引越しをするときにもっていく家電製品としては、冷蔵庫や洗濯機などがあります。こうした大型家電の一つにエアコンがあります。
冷蔵庫や洗濯機については、いってしまえば運搬するだけになります。特別な技術が必要なわけではなく、誰でも運ぶことができます。もちろん大型家電なので力は必要ですが、運ぶことさえできれば問題ありません。
一方でエアコン(クーラー)となると、壁に取り付けられているので引越しのときに取り外しをしなければいけません。このときは専用の器具が必要になります。また、新居で取り付けをするときも同様に専用の器具を用いて取り付け作業をしなければいけません。
素人では不可能なため、引越しのときにエアコンを持っていくためには業者に頼む必要があります。そのときの作業手順や費用相場を含め解説していきます。
もくじ
エアコンの取り外し・取り付け作業は非常に大変
お金を節約するため、エアコンの取り外しや取り付けの作業を自分で行おうかどうか検討する人は多いです。ただ、エアコン(クーラー)は自力で脱着できるものではないため、専門業者にお願いするのが適切です。
それでは、素人では難しいとはいっても、実際にどのような手順になるのでしょうか。私は実際にエアコンを購入して新居に設置したことがあるため、そのときの様子から確認していきます。
※作業の順番が逆になるだけであり、取り外しでも同じような作業が必要になります。
実際のエアコンの設置作業
取り付けをするとき、最初に確認するべきは設置場所です。どこでも設置可能なわけではありません。また、このときはコンセントの形状が重要であり、エアコンでは「エアコン用のコンセント」の形状になっている必要があります。
以下がエアコン用のコンセントです。明らかに通常のコンセントとは形状が異なります。
このコンセントでは200Vに対応しています。クーラーの中には、200Vの電圧用のものがあります。これには専用のコンセントが必要であり、もし部屋のコンセントが対応していなければ変えなければいけません。
その後、エアコンを設置するための工事をしていきます。
壁に穴をあける必要があるため、専用の工具を使って壁にネジ(ボルト)を打ち付けていきます。当然、水平の状態を保ったまま取り付ける必要があるため、そのための器具も活用しなければいけません。
その後、エアコンの電気配線を組んでいきます。冷蔵庫や洗濯機のように、コンセントを差し込むだけで起動するわけではなく、適切な場所に配線を設置しなければクーラーや暖房は起動しません。
これらの作業が終わった後、ようやくエアコンの設置です。
もちろん、エアコンは取り付けをするだけではダメです。クーラーなどで空気を冷やすとき、多くの水滴が出ます。これらを外に出さなければいけません。これは、暖房でも同様です。
そこで、室外機につなぐための工事をしていきます。また、配線がむき出しのままでは微妙なので同時にコードへ配管カバーをしていきます。
次に、室外機の設置です。専用のポンプを活用しながら配線を設置していきます。エアコン用の機械(真空引き)を活用して作業を進めていきます。
ここまで完了したら、電源をコンセントに差し込んでリモコンを使用し、エアコンがきちんと起動するかどうかを確認します。リモコンを操作して夏ならクーラー、冬なら暖房を起動させ、涼しい風(または暖かい風)が出てくるかどうかを確認します。
また、それと同時に室内と室外をつないでいる部分をパテで閉じます。賃貸マンション・アパートであれば必ずこうした部分が存在します。
ここまですることで、ようやくエアコンの設置作業が完了します。
エアコンの取り外し作業
先ほど取り付け作業を示しましたが、取り外し作業についてはこの逆をするだけなので基本的には同じだと考えてください。
まず、以下のように室外機から銅線類を外します。
その後、化粧カバーなどホースを保護していたものをはがしていきます。
そうして、エアコン本体を取り外します。
最後にコードをまとめ、「エアコンを設置していた台」を取り外したら完了です。
エアコンの移設作業は非常に面倒であり、素人が行えるものではありません。そのため、必ず専門の業者に依頼しましょう。
なお、引越し業者経由でエアコン移動をお願いする場合、エアコン設置や取り外しでは専門の業者が担当することが多いです。それだけ専門性の高い作業なのです。
エアコンの移設工事を行う方法
それでは、どのように考えてエアコン・クーラーの移設をすればいいのでしょうか。これには、3つの方法があります。
・引越し業者に依頼する
最も一般的な方法は引越し業者に頼むことがあります。引越しをするとき、ほとんどの人は引越し業者に依頼します。
このとき、「アート」「日通」「サカイ」「アリさん」「クロネコヤマト」などの大手引越し業者であればどこもエアコンの移設工事に対応しています。中小の引越し業者も取り外しや取り付け工事が可能です。
ただ、赤帽などの個人事業主ではエアコンの設置ができないため、引越し業者への依頼を考えている場合はこうした未対応の業者を外し、大手か中小の引越し業者へ依頼するといいです。
・電気屋や専門業に依頼する
引越し業者ではなく、あなたの地域にある電気工事の会社にエアコン移設の依頼する方法もあります。この方法であれば、エアコンの移設工事に慣れている専門業者が作業をしてくれます。
ただ、このときは引越し先の住所が非常に近いことが条件になります。少しでも離れていると、取り外し・取り付けのために旧居と新居を移動するための労力や輸送費だけで値段が非常に高額になります。
また、引越し日とは違う日にエアコン工事をすることになり、そのためにわざわざ立ち会いをする必要があります。
条件が限られ、エアコンのためだけに旧居と新居を往復し、場合によっては値段が高くなるかもしれないことを考えると、電気工事の会社に依頼する人はほとんどいません。
・エアコンを廃棄処分し、買い替えをする
引越し業者に移設をしてもらう方法以外にも、買い替えというやり方があります。引越しのとき、いまあるエアコンを廃棄処分して買い替えをするのは意外とおすすめです。
引越し代の中でも、エアコン(クーラー)の移設作業は非常に高額になりやすいです。それなら、エアコンを取り外して新たな製品を買うようにしたほうが効果的です。劣化したエアコンよりも、新品の方が電気代を節約できることも理由の一つです。
このとき、引越し業者は「エアコンの取り外しのみを行い、外れたエアコンは処分してほしい」などを受け付けてくれるため、どのような引越しを実現したいのか先に要望を出しておきます。
また、引越しのときに新居で買い替えをする場合、旧居にあるエアコンを取り外しせず、そのままの状態で置いていくことを検討しても問題ありません。もちろん、無断で置いていくことはできないため、退去のときに管理会社に連絡して「エアコンを取り外しせず、置いていってもいいかどうか」を大家と相談しましょう。
大家(管理会社)からエアコンを置いていってもいいという承諾をもらえたのであれば、エアコンの取り外しなく引越しをすれば問題ありません。
エアコンを取り外す場合、取り外し費用がかかります。また、エアコンを取り付けるときに壁に穴をあけているため、穴を修繕するための費用(原状回復費用)が発生して、敷金から原状回復費用が差し引かれてしまいます。
以下のような、エアコン取付時の穴をふさがなければいけないのです。
エアコンを置いて行ける場合、これら何万円もの費用を節約できます。
エアコン移設に必要なオプション代の費用相場
それでは、エアコンの取り外しや取り付けにはどれくらいの費用が必要なのでしょうか。引越し業者に頼むにしても、エアコンの工事は必ず別料金(オプション)になります。通常の引越し費用とは別にお金がかかると考えてください。
オプション代の費用相場は意外と高いです。どれくらいの値段が必要なのかというと、一般的な相場では、エアコンの取り外しで4,000~6,000円ほどの費用が必要になります。8,000円ほどの価格の業者も存在します。
エアコン(クーラー)を取り付ける場合はさらに値段が上がり、6,000~8,000円の価格相場になります。両方を合計すると、軽く1万円を超えます。
なお、これは最も基本的な工事金額であり、実際には「コンセント形状の変更」「電圧の切り替え」「コードへの化粧カバー」「室外機の足場設置」「パイプやホースの交換」などを考えると、エアコンの移設費用が20,000円以上になるのは普通です。
単なる設置だけだと、コードにカバーがなかったり、室外機が地面の下に置かれることになったり、不都合なことが多くなります。そのため、エアコンは別料金が加算されやすい電化製品の代表です。一般的には、使用済みのエアコンを移設するためには24,000~30,000円以上の費用がかかると考えてください。
例えば、大手引越し業者であるアリさんマークの引越し者ではエアコンの工事料金について引越しパック料金が記載されています。
基本的には、引越しパックであってもオプション代は20,000円以上になります。値段が高いように思ってしまいますが、エアコン工事の中では非常に安い価格相場です。もちろん、さらに工事が必要になる場合は値段が高くなっていきます。
引越し業者に見積もりを取ってもらうとき、必ずエアコンの付け替え費用まで含めて料金を提示してもらうようにしましょう。エアコンを持っていくとき、工事費用は高くなるためです。当然、2台などエアコンの台数が多いとそれだけ費用は膨らんでいきます。
細かいエアコンのオプション
新築の家や賃貸マンションの形によってエアコンの設置費用が変わってきます。エアコンでは高確率で追加料金が必要になり、追加料金が思いのほか高くなってトラブルになることがよくあります。そのため、追加料金なしにするためにどのようなオプションがあるのか事前に理解しなければいけません。
エアコンのオプションとしては、以下のようなものがあります。
・クリーニングによる掃除
掃除しないという選択も可能ですが、内部の汚れによってクーラーの効きが悪くなったり、アレルギーの原因になったりします。また、中古のエアコンだと臭いがするため、新築であってもクーラーや暖房をつけた瞬間に部屋が臭くなることがあります。タバコを吸う人であれば、さらに臭いは強いです。
そこで何年か使っているエアコンの移設を考えるとき、引越しのタイミングでクリーニングを検討する人は多いです。
分解クリーニングをする場合、15,000円が料金相場です。引越し業者に限らず、専門業者でもこの価格になります。分解クリーニングであれば、内部やフィルターを含めかなりきれいに清掃することができます。
・コンセントの形状
エアコンに合ったコンセントにしなければいけないため、このときの形状変更には2,000~3,000円ほどの費用が必要になります。もし、コンセントを新設する場合は15,000円ほどかかります。
・室外機の設置
必ず室外機を設置しなければいけませんが、このとき室外機の足場を組むときは500~2,000円ほどの別料金になります。
また、壁に穴をあけるときは3,000円ほどが必要になり、コンクリートに穴をあける場合は10,000円以上となります。
・化粧カバーの取り付けや配管ホースの交換
コードをそのままの状態にするわけにはいかないため、通常は化粧カバーをつけたりコードをグルグル巻きにしたりします。
また、配管では水滴がつくのでカビがたくさん付着しており、配管ホースを取り換える必要が出てくるかもしれません。
エアコンパイプの交換を含め、こうしたものを利用するためにはお金が必要です。例えば化粧カバーの場合、1mごとに2,500~3,000円ほどの費用が必要です。
・ガス補充の費用
引越しによってエアコンが動かなくなったり、クーラーで部屋が冷えなくなったりすることがあります。このように効きが悪くなるのは、冷媒管(エアコンの配管)のガス漏れが大きく関係しています。
エアコンの脱着をするにあたり、冷媒管のガスが抜けてしまうことがあります。これでは空気をうまく冷やすことができません。「引越し後にエアコンが効かない」というトラブルは非常に多いですが、多くはガス漏れが原因です。
そのため、ガス補充(ガスチャージ)をしなければいけません。当然、ガス量を確認してガスチャージをする費用は別料金です。
ガス補充の料金相場は5,000~8,000円ですが、ガスが抜けた分を補充しなければ冷媒管が冷えず、エアコンが点かなくなります。
エアコンは買い替えを検討するべき家電製品
このように、オプションが積み重なっていくのでエアコンの設置費用はかなり高額になります。
見積もりをもらうとき、オプションパックを含めエアコンの設置費用がどれくらいになるのか確認し、追加料金なしにしなければいけません。そうしないと、移設費用だけで新品のエアコンを購入できるほどの価格に跳ね上がってしまいます。
なお、工事費用が高額になることを考えると、あらゆる家電製品の中でもエアコンは廃棄処分を検討するべきものの一つだといえます。
それでは、どのようなエアコンであれば買い替えをするべきなのでしょうか。これには、以下のようなものがあります。
・5万円以下のエアコン
まず、5万円以下の安いエアコンの場合は買い替えてしまいましょう。古いエアコンでは、いつ故障するかわかりません。故障してしまうと、そのときにエアコンの取り付け・取り外しの費用がかかってしまいます。
エアコンは一般的に10年が寿命です。例えば、既に4~5年ほど使っているのであれば、劣化しているのでエアコンの価値は半分以下です。エアコンの移設料金だけでも20,000円以上が必要になることを考えると、安いエアコンは買い替えてしまった方がいいです。
・8年以上使っている古いエアコン
古いエアコンは電気代が多く必要になり、場合によってはゴミやカビが付いていてクリーニングをしなければいけません。また、古いと故障リスクが高く、引越しの移設費用も高額になりやすいです。
エアコンの寿命が10年だと考えると、8年以上も使っているエアコンはほとんど価値が残っていません。クリーニング代が必要になり、すぐに動かなくなったり効きが悪くなったりすることを考えると、新たなエアコンを購入してしまった方がいいです。
・部屋の大きさに合わない
新築や賃貸マンション・アパートに住む場合、部屋にエアコンを設置するときは部屋の大きさを考えなければいけません。エアコンにはそれぞれ出力があり、大きな部屋であっても問題なく対応できるエアコンであれば、どのようなサイズの部屋に設置しても問題ありません。
ただ、例えば「6~8畳に対応したエアコン」を広いリビングにもっていこうとしても、クーラーや暖房の能力が低いために使い物になりません。
エアコンにはそれぞれ性能があり、部屋の大きさに合ったものを使う必要があります。性能の低いエアコンでは大部屋に対応できないため、そのときは買い替えるしかありません。
・引越し先の賃貸マンションの全室にエアコンがある
単にエアコンを捨てるだけのケースもあります。これは、引越し先の新居にエアコンが備え付けられている場合です。
エアコンを購入していまの家で使っている場合、年数が新しいエアコンであるほど新居でも使いたいと考えてしまいます。
ただ、既に新居(新たに契約した賃貸マンションの部屋)でエアコンが全部屋に存在する場合、古いエアコンを部屋に保管することになります。使わないエアコンを何年も保管するので場所を取りますし、ずっと使っていないエアコンではうまく起動しなくなることもあります。
それなら、思い切っていま取り付けているエアコンを捨ててしまった方がいいです。または、旧居の大家(管理会社)にエアコンをそのままの状態で置いていっても問題ないか交渉するようにしましょう。
エアコンを廃棄処分して、購入・設置する方法
それでは、どのようにして不要なエアコンを廃棄処分すればいいのでしょうか。これには、いくつかの方法が存在します。
・いまの家に置いていく
これまで何度か述べていますが、いま住んでいる家にそのままの状態で置いていくという方法があります。大家からすれば、エアコンを購入しなくても家にエアコンが備え付けられている状態になるため、条件としては悪くありません。
また、あなたにしても退去時のエアコンの撤去費用がなくなりますし、エアコンを処分するためのお金も節約できます。双方にとってメリットのある方法であり、引越し費用の削減になります。
・引越し業者に依頼して捨ててもらう
処分費用はかかりますが、引越し業者に依頼するという方法があります。
家電リサイクル法により、不要なエアコンは粗大ごみとして捨てることができません。自治体が定めた所定の手続きをして廃棄処分しなければいけません。
ただ、これは非常に面倒です。それなら、引越し業者に取り外しをお願いすると共に、そのまま捨ててもらった方が楽です。引越し業者から見積もりをもらうとき、代わりにエアコンを捨ててもらえるかどうか聞くようにしましょう。
引越し業者によって廃棄を代行してくれることがあれば、対応していないこともあります。これについては、業者ごとに異なるので複数社から見積もりをもらって聞いてみるといいです。
・自分で捨てる
非常に面倒なのであまりおすすめはしませんが、自分で捨てるという方法も存在します。自分で捨てる場合、引越し業者に取り外しだけ依頼するようにしましょう。その後、自治体で決められた方法に従って処分します。
また、引越し先でエアコンを買う予定がある場合、購入店舗でエアコンを引き取ってもらっても問題ありません。ヤマダ電機やエディオン、ケーズデンキ、ビックカメラなど家電量販店に相談しましょう。
家電リサイクル法があるため、家電量販店であっても無料での引き取りはしてもらえません。必ず引き取り費用が発生します。
・リサイクルショップへ買取に出して売る
安かったり古かったりする場合は無理ですが、エアコンは買取してもらうことが可能です。高価なエアコンであれば、引越し買取が可能なのです。
リサイクルショップによっては、買取に出すときにエアコンの撤去料金が無料になることがあります。例えば、以下のチラシではエアコンの取り外し料金が無料です。
値段が高くそれほど年数が経過していないエアコンなのであれば、リサイクルショップに連絡してエアコンを売るといいです。取り外し料金の分だけ安くなるだけでなく、買取代金を引越し費用の足しにすることができます。
なお、買取できないエアコンの場合、下取りに出しても引き取り料金を取られます。これについては、理解しておくといいです。
エアコンは運搬だけでないことを理解する
多くの場合、引越しでは家具や家電製品を運ぶだけで問題ありません。ただ、エアコンの場合は運搬するだけでなく、取り付け・取り外しが必要になります。しかも、脱着するためにはかなり大掛かりな工事が必要になります。
これらの工事費用は別料金になり、オプションとなります。また、引越し作業によってエアコンのガス漏れが起きたり、配管カバーをしていないことによって水漏れが起きたりします。そのため、単に脱着をするのではなく、化粧カバーの設置やガス補充を含めて行わなければいけません。
必要なオプション代をケチると、引越し後に「エアコンの効きが悪く壊れた」「それまで問題なかったのにクーラーがつかなくなった」などの事態に陥るリスクが高まります。
また、エアコンは追加料金が多い家電製品であるため、格安での引越しを実現したい場合、いま使っているエアコンの処分を含めて検討してみてください。
エアコンは前日までの荷造りが必要なく、移設作業はすべて当日に業者が行ってくれます。ただ、廃棄処分したほうがいいことも多いため、前日までにエアコンの扱いをどのようにするのか考えるようにしましょう。
単身ならエアコン台数は少ないですが、家族の引越しではエアコンの台数が多くなります。そうしたとき、残すエアコンや捨てるエアコンを決めておくといいです。
当日のトラブルを防ぐため、エアコンではこうしたオプション代のことまで含めて引越しをするといいです。単に引越し料金を比較するのではなく、引越し業者にはエアコンの設置代金まで含めて見積もりを出させましょう。そこから、あなたに合った引越しプランを導き出してください。
引越しのとき、必須となるのが「複数社から見積もりを取ること」です。引越し価格には定価がなく、引越し業者によって見積もり額はバラバラです。そのため複数の業者から見積もりを取るだけで、何万円も節約できます。
例えば、以下は5人家族の長距離引越しで見積もりを取ったとき、4社に見積もりを依頼しました。このとき、最高額は438,264円でした。一方、最も安い業者は198,720円であり、半額以下の料金になりました。複数業者へ依頼しないだけで、大きな損をすることになります。
ただ、自ら業者を探して電話をかけるのは大変です。そこで、必要な情報を入力するだけで完了する一括見積もりを利用しましょう。
・引越し侍
引越し侍ではアート、サカイ、日通、アリさんなどの大手が登録しており、入力作業は30秒で終わります。無料で利用できるサービスなので気軽に利用できます。
さらに大手だけでなく、中小の引越し業者も登録しているので低価格な引越しが可能になります。最大15社まで見積依頼でき、できるだけ複数の業者の見積もりを取り、最安値で引越しをしたい人に適しています。
おすすめの人気記事
・引越し料金を値切り、最安値の引越しを実現する時期や価格交渉術
引越し価格を安くするためには、適切な方法が存在します。見積もりを比較するのは当然として、例えば休日ではなく平日の引越しにするだけで、1万円以上の値引きは簡単です。
また、同じ日であっても午前の引越しを午後にするだけでも値引きが可能です。こうした価格交渉術について解説しています。
・引越しの割引制度(早割、紹介割引、社員割引)に意味がない理由
多くの場合、引越し業者は割引制度を設けています。ただ、残念ながらこうした割引はまったく意味がありません。引越しには定価が存在しないからです。
この事実を認識すると、なぜ引越しで何社もの見積もりを取らなければいけないのか理解できるようになります。格安引越しをするためにも、知識をつけなければいけません。
安い引越しを実現する、訪問見積もりのコツや流れ、事前準備
見積もりのとき、必ず訪問見積もりとなります。電話やメールだけの見積もりでもいいですが、ほぼ100%の確率で失敗します。追加料金が必要になり、非常に高額な引越しになるのです。
ただ、訪問見積もりではどのような流れになるのでしょうか。またどう接すればいいのでしょうか。引越し業者の営業マンが訪問に来たときの対処法について確認していきます。
見積もり比較サイトでの引越しはおすすめ!料金はいくら安いのか
実際に見積もりを依頼するとき、自ら業者を調べて電話するのは非常に手間です。そこで、ほとんどの人が一括見積サイトを利用します。
ただ、そのような見積もり比較サイトが適切なのでしょうか。利用方法に違いはあるのでしょうか。これらを明らかにしていきながら、おすすめの見積もり比較サイトを紹介していきます。