一般的に、年末年始はゆっくり過ごす期間とされています。ただ中には、仕事などの都合で年末年始に引越さなければいけない人もいるでしょう。

このとき、年末年始は通常の平日と異なる点が非常に多いです。そのため年末年始の引越しでは、費用や段取りについて心配になる人が多いです。

それでは、年末年始の引越しにはどれくらいの費用がかかるのでしょうか? また年末年始に引越しをする場合、どのような点に注意すればいいのでしょうか?

ここでは、年末年始の引越し費用の相場や年末年始引越しでの注意点などについて解説していきます。

年末年始の引越し料金は高いのか?

一般的に、休日はさまざまなサービスの価格が高騰します。特に年末年始などの休暇シーズンは、1年でもっともサービスの価格が高騰しやすい時期です。そのため引越しについても、「年末年始だと費用が非常に高くなるのではないか」と心配になる人は多いです。

ただ実際には、年末年始の引越し料金は特別高いわけではありません。引越し業界の繁忙期は新生活シーズンである3~4月であり、年末年始に引越しをする人はそれほど多くないためです。

参考までに以下は、都道府県内(近距離)へ引越す場合の料金相場です。

引越し人数2人3人4人5人
部屋サイズ1LDK~2LDK2LDK~3LDK3LDK4LDK以上
閑散期(12~1月含む)6~7万円8~9万円10~12万円15~18万円
繁忙期(3~4月)8~10万円11~13万円14~17万円20~25万円

このように、12~1月の引越し料金は繁忙期である3~4月に比べて3~4割ほど安いです。さまざまな価格が高騰する年末年始であっても、引越し料金はそれほど高くならないのです。

ただ、年始を過ぎる頃には新生活に向けての引越しが増えていくため、引越し料金の相場が高くなっていきます。

特に1月半ばを過ぎると、新社会人の引越し増加によって繁忙期並みの引越し料金となる日が出てきます。そのため年末年始の引越し料金はそれほど高くないものの、年始を過ぎると引越し料金が高騰しやすいため気を付けましょう。

複数業者から見積もりを取れば、年末引越しでも引越し料金を抑えることができる

このとき年末と年始だと、年末の方が引越し料金は高い傾向にあります。「新しい部屋で新年を迎えたい」「面倒な作業は年内に終わらせてしまいたい」という人が多いためです。

ただ、実際の引越し料金は業者のスケジュールによって変わります。年始に引越し予約が多い場合、年末よりも引越し料金が高くなるケースもあります。

そこで年末年始の引越しを考えているのであれば、複数業者から見積もりを取ってあなたの希望に合った業者・日程で引越しましょう。

複数業者に見積もりを依頼すれば、あなたの希望に合った料金・日程で引越しやすくなります。また複数業者に見積もりを取るだけで、価格競争が起こって引越し料金の値引きを受けることもできます。

ただ、年末年始は引越しの新規受付や問い合わせ窓口が休みとなっている業者が多いです。そのため年末年始の引越しを考えているのであれば、引越しが決まった段階でなるべく早く複数業者に見積もりの予約を依頼しましょう。

引越しで交通機関や宿泊施設を利用する場合、出費が高額になる

このように、年末年始であっても引越し業者の利用料金はそれほど高くなりません。ただ年末年始の引越しでは、引越し業者の利用料金以外の項目で費用が高くなることを覚悟する必要があります。

例えば年末年始の引越しで新居まで電車や飛行機などで移動する場合、交通費がかなり高くなります。年末年始は1年の中でも公共交通機関の料金が高騰するタイミングであるためです。

また遠方への引越しだと、新居へ荷物を運ぶのに2~3日かかるケースがあります。このような場合、旧居地域や新居地域などで宿泊して荷物の到着を待つことになります。

ただ交通機関と同様に、年末年始はホテルの宿泊料金も非常に高いです。そのため年末年始の引越し料金そのものは高くないものの、移動手段や引越し距離などによっては出費がかさむことを覚悟しましょう。

年末年始引越しはスケジュールに余裕を持たせる

さらに年末年始の引越しでは、新居まで車で向かう場合であっても注意が必要です。年末年始は道路が非常に混み合うため、場合によっては引越しトラックやあなたの車が渋滞に巻き込まれる可能性があるからです。

このとき、渋滞による作業遅延で追加料金を取られるケースはほとんどありません。ただ渋滞に巻き込まれて到着が遅れると、予定がすべて後ろ倒しになってしまうので、年末年始の引越しでは時間に余裕を持って行動しましょう。

年末年始の閉庁日前後を避けて役所の引越し手続きを行う

また、引越しでは役所での手続きが発生します。引越し後には新居地域で住民票やマイナンバーなどの引越し手続きが必要ですし、市区町村外への引越しだと退去前に転出の手続きをしなければなりません。子供がいる場合、児童手当などの引越し手続きも必要となります。

ただ、年末年始の役所は非常に混み合います。特に役所の閉庁日前後だと、役所での引越し手続きに半日かかるケースもあります。

このとき、転出手続きは引越しの14日前から可能です。また引越し後の役所手続きは、引越しの14日後までに行えば問題ありません。

そのため年末年始に引越しする際には、年末年始の閉庁日前後を避けて役所手続きのスケジュールを組みましょう。

ガスなどライフラインの引越し手続きは早めに行う

また年末年始は役所だけでなく、ライフラインの事業者も休日となっているケースが多いです。そのため年末年始の引越しでは、水道や電気、ガスなどの手続きに注意が必要です。

このとき、水道や電気などは引越し手続きを完了させる前であっても使用が可能です。居住者のいない部屋であっても、地域の公共事業者によって水道・電気は供給されているためです。

一方でガスとインターネットについては、引越し手続きが完了しないと利用を開始できません。特にガスについては、引越し手続きが遅くなると生活に大きな支障をきたします。業者によるガスの開栓作業が完了するまでガス調理や給湯が利用できないためです。ガス暖房の物件だと、暖房も利用できないことになります。

当然ながら、真冬である年末年始に給湯・暖房機能を使用できないのは大問題です。このような事態を避けるためにも、年末年始の引越しでは、ガスなどライフラインの引越し作業はなるべく早く着手しましょう。

年末年始の引越しを理解し、安く効率的に作業を完了させる

年末年始は引越し業界の閑散期に当たるため、引越し料金の相場はそれほど高くありません。ただ年始を過ぎると新社会人などの引越しが増えてくるため、引越し料金が高くなっていく傾向にあります。

また年末年始は公共交通機関や宿泊施設の価格が高騰する時期です。そのため長距離引越しなどで交通機関や宿泊施設を利用する場合、高額出費を覚悟する必要があります。

さらに、年末年始は役所やライフラインの事業者が休みとなります。特にガスは、業者による開栓作業を行わないとガス調理や給湯、暖房などを利用できません。年末年始にガスを使えないと非常に困るため、なるべく早く開栓の予約を入れましょう。

なお、役所での引越し手続きについては期限があります。そのため年末年始の閉庁日前後を避けて、空いているタイミングで役所手続きを行いましょう。これらが年末年始の引越しを安く効率的に進めるコツです。


引越しのとき、必須となるのが「複数社から見積もりを取ること」です。引越し価格には定価がなく、引越し業者によって見積もり額はバラバラです。そのため複数の業者から見積もりを取るだけで、何万円も節約できます。

例えば、以下は5人家族の長距離引越しで見積もりを取ったとき、4社に見積もりを依頼しました。このとき、最高額は438,264円でした。一方、最も安い業者は198,720円であり、半額以下の料金になりました。複数業者へ依頼しないだけで、大きな損をすることになります。

ただ、自ら業者を探して電話をかけるのは大変です。そこで、必要な情報を入力するだけで完了する一括見積もりを利用しましょう。

引越し侍

引越し侍ではアート、サカイ、日通、アリさんなどの大手が登録しており、入力作業は30秒で終わります。無料で利用できるサービスなので気軽に利用できます。

さらに大手だけでなく、中小の引越し業者も登録しているので低価格な引越しが可能になります。最大15社まで見積依頼でき、できるだけ複数の業者の見積もりを取り、最安値で引越しをしたい人に適しています。

SUUMO引越し見積もり

一般的に引越しの一括見積もりでは登録直後、たくさんの電話がかかってきます。こうした電話が嫌でメールだけで完結したい場合、SUUMO引越し見積もりを利用しましょう。

SUUMO引越し見積もりでは「電話番号の登録が任意」なので、メールだけで見積もりの日程調節が可能です。電話が嫌な場合、リクルート社が運営するSUUMO引越し見積もりが最適です。

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