引越しをするとき、前日には冷蔵庫の電源を切ります。また荷造りを終えておく必要もあるため、「引越しの前日や当日のご飯をどうすればよいか」と考える人は多いです。

引越し前日や当日に料理をする人はいないため、昼や夜の食事をどうするのか考える必要があるのです。

人によって外食をしたり弁当を購入したりしますが、それぞれメリット、デメリットがあります。そこで今回は引越し前後のご飯について参考となるよう、いくつかのパターンを紹介します。

引越し前日の夜に外食すると、ゴミが出ない

引越し前日の夜には、荷物の梱包を終えておく必要があります。そのため、ご飯作りのための調理器具や食器類がすぐに取り出せないことも多いです。

このようなときお弁当を買うこともできますが、コンビニなどで弁当を購入するデメリットはゴミが出ることです。したがって弁当殻などを一切出したくない人は、外食がおすすめです。このとき、なじみの定食屋さんなどあれば最後に行ってみるのもいいです。

もしくはせっかく外食するのであれば、その場所に住む最後の日になるため、少しリッチにご飯を食べるのも思い出に残るのでおすすめです。

子供がいるなど家族の人数が多ければ出費がかさみますが、ゴミを出さないとなると外食しかありません。そのほか例外として、ご飯を用意してくれそうな友人・知人がいればこの際、お世話になってみるのもいいです。

外食の次に手っ取り早いのは、お弁当を購入すること

自炊はしたくないけれど、外食ほどお金をかけたくない人はご飯を購入するといいです。ちなみに私の場合、引越し当時、小さい子供がいて忙しかったためスーパーでお寿司などを買って食べました。

このときに出たゴミは、ビニール袋にまとめておき新居で処分しました。引越し当日の朝がゴミ収集の日であれば、出しておくと後が楽です。ただ、そうでない場合は引越し業者にゴミ袋の運搬までお願いするのです。

このように、引越しの前日に多少のゴミが出てもかまわない人は、好きなものを買って食べるといいです。

子供がいて家族が多く、ご飯代を節約したい人の簡単調理法

このように引越し前日のご飯では、外食を利用したり弁当を購入したりすれば手間を省けます。しかし出費がかさむため、できるだけ費用を抑えたい人も多いです。特に、家族の人数が多ければなおさらです。

このとき、どうにか工夫して自宅で食べる方法はないのでしょうか。

考えてみると引越し前日でも、生活するための電気・水道は通っています。そのため炊飯器、ホットプレート、ポット、IHクッキングヒーターなどの電化製品は使えます。しかし冷蔵庫の電源は切っているため、生物(なまもの)などを扱うことは難しいです。

そうしたときには炊飯器でご飯を炊き、レトルトを利用する方法があります。

レトルトにはたくさんの種類があります。例えばカレーであれば、私の利用するスーパーには50種類以上あり、その中にはご当地カレーなど珍しい商品もあります。またカレーのほか、シチューやハヤシライスなどもあります。

値段も200円前後とお手頃です。温めは電子レンジを使うと簡単です。そのほかポットのお湯に袋ごとつけて温めたり、鍋を洗って梱包するのが苦ではない人は、鍋でお湯を沸かしたりしてもいいです。

ちなみに電子レンジを用いるとき、一度お皿に移して温めるのが一般的ですが、お皿に移し替えなくてもそのままレンジにかけることのできる商品も増えています。

このとき紙皿を電子レンジにかけてしまうと、耐久性を保つためにコーティングされているポリエチレンが溶け出してしまいます。そのため電子レンジ対応の紙皿を用意しなければなりません。

そういった手間を省くためにも、電子レンジにそのままかけることのできるタイプのレトルト製品の購入がおすすめです。このとき片付けを最小限にするため、食器類はすべて使い捨てのもので代用すると後が楽です。

また炊飯器や温めに使った鍋、ポット類については、すぐに梱包できるよう専用のダンボールを用意しておくといいです。

ちなみに炊飯器のご飯が余った場合、真夏以外であればおにぎりにして翌朝のご飯に利用するのもおすすめです。クーラーボックスなどに入れておけば、夏でも一晩ぐらいは問題ありません。

ただし人によっては、炊飯器や鍋を早目に梱包しておきたい人もいるでしょう。このようなときは、ご飯もレトルトを使用すればよいです。お手頃なものであれば、ひとパック100円ほどからあります。

そのほか鍋があれば、パスタを茹でてレトルトのパスタソースをかけて食べる方法もあります。

このように考えていくと、以下のような方法もあります。

  • うどん、蕎麦を茹でて、めんつゆで食べる
  • 冷凍食品のピラフなどを電子レンジで解凍し温める
  • 丼の素をご飯にかける

簡単な食事になりますが、最後まで自炊することで少しでもご飯代を浮かせたい人にはおすすめです。

ただしレトルトを利用する場合、金額を見て「本当に節約になっているのか」を確認することが大事です。値段を確認しておかないと、商品によっては結果的にお弁当を買った方が経済的な場合もあります。

引越し当日の朝ご飯は、作り置きか購入したもので対応する

なお、いよいよ引越しとなったとき、朝ご飯はどうすればよいでしょうか。

私の場合、引越し直前までバタバタするのが嫌だったため、朝ご飯は前日に買っておいたおにぎりで済ませました。このとき汁物が欲しい人は、ポットだけ残しておいてインスタントを利用するといいです。

前日に朝ご飯を購入することでの腐敗が気になる場合は、常温保存できるパンにするといいです。いずれにしろ、引越し当日の朝は何かと慌ただしいため、朝食については、事前に用意しておくといいです。

もちろん、コンビニが自宅のすぐ側にあるような環境でしたら、当日の朝買って食べてもいいです。

コンビニやスーパーが家の近くにあるなら当日の朝に調達し、そうでない場合は事前に購入しておくようにしましょう。

引越し当日のお昼ご飯も、外食かお弁当で済ます

またお昼ごろに引越しをするのであれば、昼食を移動中に済ませるためにサッと食べることのできるおにぎり、サンドイッチなどが手頃です。車を運転しない場合は、お弁当などもいいです。

しかし昼食どきには引越しが終わり、手頃な飲食店が近くにあるようであれば散策がてら外食するのもいいです。

もしくは小さい子供がいるなど転居先でゆっくり食べたい場合は、お弁当を買ってきてもいいです。また事前にカップラーメンを買っておけば、ポットでお湯を湧かして食べることもできます。

そのほか事前にデリバリーを頼んでおく方法も便利です。検索エンジンに「デリバリー」と入力すると、全国に対応しているサイトがいくつか出てきます。

この中にはお弁当だけでなく、和食、洋食、ピザ、カレー、オードブルなどあらゆるジャンルの飲食店が入っています。土地勘のない引越し先では、このような宅配を事前に手配しておくのもいいです。

新居に着いた後についても、荷物を搬入しなければならないので引越しは続きます。引越し業者に依頼するにしても、その後の片付けは自分で行うケースが大半です。そうしたとき、デリバリーは時間の節約にもなって便利です。

ちなみに我が家の場合は、事前に実家にお願いして昼食の差し入れをお願いしました。実家近くへ引越しをするときなど条件が揃えば、このような方法でもいいです。とにかく、引越し当日のお昼ご飯の時間は一番バタバタしている可能性が高いため、無理のないよう事前に考えておきましょう。

特に子供のいる家庭では、お昼どきになると子供が「お腹がすいた!」と訴えてくるケースが多いです。引越し前から、引越し当日の昼食について考えて準備しておくと、このようなときにも慌てずに済みます。

引越し業者のお礼やご飯は、基本的に用意しなくていい

なお引越し業者の昼食は、どうすればよいのでしょうか。我が家の場合、引越しは午前中から行い、近場だったので新居への運び入れを含めて11時には終了しました。お昼ご飯までには少し時間がありましたが、引越し業者はおそらく次の現場に向かうのだろうと思いました。

そこで荷物が新居に届いてから、業者の軽食としてパンと飲み物を、近所のスーパーで夫に買ってきてもらいました。業者には昼食代として購入した軽食をお礼として渡しました。

業者は3名だったので、2000円の出費です。しかしこの程度の心付けで、大変喜んで下さったので差し上げてよかったなと思いました。

ただし、このような業者へのお礼やご飯の用意については、以下のように事前に断りがあることもあります。そのため、基本的に用意する必要はありません。

引用:アート引越しセンター

ちなみに私は、サカイ引越しセンターを利用しましたがこちらにも「スタッフへの心付けや食事については不要です」と明記されています。

引用:サカイ引越しセンター

このように基本的に心付けは不要ですが、ペットボトルのお茶やお菓子、パンなど移動中などに飲食できるものがあると喜ばれます。

ちなみに心付けをする場合の相場は、業者一人あたり500〜1,000円です。リーダーにまとめて渡す方法と、個別に渡す方法があります。私の場合は昼食代を兼ねる意味もあったので一人ずつ渡しました。

ただ前述の通り、基本的にはお礼はしなくても問題ないため、これについてはあなたの判断次第といえます。

引越し当日の夜ご飯は、余力があれば作る

そうして引越し後に買い物に行く余裕があり、夕食の準備に台所が使えるようであれば簡単な調理から始めてみるといいかもしれません。

ちなみに我が家の場合、忙しいときの定番メニューとして鍋物があります。鍋物のスープを使えば野菜、肉などを適当に切って煮こむだけで簡単に作ることができます。あとは炊飯器でご飯を炊いておけばいいです。

そのほか「麺類を茹でる」「レトルトを利用する」など、簡単なメニューにサラダなどの野菜を加えるのもいいです。

このときのポイントは引越し前の梱包の際、ダンボールに「中身の明細」と「荷物を置いてほしい場所」を記載しておくことです。そうすることで、引越し後に取り急ぎ必要な調理器具や食器なども、すぐに取り出すことができます。

引越しを終えるとホッとしますが、私の経験では引越しが終わってからは荷解きと共に各種手続きがあるため、かなりの体力を使います。特に子供がいる家庭の場合、住所変更の手続きだけでなく、子供の学校や幼稚園の手続きがあります。

そのため、忙しさを考慮しながら引越し後の食事を作るのか、それとも外食にするのか決めるようにしましょう。

引越し前日と当日のご飯も考え、引越しを行う

引越し前日にすべての梱包を終え、ゴミを一切出したくない人は外食を利用するといいです。一方で子供がいる人など家でゆっくり食べたい場合は、お弁当を購入するのが手頃です。

そのような中、少しでも節約したい人は家で簡単に調理できるレトルト食品を利用するといいです。このとき引越し前日でも電気・水道が使えるため、炊飯器でご飯を炊くことができます。

このように簡単に調理することのメリットは、外食するより随分費用を抑えられることです。ゴミが出たり、多少の片付けが必要だったりしますが、少しでも節約したい人にはおすすめです。

同じように引越し当日のご飯についても、無理のない範囲で考えておくことをおすすめします。ちなみに業者へのご飯は、基本的に必要ありません。その代わりに、お茶やお菓子などを用意すると喜ばれます。

私の経験では、引越しは思った以上に体力を必要とする作業です。したがって「ご飯を簡単にでも作ったほうがいいのか」、手間を省くために「外食やお弁当を利用したほうがいいのか」については各自、無理のない方法を選択するといいです。


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