いまの時代、仕事をするためにパソコン(PC)は必須です。家にパソコンがなければ効率的に仕事を進めることはできません。
私も家にパソコンがあります。ただ、パソコンは精密機械なので引越し時の梱包や運搬方法に悩みます。ノートパソコンならまだしも、デスクトップパソコンではさらに悩みが深くなります。
引越しをした後、外からの衝撃によって中身のデータが壊れていた場合、大きなショックを受けてしまいます。ただ、こうした事態に陥ったとしても問題なく対処できるように事前準備しておかなければいけません。
そこで、パソコンの荷造りや梱包方法を含め、どのように引越し準備を進めていけばいいのかについて解説していきます。
もくじ
内部データの破損が補償されることはない
引っ越し荷物の中でも、パソコンは事前準備が必須となる家電製品の一つです。なぜ、準備が必要なのでしょうか。
それは、たとえ引越しのときに大きな衝撃が加わって内部データが破損したとしても、補償されることがないからです。
これは、どの引越し業者であっても明記されています。例えば、サカイ引越センターの公式サイトでは以下のようになっています。
このように、「外損のない内部故障(中身のデータなど)は補償しない」「必ずバックアップを取っておくこと」と明記されています。そのため、データ故障はいかなる理由があっても補償対象にはなりません。
内部故障には「起動しない」なども含まれます。内部的な問題の場合、メーカー保証や業者が加入している保証の対象にはならないのです。
「アート」「日通」「サカイ」「アリさん」「クロネコヤマト」など、どの引越し業者でも対応は同じだと考えてください。
自分で引越しする場合であっても、引越し業者を利用する場合であっても、必ず引越し前にパソコンのデータをバックアップしておくようにしましょう。
新居に移動した後、パソコンを起動してデータが消えている場合、新生活を落ち込んだ状態でスタートさせなければいけません。引越しをするとき、家にパソコン(PC)があるときに最初にやっておかなければいけないものがデータのバックアップなのです。
PCデータのバックアップには2種類ある
それでは、実際にバックアップする方法にはどのようなものがあるのでしょうか。これには、大きく2つ存在します。
・外付けハードディスクを利用する
いまでは、USBメモリや外付けハードディスクがかなり安い値段で売られています。そのため、こうした「パソコンの外にデータを保存するための製品」を買っておくといいです。
もし、パソコンのデータが壊れてしまったとしても、新たなパソコンを購入した後に外付けハードディスクにつなぎ、データを移動させれば被害は少ないです。
パソコンとハードディスクの両方が一度に故障することは、よほど運の悪い人でない限り発生しないので問題ありません。
・クラウド上に保存しておく
私の場合、外付けハードディスクにも保存しますが、クラウド上にも保存しています。要は、クラウドサービスを利用しています。
私はGoogleドライブを活用していますが、One Driveなど他にもクラウドサービスは存在します。
クラウド上でファイルのバックアップを取っていれば、いつパソコンが故障したとしても問題なく復元することができます。
そのため、引越しのときに限らず通常作業でクラウドサービスを利用するといいです。そうすれば、ファイルを移動させなくてもいつでもバックアップを取っていることになります。
パソコン荷造りし、梱包する方法
引越しのとき、やることとしてはバックアップがあります。バックアップを取った後、実際に荷造りを進めていきます。
パソコンとはいっても、ノートパソコンやデスクトップパソコンなど種類があります。そこで、それぞれについて確認していきます。
ノートパソコンは持ち運びかダンボールに入れる
ノートパソコンを運ぶ場合、「バッグに入れて持ち運ぶことで新居に運搬する」「ダンボールに入れる」のどちらかになります。
パナソニック・レッツノートなどの軽くて丈夫なパソコンの場合、引越し荷物の対象とせずバッグに入れて持っていけば問題ありません。パソコン自体が軽いため、そこまで苦にならないはずです。
一方でNECやソニー、東芝などレッツノートに比べると値段が安く、パソコン自体が重い場合は自分で持ち運びするのは大変です。その場合、他の荷物と一緒にダンボールへ梱包するようにしましょう。
当然、このときは毛布やバスタオルに包むなど、衝撃から守る工夫が必要です。できるだけ衝撃から避けるように梱包し、引越し業者には「中にパソコンが入っているダンボールなので注意してほしい」と伝えるようにしましょう。
引越し時の要望については、通常は見積もりのときに営業マンへ伝えます。ただ、パソコンの配送については引越し日の当日に「ここにノートパソコンが入っているので丁寧に!」と作業する人に要望を伝えれば問題ありません。
デスクトップパソコンは引越し業者に任せる
ノートパソコンについては、ダンボールに入れればいいと容易に想像できます。それでは、デスクトップパソコンについてはどうなのでしょうか。ディスプレイやキーボード、ハードディスクを含め大きいため、デスクトップパソコンは引越しのときに困ってしまいます。
デスクトップパソコンについては、引越し日の当日まで何も準備をしなくて問題ありません。すべて引越し業者が当日に梱包し、もっていってくれます。
実際の手順は以下になります。最も重要なのがデスクトップディスプレイなので、プチプチなどの緩衝材を用いてモニターを梱包していきます。
次に、ダンボールを使って即席でパソコンを入れるための箱を作りました。ここに、ディスプレイを入れていきます。
こうして、デスクトップパソコンを梱包していきます。ハードディスクやキーボード、USBケーブルなどの周辺機器については、通常のダンボールへ詰め込まれていきました。
また、パソコンの梱包方法は業者によって異なります。先ほどはアート引越センターでの様子を示しましたが、例えばサカイ引越センターでは以下のように大きめのボックスに詰めていきます。
その後、専用の毛布などの緩衝材を敷き詰めてボックスごと配送していきます。
こうして、荷造りを進めていきます。
なお、引越し業者はテレビ用の梱包資材をもっているものの、デスクトップパソコンのディスプレイ(モニター)をテレビ用の梱包資材で包むことはしません。その他の方法で梱包し、運搬することになります。
大きい周辺機器も引越し業者へ任せる
パソコンを運搬するとき、パソコン本体だけを運ぶことはありません。先ほど述べた通り、キーボードやUSBケーブルを含め、周辺機器も持ち運びします。
このとき、大きな荷物としてプリンターがあります。こうしたプリンターを含め、大きい家電製品についても引越し業者へ丸投げするようにしましょう。
以下のように、パソコンの液晶画面(モニター)に限らずプリンターなどの周辺機器についても緩衝材を用いて丁寧に梱包してくれます。
ダンボールに入るかどうか微妙だったり、精密機器なので故障が心配だったりする場合、すべて引越し業者に荷造りをお願いしましょう。細かい梱包方法がわからなかったとしても、すべて業者が行ってくれます。
宅配・郵送は微妙
なお、一人暮らしの単身引越しなど、荷物が少ない場合は宅配・郵送によって新居に輸送しようと考える人もいます。ただ、これはやめましょう。
クロネコヤマトの宅急便や日本郵政による郵送など、ダンボールへ梱包して運ぶことは可能です。ただ、通常の荷物と同じ扱いになるため、どれだけ注意したとしても扱いは雑になります。つまり、故障リスクは高いです。
一方で引越し業者であれば、たとえダンボール箱の中に詰めていて中身がわからなかったとしても「パソコンが入っているので注意してほしい」とその場で伝えれば丁寧に取り扱ってくれます。また、自分で持ち運びするときであっても、パソコンを運んでいるとわかっているので丁寧になります。
精密機器の輸送をするとき、宅配や郵送は適していません。引越し業者が行うような完璧な梱包を自分でするのは現実的でないため、パソコンの持ち運びは「引越し業者に任せる」「自分のバッグに入れて持ち運ぶ」のどちらかにしましょう。
意外と忘れがちなネット回線の周辺機器
パソコンの本体や周辺機器については、持ち運びするのを忘れる人はいません。インターネットに接続するための有線LANや無線LAN、ケーブル類を含め、確実に持ち運びすると思います。
ただ、忘れがちなのがネット回線の機器類です。例えば、NTTで光回線を契約するとなると、NTTから機器が届きます。以下のような機器です。
これはネット回線のメーカーからレンタルしている機器(モデム)であり、あなたの所有物ではありません。
ただ、多くの場合で引越しのときは上記の機器(モデム)をもっていくことになります。「実家から賃貸マンションへ引越しをする」「賃貸マンションから実家へ引越しする」「結婚して二人暮らしになる」など、ネット回線を契約していなかったり、解約したりする場面を除き、基本は同じネット回線の会社と契約したまま引越しをする人が多いです。
レンタルしている機器であるため、「旧居に残していけばいいのか、それとも新居にもっていけばいいのか」を悩みます。このとき、契約を継続したまま賃貸マンションや新築一戸建てに引っ越す場合、レンタルした機器を含めて持っていくのが正解です。ただし、ネット回線の業者への事前確認が必要です。
インターネットに接続するためには、ネット回線の業者から提供される機器が必要不可欠です。これがないとネットにつながらないため、契約を継続する場合は必ずもっていくようにしましょう。
新居へ引越し、担当者が来るまではネット接続できない
なお、パソコンやルーター、ネット回線の業者からレンタルした機器を含めすべてを持って行ったとしても、そのままの状態ではインターネットにつながりません。必ずエラーがでます。
そこで、ネット回線の担当者を新居に呼び、工事をしてもらうようにしましょう。前に住んでいた賃貸マンションの人がネット回線を使っていたとしても、必ずネット回線に接続するための点検が必要になります。
私も賃貸マンションに引越しをしたとき、前のネット回線(NTTのフレッツ光)をそのまま継続で新居でも使えるように電話で依頼していました。しかし、それでも当日はネット回線につながらず、担当者が設定をしてようやくインターネットにつながるようになりました。
このとき、以下のように専用の機械を用いての点検になります。
この後、それまでまったくつながらなかったインターネットに接続できるようになりました。ルーターやWi-Fiの設定は以前と同じだったので、このときは特に何も設定することなく担当者が来て数分でネット回線が通るようになりました。
パソコンを廃棄処分するときの注意点
なお、引越しに伴って古くなったパソコンを廃棄処分する人もいます。要は、パソコンの買い替えをするのです。このとき、どのようにして廃棄処分すればいいのでしょうか。
「燃えないゴミ」「粗大ごみ」などさまざまな方法を思い浮かべますが、基本は「売却する(下取りに出す)」の一択で問題ありません。特別な理由がない限り、持っているパソコンを売ってお金に変えるようにしましょう。
このとき、パソコンを購入する店舗に下取り依頼を出せばいいです。数千円でもいいので、お金に変えるのが正しいです。
当然、下取りに出すので古いパソコンが破損していたり、壊れていたりすると下取り価格が低くなってしまいます。こうしたことを避けるため、たとえ廃棄処分を検討していて買い替えが必要であったとしても、引越し業者には丁寧にパソコンを運んでもらうようにしましょう。
雑にパソコンを扱い、壊れたとなっては意味がありません。きちんと持ち運びしてもらい、高値で売る必要があります。
パソコンが故障しないように引越しをする
引越しをするとき、パソコンであれば「バックアップを取る → 丁寧に梱包して運搬する」という適切な手順があります。この流れに沿って引越しをするようにしましょう。
このとき、自己流で行ってもいいですが故障リスクが高まります。「(ノートパソコンであれば)自分のカバンに入れて持ち運びする」「引越し業者にお願いして丁寧に梱包してもらう」のどちらかを選択しましょう。
お金の節約を考えて引越し業者へ見積もりを依頼しない場合、パソコンの故障費用だけで引越し代金よりも高くつきます。これでは意味がないため、必ず引越し業者へ見積もりを依頼するといいです。
パソコンは精密機器であるため、引越しのときにどうするのか困ってしまいます。また、これらを丁寧に梱包するとなると面倒です。ただ、ここで述べてきた注意点を守れば故障リスクを抑えながらスムーズに引越しできるようになります。
パソコンの梱包だけでなく、新居でのインターネット回線のことまで踏まえて引越し準備を進めるようにしましょう。
引越しのとき、必須となるのが「複数社から見積もりを取ること」です。引越し価格には定価がなく、引越し業者によって見積もり額はバラバラです。そのため複数の業者から見積もりを取るだけで、何万円も節約できます。
例えば、以下は5人家族の長距離引越しで見積もりを取ったとき、4社に見積もりを依頼しました。このとき、最高額は438,264円でした。一方、最も安い業者は198,720円であり、半額以下の料金になりました。複数業者へ依頼しないだけで、大きな損をすることになります。
ただ、自ら業者を探して電話をかけるのは大変です。そこで、必要な情報を入力するだけで完了する一括見積もりを利用しましょう。
・引越し侍
引越し侍ではアート、サカイ、日通、アリさんなどの大手が登録しており、入力作業は30秒で終わります。無料で利用できるサービスなので気軽に利用できます。
さらに大手だけでなく、中小の引越し業者も登録しているので低価格な引越しが可能になります。最大15社まで見積依頼でき、できるだけ複数の業者の見積もりを取り、最安値で引越しをしたい人に適しています。
一般的に引越しの一括見積もりでは登録直後、たくさんの電話がかかってきます。こうした電話が嫌でメールだけで完結したい場合、SUUMO引越し見積もりを利用しましょう。
SUUMO引越し見積もりでは「電話番号の登録が任意」なので、メールだけで見積もりの日程調節が可能です。電話が嫌な場合、リクルート社が運営するSUUMO引越し見積もりが最適です。
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ただ、訪問見積もりではどのような流れになるのでしょうか。またどう接すればいいのでしょうか。引越し業者の営業マンが訪問に来たときの対処法について確認していきます。
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ただ、そのような見積もり比較サイトが適切なのでしょうか。利用方法に違いはあるのでしょうか。これらを明らかにしていきながら、おすすめの見積もり比較サイトを紹介していきます。