引越しでは多くの作業・手続きが発生します。このような作業・手続きを日常生活の合間に行わなければならないため、引越しによる負担は大きいです。そのため引越しに対して「めんどくさい」という感情を抱く人は非常に多いです。
また、引越しには自立や同棲、結婚など、ライフスタイルの変化も伴うケースが多いです。居住地に加えてライフスタイルも変化するとなると、精神的な負荷が非常に重くなります。このような環境だと、なおさら引越しを面倒に感じやすいです。
ただ、どれだけ引越しを面倒に感じたとしても、何とかして作業・手続きを進めないと引越しが終わりません。期日までに引越しを完了できないと、余計な手間や費用が発生してさらに面倒な事態に陥ってしまいます。
そこでここでは、引越しを面倒に感じている人が作業を進めるコツについて解説していきます。
もくじ
引越しを面倒に感じるときの基本的な考え方
引越しでは数多くのやるべきことが発生します。少なくとも引越しの1週間前までには新居や引越し業者の契約を終えなければならないですし、荷造りは引越し当日までに完了させる必要があります。
このとき引越しが決まってから実際に引越すまでには、1ヶ月ほどの期間が空くケースが多いです。そのため「期日までに猶予がある」と考えて、めんどくさい作業や手続きを先延ばしにしてしまう人が多いです。
なお、このときは面倒な作業・手続きであっても、取り組み始めるとやる気が出てくるケースが多いです。そのため引越し作業には「今日はこの棚だけ荷造りを始める」など、小さな範囲から着手しましょう。そうすることで、自然と作業への意欲が湧きやすくなります。
これを作業興奮といいます。面倒なそうじであっても、そうじを始めると作業を継続できるのと同じように、引越し作業を始めやすくなるのです。
一人暮らしや結婚での引越しでは、楽しいことに目を向ける
また引越しによってライフスタイルが大きく変化する人は、環境の変化に対して憂鬱に感じているケースがあります。
例えば結婚や同棲でパートナーとの同居を始める場合、新しい生活への不安感から引越しを面倒に感じているケースがあります。また初めて一人暮らしを始める場合、一人で暮らすことによる不安や寂しさで引越しを億劫に感じるケースもあるでしょう。
このように、引越しに生活環境の大きな変化を伴う場合、引越しの作業・手続きに着手しても気が重い状況が続きやすいです。そこで、作業に取り組み始めてもやる気が出ないようであれば、引越し後の生活で楽しいことに目を向けてみましょう。
例えば結婚や同棲での引越しであれば、お揃いの食器を揃えたり家具家電を二人用に新調したりすることで、引越しへの気分が盛り上がりやすいです。また一人暮らしであれば、自分好みのインテリアなどを購入しに行ったり引越し後の自由な時間を想像したりするといいです。
このようにして引越しや引越し後の楽しい事柄に目を向ければ、引越しに対して前向きになりやすいです。このような考え方の基本を踏まえた上で、以下のような作業や手続きを楽にするコツを実施していきましょう。
引越し業者の見積もり・契約がめんどくさいときの対処法
引越しすることが決まったら、早い段階で行わなければならないのが新居探しと引越し業者の手配です。
これらのうち、新居探しは新生活への期待感から楽しくこなせるケースが多いです。一方で引越し業者の手配については、業者とのやり取りを手間に感じがちです。そのため中には、めんどくさがって1社からしか見積もりを受けない人がいます。
ただ1社からしか見積もりを受けずに契約してしまうと、金銭面・サービス面ともに損してしまいやすいです。見積もりを取る業者を増やすだけで業者間で価格競争が起こり、引越し料金の値引きやオプションサービスなどの提案を受けられるためです。
そのため引越し作業を依頼する際には、面倒であっても複数の業者から見積もりを取りましょう。見積もり自体は無料なので、最低でも3社、できれば4~5社から見積もりを取るのが賢明です。
一括見積サイトで訪問見積もりを受ける業者を精査する
ただ引越し業者へ見積もりを依頼する際には、旧居と新居の住所や連絡先、引越し日時、荷物量の申告を行わなければなりません。申告する情報量が多いため、1件ずつ入力・申請して見積もり依頼を実行するのは非常に面倒です。
そこで複数業者へ見積もりを依頼する際には、一括見積サイトを利用しましょう。一括見積サイトを利用すれば、入力した情報をもとに複数業者へ自動的に見積もり依頼が行われます。個別に見積もり依頼する必要がなくなるため、見積もり依頼の手間を大幅に減らすことができます。
また一括見積サイトを利用して見積もり依頼をすれば、あなたの引越しを受注できる業者から連絡をもらうことができます。こちらから1件ずつ「契約可能かどうか」を確認する手間がなくなり、効率よく業者選びを行うことができます。
このとき一括見積サイトへ入力する荷物量が実際と異なると、正確な見積もりが出ません。そうすると、訪問見積もり後に料金が変わって業者を選び直す手間が発生するリスクがあります。そのため荷物量の入力を面倒に感じても、一括見積サイトへの入力時には正確な荷物量を入力しましょう。
アポイント時間を1時間ずつずらし、訪問見積もりを1日で終わらせる
一括見積サイトを利用すると、複数の業者から引越し料金の概算と訪問見積もり日についての連絡が電話またはメールで届きます。一般的には、訪問見積もりを終えることによって正確な引越しの見積もり金額が提示され、内容に合意すれば契約となります。
このとき、訪問見積もりには1社あたり最低でも30分ほどかかります。そのため中には、めんどくさがって訪問見積もりを受けずに契約しようとする人がいます。
ただ訪問見積もりを行わずに業者に依頼すると、当日に荷物を運びきれなかったり、当日にオプションが必要となったりします。このような事態に陥ると、余計な出費がかかるだけでなく期日内に引越しを完了できなくなるリスクもあります。
そのため引越し業者を契約する際には、面倒でも複数業者から訪問見積もりを受けましょう。アポイント時間を1時間ずつずらして依頼すれば、半日~1日ほどで3~4社の訪問見積もりを完了できます。
また複数業者から訪問見積もりを受けるだけで、業者同士の価格競争が起こり、引越し料金が安くなったり、ベッドの解体など有料オプションサービスを受けられたりします。そのため引越し業者を選ぶ際には、必ず半日~1日ほどを訪問見積もりに当てましょう。
面倒な荷造り・片付け作業を楽にする方法
また、引越しでは大量の荷物を取捨選択・整頓しつつダンボールに詰めていかなければなりません。処分する荷物は分別しなければならないですし、退去日までには部屋を空っぽにしなければなりません。そのため引越しの荷造りは作業量が非常に多く、もっとも面倒に感じやすい作業です。
このとき荷物の量が多いと、その分だけ荷造り・片付け作業が多くなります。そのため面倒な作業を少なくするためには、可能な限り断捨離を進めて荷物を減らすことが大切です。
例えば、丸一年着ていない普段着は「不要である」と考えて捨てましょう。1シーズン着ていないということは、手元に無くても困らないことを意味します。また購入から時間が経過した衣服は流行から外れて古い印象になるため、そのまま保管していても着る機会はほとんどありません。
他にも、食器や本、タオルなども使用していない品物は処分を検討しましょう。思い出の品や特別な日に使用する品物を捨てる必要はないですが、「いつか使うだろう」「取っておいて損はない」などの理由で保存している品物は引越しを機に処分するといいです。
引越し業者のおまかせプランを利用する
ただ当然ながら、断捨離できる荷物量には限りがあります。荷物を減らして荷造りしたとしても、必要な荷物を梱包するためには数日~1週間かかるのが一般的です。平日には仕事や学業などと並行して行う必要がありますし、引越しが完了するまでは休日を丸ごと作業時間に充てることを覚悟する必要があります。
そこで荷造り・片付け作業を極力少なくしたいのであれば、引越し業者の荷造り・荷解きプランを利用しましょう。例えば以下は、引越し業者が提供している引越しプランです。
このプランを利用すれば、荷造り・荷解き作業を引越し業者のスタッフに任せることができます。あなた自身で荷造り・荷解きする必要がなくなるため、引越し前の作業量が大幅に軽減されます。
当然ながら荷造り・荷解きなどのオプションを付ければ、その分だけ引越し費用がかかります。ただ1週間以上かかる作業の手間をほぼゼロにできる時間面でのメリットは大きいですし、荷造りが間に合わないことによる引越し当日の追加料金発生を防ぐこともできます。
そのため荷造りを面倒に感じるのであれば、お任せパック(引越し業者に荷造り・荷解きをしてもらうプラン)での引越しを検討してみましょう。
テレビやパソコンの配線設置も業者に依頼できる
また、引越し後に発生する面倒な作業の一つが家電の配線接続です。特に、テレビやレコーダー、パソコンなどは使用する配線が多く、似たような挿し口が多数存在します。そのため、これら家電の扱いに慣れていない人だと、正確な配線接続が難しいケースが多いです。
そこでテレビやレコーダー、パソコンなどの配線接続について自信がなかったり面倒に感じたりするのであれば、業者に作業を依頼しましょう。
これらのうち、テレビやレコーダーの配線接続については、引越し業者に依頼できるケースが多いです。引越し業者にテレビなどの配線接続を依頼すれば、引越し後すぐにテレビなどを使用することができます。
またパソコンの配線接続については、引越し先エリアのパソコンショップにパソコンの設置を依頼しましょう。パソコンショップであれば、専門のスタッフが配線接続だけでなくインターネットなどの設定も行ってくれます。
これら作業の依頼には、1万円ほどの有料オプション費用や出張料、作業料が発生します。ただ、面倒な配線接続に頭を悩ませる必要がなくなるので、自力での作業を避けたいのであれば、業者の配線接続サービスの利用を検討しましょう。
引越しの面倒な手続きを減らすコツ
また荷造り・荷解きと並んで面倒な引越し作業の一つが、各種住所変更の手続きです。引越して住所が変わると、住所の登録先のすべてで住所変更手続きを完了させるのが原則です。例えば住民票や各種免許、銀行、クレジットカード、保険などの登録住所を変更しなければなりません。
ただ中には、住所変更手続きを行わなくても大きな問題が起こらないケースがあります。
例えば実家からの引越しや単身赴任など、旧居に家族が住み続ける場合、旧居に届くあなた宛の荷物を家族が受け取れます。運転免許証の更新はがきなど、住民票を元に送られる郵便物も受け取ることが可能です。
住民票を実家のままにしておくと「運転免許証の更新を旧居地域で行わなければならない」「運転免許証やマイナンバーカードを身分証明書に利用できない」「選挙に投票できない」などのデメリットが発生しますが、これらが気にならないのであれば住民票の移動手続きを行わなくても問題ないのです。
また旧居を明け渡す一般的な引越しであっても、普通預金の登録住所変更は行わなくても差し支えありません。普通預金しか利用していない場合、銀行の登録住所が利用される場面がほとんどないためです。
このように引越し後の住所変更手続きの中には、急いで完了させなくても大きな問題が起こらないケースがあります。そのため引越しによる各種手続きを面倒に感じるのであれば、「必ず行わなければならない手続き」を理解し、必要な手続きのみ着手しましょう。
引越しで必須となる住所変更手続き
まず、どのような引越しであっても、水道や電気、ガス、インターネットなどライフラインの住所変更手続き(新規契約)は必須です。これら住所変更手続きを終えないと、新居でライフラインを利用できません。そのため引越しが決まったら、忘れずにライフラインの住所変更手続きを行いましょう。
このとき、ガス・インターネットについては早めの住所変更が必要である一方で、電気や水道については引越し直前でも手続き可能です。ただ手続きを先延ばしにすると忘れてしまいがちなので、引越しの1~2週間前にはライフラインすべての住所変更手続きをまとめて完了させましょう。
また旧居を明け渡す一般的な引越しでは、住民票やマイナンバーなど役所での住所変更手続きが必要となります。特に子供がいる場合、これら住所変更が終わらないと児童手当や医療費助成などを受けられません。
市区町村外への引越しだと、引越し前の手続きも必要となります。面倒な手続きを1度で終わらせるためにも、家族全員分のマイナンバーカードなど、手続きに必要な書類をあらかじめ調べて忘れずに持参しましょう。
面倒な作業・手続きを減らして、楽に引越しを進める
引越しでは日常生活と並行して多くの作業・手続きを行わなければなりません。これらの作業を「めんどくさい」と先延ばしにしていると、期日までに引越しを終えられず余計に面倒なことになります。そのためどれだけ億劫に感じても、引越し作業を進めていかなければなりません。
このとき、引越しの面倒な作業や手続きは工夫次第で手間を省くことができます。例えば断捨離を進めて荷物を減らせば荷造り・荷解きが楽になりますし、お金をかければ引越し業者に荷造り・荷解きを任せることもできます。
また引越し後の住所変更手続きの中には、完了しなくても特に問題が発生しないケースもあります。そのため必須となる手続きを理解すれば、住所変更手続きの手間を減らすことができます。
なお引越し業者選びについては、一括見積サイトを利用すれば面倒な荷物量申請を1度に終わらせることができます。こちらから引越し業者を探す手間が省けるため、楽に安く引越し業者と契約できます。このようにして面倒な作業・手続きを省きながら引越し作業を進めましょう。
引越しのとき、必須となるのが「複数社から見積もりを取ること」です。引越し価格には定価がなく、引越し業者によって見積もり額はバラバラです。そのため複数の業者から見積もりを取るだけで、何万円も節約できます。
例えば、以下は5人家族の長距離引越しで見積もりを取ったとき、4社に見積もりを依頼しました。このとき、最高額は438,264円でした。一方、最も安い業者は198,720円であり、半額以下の料金になりました。複数業者へ依頼しないだけで、大きな損をすることになります。
ただ、自ら業者を探して電話をかけるのは大変です。そこで、必要な情報を入力するだけで完了する一括見積もりを利用しましょう。
・引越し侍
引越し侍ではアート、サカイ、日通、アリさんなどの大手が登録しており、入力作業は30秒で終わります。無料で利用できるサービスなので気軽に利用できます。
さらに大手だけでなく、中小の引越し業者も登録しているので低価格な引越しが可能になります。最大15社まで見積依頼でき、できるだけ複数の業者の見積もりを取り、最安値で引越しをしたい人に適しています。
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また、同じ日であっても午前の引越しを午後にするだけでも値引きが可能です。こうした価格交渉術について解説しています。
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多くの場合、引越し業者は割引制度を設けています。ただ、残念ながらこうした割引はまったく意味がありません。引越しには定価が存在しないからです。
この事実を認識すると、なぜ引越しで何社もの見積もりを取らなければいけないのか理解できるようになります。格安引越しをするためにも、知識をつけなければいけません。
安い引越しを実現する、訪問見積もりのコツや流れ、事前準備
見積もりのとき、必ず訪問見積もりとなります。電話やメールだけの見積もりでもいいですが、ほぼ100%の確率で失敗します。追加料金が必要になり、非常に高額な引越しになるのです。
ただ、訪問見積もりではどのような流れになるのでしょうか。またどう接すればいいのでしょうか。引越し業者の営業マンが訪問に来たときの対処法について確認していきます。
見積もり比較サイトでの引越しはおすすめ!料金はいくら安いのか
実際に見積もりを依頼するとき、自ら業者を調べて電話するのは非常に手間です。そこで、ほとんどの人が一括見積サイトを利用します。
ただ、そのような見積もり比較サイトが適切なのでしょうか。利用方法に違いはあるのでしょうか。これらを明らかにしていきながら、おすすめの見積もり比較サイトを紹介していきます。