、かなりの高さのある窓でした。事前にメジャーで測定したところ、高さが235cmほどあったのです。実際の高さよりも3~5cmほど短いサイズでオーダーするのが基本であるため、新居でのカーテンサイズは高さ230cmが適切です。

ただ、店頭で購入しようとしたとき、最大でも高さ225cmまでしか直しができませんでした。

わずか5cmですが、高さが微妙に合わなかったのです。そこで、サイズ直しに2,000円(通常のサイズ直しは約1,000円)ほどのお金がかかりましたが、特殊な方法で加工してもらい、230cmの高さになるようにしてもらいました。

賃貸マンションであれば必ずカーテンレールや金具が存在し、そこにカーテンについてあるフックを取り付けるだけで問題ありません。カーテン代は一つで1万円以下になるため、他の家具や家電製品に比べると費用は安いです。

活用できるカーテンは再利用する

なお、多少はサイズが合わないカーテンであったとしても、若干サイズが大きいくらいであれば大丈夫です。要は、大は小を兼ねるわけです。

以下は旧居で使っていたカーテンをそのまま利用した例です。明らかに窓サイズよりも、カーテンの高さが大きいことがわかります。

ただ、これで問題ありません。窓が隠れればいいため、床にカーテンが着かなかったり、邪魔になったりしなければそのまま再利用できます。

なお、サイズを合わせるためにカーテンリメイク(カーテンリフォーム)をしてもいいですが、無駄に費用が高くなります。新品を購入する方が安くなることは多いため、思い入れのあるカーテン以外はカーテンリメイクを検討する意味はないです。

古いカーテンは引越しを機に洗濯する

なお、新居で活用するカーテンについては、引越しをするタイミングで洗濯するといいです。遮光カーテンであっても、洗濯できるカーテンは多いです。

洗濯できるかどうかについては、カーテンの絵表示を見ればわかります。以下は遮光カーテンですが、問題なく洗濯機で洗えることがわかります。

引越しをするとき、洗濯をすればほこりを落とした状態で新居で活用できるようになります。

カーテンを捨てる方法

なお、旧居のカーテンを取り外して新居で活用するとはいっても、カーテンが余ってしまうことがよくあります。

引越し後、前述の通り高確率でカーテンを購入することになります。そうなると、窓のサイズに合わなかったり、カーテンの色が部屋の配色に合わなかったりしたカーテンは捨てることになるのです。

それでは、カーテンはどのように廃棄処分をすればいいのでしょうか。燃えるゴミで問題ないのでしょうか。

カーテンを捨てるとき、燃えるゴミで問題ありません。家電製品では粗大ごみに出さなければいけないなどの決まりがあるものの、カーテンは小さくたたんでゴミ袋に包み、普通ごみとして出すようにしましょう。

引越し時はカーテンが変わることを理解する

転勤や結婚など、人生では引越しをする機会が必ずあります。一生、実家暮らしで引越しをしない人はほぼいません。

そうしたとき、必ず購入することになるものにカーテンがあります。新居の窓サイズにカーテンの長さが合わないため、旧居のカーテンをそのまま利用することができないからです。

このとき、旧居のカーテンは廃棄せず新居にもっていくようにしましょう。賃貸マンションや新築一戸建てを含め、最初はカーテンがないからです。当日にカーテンの取り外しを行い、ダンボールに詰めるなどの準備をしたうえで運搬するといいです。

その後、窓サイズに合ったカーテンを購入し、旧居のカーテンが余った場合は廃棄処分しましょう。カーテンを捨てるのはもったいないですが、カーテンリフォームをする方が値段相場が高いからです。

また、既に旧居や新築一戸建ての窓サイズをメジャーなどで測っている場合、早めにオーダーカーテンを購入しておいてもいいです。ただ、早めに注文しないと入居時に間に合いません。カーテンではどれもサイズ直しの時間があることを認識したうえで早めに購入しましょう。

引越しのとき、どうしてもダンボールの梱包や大型家電製品の荷造りを優先しがちです。カーテンのことは忘れやすいのです。ただ、引越し後に困りやすいのがカーテンであるため、カーテンまで注意を払ったうえで引越し準備を進めるといいです。


引越しのとき、必須となるのが「複数社から見積もりを取ること」です。引越し価格には定価がなく、引越し業者によって見積もり額はバラバラです。そのため複数の業者から見積もりを取るだけで、何万円も節約できます。

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