引越しをするとき、困るものの一つとして食器棚があります。小さな食器棚であればいいですが、たとえ一人暮らしであっても食器棚は大きくなりがちです。家族が多い場合、非常に大きな食器棚をもっている人もいます。

大きな食器棚であると、キッチンに入らなかったり、そもそも部屋に入れることができなかったりします。そうしたとき、食器棚は分解・解体して運搬すればいいのでしょうか。また、このときの梱包作業はどのようにすればいいのでしょうか。

食器棚は冷蔵庫や洗濯機、本棚などと同じように大型家具に分類されます。そのため引っ越し作業は特殊になるため、どのようにして食器棚の荷造りをすればいいのかについて事前に理解しておく必要があります。

新居で食器棚を置けることを確認する

食器棚の運搬を考えるとき、最初に確認するべきことがあります。それは、新居に入るかどうかという点です。

引越し先の住所にもっていったのはいいものの、キッチンが狭く食器棚が入らないことはよくあります。一人暮らしでの引越しなど、単身で部屋が狭いときはこうしたことがよく起こります。

また、部屋にある程度の広さがあったとしても、食器棚が大きすぎるので新居のキッチンに配置すると非常に狭くなることがあります。

こうした場合、食器棚を新居に運搬するのではなく、破棄処分したほうがいいかもしれません。または、キッチンスペース(調理場所)ではなくダイニングルーム(食事場所)に置くことを検討する必要があります。

冷蔵庫、洗濯機、本棚などの大型家具と同じ扱いであり、多くの人でスペースに困るのが食器棚です。食器棚の荷造りをする場合、新居のどの場所に配置すればいいのかについてまで事前に把握しておくようにしましょう。

食器棚の運搬方法・経路を確認する

小さめの食器棚なら問題ありませんが、非常に大きい食器棚であると運搬が大変です。その場合、事前にどのように運べばいいのか経路を確認するようにしましょう。

・上下に分かれるかどうかの確認

非常に大きな食器棚の場合、上下で別れるように設計されていることが多いです。そもそも、そのようにしなければ大きすぎて家の中に搬入できないからです。上下に分かれるため、当然ながら引越しのときも上下に分けて運搬を行います。

例えば、私の実家には以下のような非常に大きな食器棚が存在します。

この食器棚は一つでつながっているわけではありません。上下で分けることができます。下段が引き出しの付いている棚スペースであり、上段がガラス窓になって食器を入れられるようになっています。

ただ、中には分けることのできない食器棚が存在します。その場合は新居に入らないことがあるため、搬入できるかどうか引越し業者と事前に確認しましょう。

・食器棚の横幅や高さを確認する

食器棚を配置するとき、横幅について気にする人は多いです。ただ、意外と高さについて見逃してしまいがちです。

大型の食器棚では高さがあり、天井につかえてうまく配置できないことがあります。例えば、以下は先ほどの食器棚ですが、高さはすぐ上にある収納スペースギリギリになっていることがわかります。

引越し先に食器棚を配送したものの、高さの問題で置けないことが判明することはよくあります。こうした事態を避けるためにも、横幅だけでなく高さについても把握しておくようにしましょう。

・階段やエレベーターを通れるか確認する

一戸建て住宅のベランダから搬入できるのであれば問題ありませんが、マンションやアパートでの引越しであれば階段・エレベーターを通れるかどうかを確認しなければいけません。食器棚が大きすぎる場合、うまく運搬できないためです。

また、一戸建て住宅であっても家の二階に運びたい場合、階段を通れない場合は吊り上げが必要になります。吊り上げやクレーンを利用する場合、引越しでは別途料金が必要になります。見積もりのときにこのことを確認していないと、引越し日の当日になって別料金を請求されることがあります。

たとえ食器棚が大きかったとしても基本的に食器棚をバラバラに分解・解体して運ぶことはしません。中身の食器や板を取り外すことはするものの、食器棚の扉や骨組みまで分解することはないのです。

パモウナなどの大型キッチンだけでなく、ニトリやIKEAなどに置いてある食器棚を含め、基本的にはあらゆる食器棚で引越しのときに分解・解体には対応していないと考えてください。

そのため、「配置できない」「階段・エレベーターを通れない」などのことがわかったら廃棄処分したり、別料金を支払って吊り上げ(または吊り下げ)をしたりなどを検討する必要があります。

食器棚の荷造りをする

引越し先に問題なく運べることを確認した後、食器棚の荷造りをします。食器棚には当然ながら、多くの食器があると思います。そこで、事前に食器棚の中身を荷造りしておくのです。

例えば、私の家では以下のような小さな食器棚を使っています。ここに皿やコップが乗っかっているため、一つずつ梱包していきます。

食器棚の中身から食器を取り出し、専用の梱包材を使ってくるんでいきます。このとき、新聞紙を使ってはいけませ。新聞紙はペラペラであるため、ダンボールに食器を詰めたとき、移動中にカチャカチャと鳴って大切な食器が破損してしまう恐れが高いからです。

そのため、以下のような梱包材を活用して包んでいきましょう。

食器棚の中身を取り出し、皿やコップなどの梱包が終われば、後は小さめのダンボールへ詰めるだけです。

大きいダンボールに詰めると、食器類の重さによって底が抜ける恐れがあります。これを避けるため、小さめのダンボールが適切です。

そうして食器棚の中身を空にした後、最後に中の板を取り外せば荷造り完了です。私の場合、引き出しが飛び出ないように前日までにガムテープで止め、引越し日の当日を迎えました。

食器棚の中身さえ荷造りしておけば、後は特別な梱包は必要ありません。

食器棚の運搬方法

たとえ小さいサイズであったとしても、運搬する荷物の中で食器棚は大型家具に分類されます。実際、ダンボールに入ることはありません。

そのため、食器棚を運ぶときは引越し業者にお願いすることになります。特に大きな食器棚の場合、自分で運ぶと落としてケガをしたり、壁にぶつけて穴をあけたりすることがあります。これを避けるため、引越し業者によって部屋を養生してもらい、専門家によって荷物を運んでもらうのが適切です。

引越し業者に依頼した場合、食器棚の梱包はすべて業者側が行ってくれます。

私がお願いした引越し業者の場合、最初に毛布でくるんでくれました。その後、丁寧に梱包していきます。

最後に養生テープでしっかりと固定し、トラックへと運んでいきました。

今回は小さい食器棚の引越しを例に出しましたが、大きい食器棚であっても引越し業者が梱包・運搬をしてくれます。ただ、このときは先に述べた通り「食器棚を新居で配置できるか」「階段・エレベーターを通過できるか」などを事前に確認しておく必要があります。

食器棚はガラス部分で破損が起こりやすい

なお、食器棚の引越しではガラスの部分で破損が起こりやすいです。ガラスが割れたり、ひびが入ったりするのです。そのため、自ら梱包作業をする場合は毛布を巻くなど、念入りに梱包しなければいけません。

また、「アート」「日通」「サカイ」「アリさん」「クロネコヤマト」などのような大手の引越し業者ではなく、赤帽のような個人事業主の格安引越し業者を検討する人もいます。

赤帽の場合は養生や梱包がないため、食器棚のガラス部分で破損が起こりやすいことを理解しておく必要があります。

他には、大手引越し業者ではない場合、引き出しの部分は必ずガムテープ(または養生テープ)で止めておくようにしましょう。引越しのときに食器棚を運ぶ際、ガムテープなどで止めていなければ引き出しが下に落ちて足をケガしてしまうからです。

大手の引越し業者に依頼する場合、梱包を含めすべて行ってくれます。ただ、そうでない場合は食器棚の引越しでは注意点が存在します。

食器棚を引っ越すときの料金相場

それでは、食器棚の引越しをするときはどれくらいの費用が必要になるのでしょうか。一般的な一人暮らしであると、トラックを頼むときの価格は4~5万円ほどです。トラックのサイズを小さくすれば、3万円代も可能です。

このときはトラックに多くの荷物を詰め込み、その中の一つに食器棚があるという形になります。

ただ、中には「荷物が少ないので単身パックなどを利用して食器棚を運びたい」という人がいます。日通の単身パックLであると、「横108cm × 奥行104cm × 高さ175cm」のコンテナになります。そのため、意外と小さいです。

この大きさに入るのであれば、冷蔵庫や洗濯機、本棚など他の大型家具と一緒に運べば問題ありません。ただ、コンテナから少しでもはみ出ると追加料金が必要になるため、他に運びたい家具との兼ね合いでどのように運搬するのが良いのか検討しましょう。

なお、日通の単身パックLでは東京から大阪までの運搬で1コンテナ2,3000円ほどです。少し追加料金を支払えばトラック輸送が可能になるため、複数社の引越し見積もりを取って比較してみるといいです。

食器棚だけの配送は可能なのか

中には、他の荷物については自分たちだけで行い、食器棚だけ新居へ運搬したいと考える人がいます。食器棚は大きな荷物であるため、自動車の中に入らないのでこうした判断をします。

前述の取り、単身パックを利用すれば食器棚の大きさによっては問題なく運べます。ただ、家財一点だけを輸送するサービスを活用すれば、もっと安い値段での運搬が可能になります。

例えば、ヤマトホームコンビニエンス(クロネコヤマト)の家財を一点だけ送るサービスを利用する場合、「横80cm × 奥行40cm × 高さ165cm」の食器棚を東京から大阪へ送ると11,250円の費用で済みます。

このときは梱包まで業者が行ってくれます。もちろん、引越し先の新居での食器棚の設置まで業者に任せることが可能です。

食器棚は大きな家具であるため、ダンボールに入れて宅配便などで送るのは現実的ではありません。そのため、食器棚だけ送りたい場合であってもこうした引越し業者の力を借りるのが普通なのです。

必要ない場合は廃棄処分を検討する

場合によっては、新居に入らないために食器棚を廃棄処分する人もいます。食器棚の大きさが新居のスペースに合わないという理由で処分する人は意外と多いです。

また、食器棚だけを送る場合であってもそれなりの費用が必要であるため、処分して引越し先で新たな食器棚を購入するという選択肢を取る人もいます。

このときの処分方法としては、「リサイクルショップによる買取」「粗大ごみ」「引越し業者による処分」の主に3つの方法があります。

・リサイクルショップによる買取

廃棄処分業者に出してもいいですが、食器棚についてはリサイクルショップでの買取が可能です。ネット注文の安い食器棚では難しいですが、パモウナなどの大型家具からニトリやIKEAなどの食器棚までリサイクルショップで買取してくれる可能性があります。

例えば、以下の業者のパンフレットには食器棚が掲載されており、問題なく買取してくれることがわかります。

このように、食器棚は買取の対象になります。無料で引き取ってくれるどころか、お金になる可能性があるのです。

・粗大ごみ

お金は必要になりますが、粗大ごみとして出す方法は最も一般的です。自治体が指定する方法に従って粗大ごみとして食器棚を廃棄処分するのです。

粗大ごみとして食器棚を出す場合、一般的には1,000~1,500円ほどの費用が必要になります。

・引越し業者による処分

引越し業者によっては無料(または有料)で引き取ってくれることがあります。リサイクルショップのように買取はしてくれませんが、粗大ごみのように廃棄するときの手間がありません。

業者による粗大ごみの廃棄については、対応している業者とそうでない業者があります。これについては、見積もりのときに粗大ごみを代わりに捨ててくれるかどうか聞くようにしましょう。

食器棚の引越しは早めに確認するべき

ここまで、食器棚の引越しで必要な作業や考え方について解説してきました。

食器棚は大型家具に分類されるため、新居に入らない可能性があります。そのため、早めに寸法・サイズを測っておいて引越し先に入るかどうか確認するようしましょう。そこから、運搬するか廃棄処分するか検討するといいです。

また、いずれにしても食器棚の中身は梱包材にくるんでダンボールの中に入れておく必要があります。荷造りの中でも食器の梱包はおそらく最も面倒な作業であるため、一気に片付けてしまいましょう。

中身を片付けた後、当日に引越し業者が食器棚を梱包してもっていってくれます。ただ、赤帽などの個人事業主に頼んだり、自分で運んだりする場合は破損しやすいガラス部分に注意するといいです。また、引き出しやドアの部分はガムテープ(養生テープ)で止め、パカパカと開かないように止めておく必要があります。

ここまで早めに準備しておくことで、引っ越し作業がスムーズになります。運搬・廃棄処分を含め、どのように食器棚を取り扱えばいいのか確認したうえで引越し業者の見積もりを依頼しましょう。


引越しのとき、必須となるのが「複数社から見積もりを取ること」です。引越し価格には定価がなく、引越し業者によって見積もり額はバラバラです。そのため複数の業者から見積もりを取るだけで、何万円も節約できます。

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