ガムテープは身近な製品ですが、引越し以外で使用する場面は少ないです。そのため引越しでガムテープを使うとなったとき、製品の選び方や正しい使い方などについて悩む人は多いです。

このとき、荷造りのダンボールは簡単に組み立てることができます。ただガムテープの使い方を誤ると、運搬中にダンボールが開いてしまい、怪我をしたり荷物が破損したりする危険性があります。引越し荷物を梱包する際には、ガムテープの正しい使用方法を理解する必要があるのです。

また引越しでのガムテープは、ダンボールの組み立てだけではなく引越しをスムーズに進める便利グッズとしても活用できます。そこでここでは、引越し荷物を梱包する際のガムテープの貼り方やガムテープの活用方法について解説していきます。

引越しダンボールへのガムテープの貼り方

引越し荷物はダンボールを使用して旧居から新居へ運びます。そのため引越しでは、大量のダンボールを組み立てなければなりません。

このとき、ダンボールの組み立てにはガムテープを使用します。つまり、ガムテープの粘着力でダンボール内部の荷物の重さを支えることになります。

このときダンボール底部分の作成時に誤った方法でガムテープを使用すると、ガムテープが荷物の重さに耐えきれず底部分が壊れてしまいます(底抜け)。

ダンボールが底抜けすると、荷物が壊れるだけでなく、運搬している人が怪我をする危険性があります。そのため引越し荷物を入れるダンボールの組み立てでは、ガムテープを正しく使用しなければなりません。

例えばダンボールの組み立て時には、フラップ(ダンボールのフタや底)に対して並行にガムテープを貼らなければなりません。フラップに対してガムテープが斜めになっていると、片側の接着面積が少なくなり剥がれやすくなるためです。

また以下の画像のように、ダンボールの底をガムテープ1枚で貼り付けると底抜けの危険性が高くなります。

一方で以下の画像のように、十字型にガムテープを貼ると強度が増して底抜けしにくくなります。

このとき、外フラップに対して垂直(上画像の縦部分)のガムテープを先に貼ると、強度が上がるとともにダンボールをきれいに組み立てやすくなります。

また荷造りする荷物が重い場合、以下の写真のようにダンボールの隙間を埋めるようにガムテープを貼りつけるといいです。

このようにすることで底の強度が高くなり、底抜けの危険性を減らすことができます。

効率の良いガムテープの貼り方のコツ

このとき、ガムテープを使い慣れていない人の中には、セロハンテープと同じような使い方でダンボールを組み立てようとする人がいます。例えば、ガムテープをカットしてからダンボールに貼ろうとしたり、両手で目いっぱいガムテープを引き出したりしがちです。

ただガムテープをこのように使用すると、ガムテープがくっついて使い物にならなくなったり、両手がふさがってダンボールへきれいに貼り付けられなくなったりします。その結果、資材の無駄遣いやダンボールの強度低下につながります。

そこで引越しで大量のダンボールを組み立てる際には、効率の良いガムテープの貼り方を意識しましょう。

具体的には、まず左手でガムテープを少量引き出し、ダンボールの側面に貼り付けます。例えば以下の写真のようになります。

その後、側面部分に貼ったガムテープ部分を左手で抑え、右手でガムテープ本体を引っ張り、ダンボールの幅に応じた長さのガムテープを引き出します。

引き出したガムテープをフラップに対して並行になるように合わせたら、側面までガムテープ貼り付けます。その後、手首をひねってガムテープを切断します。

ガムテープをダンボールに貼り終えたら、ガムテープを抑え付けてダンボールにしっかり密着させます。このようにすることで、ダンボールを素早く正確に組み立てることができます。なお、左利きの人は上記とは左右逆に作業を行いましょう。

引越しで使えるガムテープの種類と特徴

なお引越しで使用するガムテープは、引越し業者から提供してもらえるケースが多いです。業者が用意するガムテープであれば粘着力などに問題はないですし、何より余計な費用をかけずに荷造りを進めることができます。

ただ引越し業者が用意するのは、ダンボール20個あたり50mのガムテープ1つほどです。これは効率よく荷造りを進めた場合に足りる量であるため、ダンボールの組み立てに失敗したりダンボール内部の梱包にガムテープを多用したりすると、もらったガムテープだけだと足りなくなりやすいです。

このとき、引越し業者の中にはガムテープを追加でくれるケースもあります。ただ基本的には、足りなくなったガムテープは自分で用意することになります。ガムテープがなくなってから買いに行くと引越し作業を中断せざるを得なくなるため、足りなくなる前にあらかじめ何個かガムテープを用意しておきましょう。

このとき、引越しで使用するガムテープには大きく分けて布タイプと紙タイプ(クラフトテープ)の2種類があります。

これらのうち、布タイプは粘着力が高く切断しやすい特長があります。そのため布タイプのガムテープを使うと、底抜けの危険性が低くなり、荷造りの手間を減らすことができます。

ただ、布タイプのガムテープは紙タイプに比べて高価です。そのため大量にガムテープを消費する引越しでは、金銭面の負担が大きくなります。

実際、以下は100円ショップで取り扱われている紙タイプのガムテープです。

紙タイプのガムテープだと、45mm幅・50mのガムテープが100円で購入可能です。これに対して以下は、布タイプのガムテープです。

このように布タイプだと、ガムテープ幅はほぼ変わらないのにも関わらず長さが50mではなく、15mと大幅に短くなっています。布タイプのガムテープは紙タイプよりも割高なのです。

このとき、紙タイプのガムテープは布テープに比べて安価である一方で、手で切りにくく、粘着力が弱めとなっています。

ただ基本的には、正しい使い方であれば紙タイプのガムテープでも問題なく荷造りできます。実際、引越し業者が用意するガムテープは紙タイプであるケースが多いです。

そのため荷造りの費用を節約したいのであれば、紙タイプのガムテープを使用しましょう。一方で多少の出費を負担してでも荷造りの負担を軽くしたいのであれば、布タイプのガムテープを選ぶといいです。

なお、100円ショップであっても荷造りに問題のないガムテープがほとんどです。ただ安すぎるガムテープの中には、粘着力が弱めの製品があります。そのため、他の製品と比べて1mあたりの価格が低すぎる製品は避けるのが無難です。

色付きガムテープを活用して荷物を色分けする

またガムテープは、素材だけでなく色で選ぶこともできます。例えば以下は100円ショップのガムテープ売り場です。

このようにガムテープには無色(茶色)以外にも多数の色があります。このとき色付きのガムテープを使用すれば、荷物を色分けすることができます。

例えばキッチンに運ぶ荷物を赤、あなたの私物を青、なとど色分けしておけば、荷物の搬入時に「赤いテープの荷物はキッチン」などと伝えるだけで荷物の搬入先指示を終えることができます。荷物の搬入先をその都度伝える手間がなくなるため、引越し作業がスムーズに進みやすくなります。

また荷物を色分けすることによって、荷物が希望の部屋へ間違いなく搬入されます。その結果、荷解きの際に運び直す必要がなくなり、荷解き作業の際に余計な手間が発生しなくなります。

このとき、色付きのガムテープは無色(茶色)よりも価格が高めです。そのため色付きガムテープはダンボールの天井部分をとじるときに使用しましょう。そうすることで、ガムテープ費用を節約しつつ荷物を色分けすることができます。

引越しでのガムテープの貼り方を理解し、効率よく作業を進める

引越しでのガムテープは引越し業者から無料でもらえるものを使うのが基本です。ただ引越し業者が提供してくれるガムテープは必要最低限の量であるため、使い方によってはガムテープが足りなくなります。そのため、あらかじめガムテープをいくつか用意しておきましょう。

このとき、引越しのダンボールの底をガムテープ1枚だけで貼り付けて組み立てると底抜けするリスクが高くなります。そのため、ダンボールの底部分についてはガムテープを十字に貼りつけましょう。重い荷物を入れるダンボールは、フラップの隙間を埋めるようにガムテープを貼ると強度が高くなります。

使用するガムテープには大きく分けて布タイプと紙タイプの2種類があります。布タイプは粘着力が強く切断しやすい一方で、紙タイプよりも高価です。そのため節約したいのであれば紙タイプ、お金をかけてでも作業を楽に進めたいのであれば布タイプを選びましょう。

また、素材だけでなく色でガムテープを選ぶこともできます。色付きのガムテープを活用すれば、荷物を種類別ごとに色分けすることが可能です。その結果、荷物の搬入や荷解きをスムーズに進められるようになります。これが引越しにおけるガムテープの使い方の基本です。


引越しのとき、必須となるのが「複数社から見積もりを取ること」です。引越し価格には定価がなく、引越し業者によって見積もり額はバラバラです。そのため複数の業者から見積もりを取るだけで、何万円も節約できます。

例えば、以下は5人家族の長距離引越しで見積もりを取ったとき、4社に見積もりを依頼しました。このとき、最高額は438,264円でした。一方、最も安い業者は198,720円であり、半額以下の料金になりました。複数業者へ依頼しないだけで、大きな損をすることになります。

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